小説むすび | 私本太平記(七)

私本太平記(七)

私本太平記(七)

出版社

講談社

発売日

1990年4月3日 発売

一夜にして人間の評価が変るのが乱世の慣い。尊氏が“筑紫隠れ”の朝、新田義貞は、凱旋将軍として、堂上の歓呼をあびていた。左近衛ノ中将の栄誉、それのみでなく、後醍醐の寵姫・勾当の内侍を賜ったのだ。それにひきかえ、貴顕に生命乞いする佐々木道誉の鵺(ぬえ)ぶり。また、朝敵たる汚名は逃れたものの、尾羽打ち枯らした尊氏。しかし彼は、北九州に勢力を養い、反攻を意図する。


一夜にして人間の評価が変るのが乱世の慣い。尊氏が「筑紫隠れ」の朝、新田義貞は凱旋将軍として、堂上の歓呼をあびていた。--尾羽打ち枯らした尊氏であったが、北九州に勢力を養い、密かに反攻を企てる。
■風花帖(つづき)
勾当の内侍
路頭の子
豆と豆がら
■筑紫帖

河内鞠唄
よそ者
昼の月
ひびき灘
菊池党
多々羅合戦
船あつめ
山海相聞
雨 期
■湊川帖

別れ霜
献 言
桜井の宿
この半夜
日輪分裂

関連小説

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP