アンジェリク(10)
故国フランスを逃れて、アンジェリクは新教徒たちと共に、海賊レスカトールの船で新天地に向ったが、船の行き先をめぐって、海賊と新教徒の間に不穏な空気が生じる。苦悩する彼女を船室に呼んだレスカトールは、不意に黒い仮面を外した。恐怖の声を上げたアンジェリクが見たその人の顔は。
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氷の海、嵐、新教徒の反乱…。多くの危機を乗りこえ、アンジェリクたちの船は、虹のかなたの約束の地にたどり着いた。船上で再会した最愛の夫、ペイラック伯爵ジョフレの指揮の下、未開の土地で新しい苦難に満ちた生活がはじまるが、そこにはまた、二度目の奇跡の出会いが待ちうけていた。 1994/05/15 発売
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雪と氷にすっかり閉ざされたケベックの長い冬。宗教行事と華やかな催しの日々のなかで、社交界の中心人物となったアンジェリクとペイラック伯爵をめぐって、嫉妬や誘惑が渦巻くが、執拗な敵からの挑戦もつづいた。そして、ある日氷原へ遠出したアンジェリクの背後に狂気の暗殺者が忍び寄る。 1994/10/15 発売
ゲベックにようやく春が訪れると共にアンジェリクの身辺にも矢つぎ早に事件が起こる。謎の神父が放った密使との闘い、夫ジョフレへのひそかな疑い、市の周辺まで迫ったイロコイ族の大襲撃とその和平交渉。やがて、本国から最初の船が到着し、待望のルイ一四世の親書が届けられたのだが…。 1994/10/15 発売
カナダを訪れたアンジェリクは、三十年ぶりに長兄ジョスランと再会することができたが、喜びも束の間、ケベック警察の執拗な追及の手が迫り、不安に脅かされる。しかもその背後には、三年前アカディアの森で殺されたはずの魔女モードリブール夫人が今も生きてるという恐ろしい疑惑が…。 1994/11/15 発売
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愛する夫ジョフレがフランスへ旅立った後、アンジェリクの許に恐ろしい知らせが届く。あの魔女アンブロワッサンは生きていた。しかもケベックに姿を現した魔女は、モンリアルに住む娘オノリーヌの命を狙っているらしい。そして、奥地の砦にたどり着いたアンジェリクを襲う、極限の危難…。 1994/12/15 発売