出版社 : アメージング出版
◎私立、清流学園高校で新規発足を果たした運動部があった。その部活名は[清流学園山楽部]と言って、“山を楽しむ部活”と言う意味合いが込められて名付けられていたのだ。その清流学園山楽部には顧問である山岸先生を筆頭に、星野隼人、沢井友香里、杉咲華菜、如月穂乃花の4人の新一年生の部員達が在籍をして活動を始めたのである。そして、最初の山行き行事の寝姿山〜高根山の登山に山楽部御一行は臨んで行く。高根山の崖斜面の急坂や、寝姿山での展望を眺めながらの山頂昼食、下田での温泉入浴などの、数々の思いで深い登山行程を終えたのだった。 と、ここまでが前巻、第1幕までのお話になります。清流学園に彗星のごとく新規発足した清流学園山楽部は、この第2幕から怒涛の展開? に突入して行くのです。 何故、怒涛の展開になって行くのか? それは第2幕の話しの中では登山以外の話しも織り交ぜてあり、青春を謳歌する高校生達の青春学園ストーリーの話も展開されて行くからです。 アルバイトの事で仲間外れにされた穂乃花が憤激して怒り、部活をボイコットして仲間の部員達ともギクシャクとした関係に陥ってしまう「穂乃花の葛藤」 穂乃花に想いを寄せる岸本和也の恋心を描いた「岸本和也、恋をする」 隼人と華菜が沼津駅周辺でデートをして、恋心が芽生えて交際に発展して行くまでを描いた「隼人と華菜の初デート」 と言う、清流学園山楽部の劇中では初となる[恋愛話し回]も書かせて頂きました。そんな、青春を謳歌しながら山を極めようとする若者達の姿を描いた青春学園ストーリー、清流学園山楽部の第2幕が開幕するのです。 あっ! 勿論、登山の話も劇中に展開されて行きます。鳳凰三山を目指すまでの山行き行事では中盤の山場となる笠取山の話しが、これまた読み応えのある内容の話が描かれています。読者様のご期待に答える内容となっておりますので、じっくりと読んで貰えると嬉しいです。
「私立、清流学園高校。静岡県沼津市の愛鷹山の高台に位置し、北には日本一標高の高い山の富士山を仰ぎ、南には日本一深い湾の駿河湾を眼下に望む、風向明媚な学園である。この清流学園には今年度、新たに発足した部活動が有り“山を楽しむ部活”の意味合いが込められた[清流学園山楽部]という登山部が新規発足を果たしたのだ。 その新規発足を果たす立役者となったのが、登山部を作ろう! と最初に言い出した一年生の沢井友香里と、彼女の熱意を受け取って一緒に登山部を立ち上げる決意をした登山好きの先生、山岸良太であった。この二人の発起人の尽力により、星野隼人、杉咲華菜、如月穂乃花、の3人の部員が加入する事になり、正式に部活動として学校から認可が下りたのだった。 そして、先生から山楽部の夏までの活動計画が告げられた。それは、夏の合宿で登山者の憧れの山々、日本アルプスに目標を定めると言うものだった。その山の名は[鳳凰三山]天を貫く巨石柱、オベリスクの有る山々だ。この巨石柱オベリスクが、鳥のくちばしに似ている事から伝説の鳥、鳳凰になぞらえられた事が山名由来となっている。このアルプスの高難度の山々を目指して、山楽部のメンバー達はスキルアップして臨む事を誓うのだった!」 <作者談> 〔この新章[目指せ!南アルプス鳳凰三山]では、新規発足を果たした山楽部のメンバー達が登山と向き合い、山トレーニングを積み重ねてスキルアップして行き、南アルプスの鳳凰三山に登頂して行くまでの姿を描いていきます。この物語は登山を極めようとする山物語では有りますが、清流学園と言う風光明媚な学園に席を置き、青春を謳歌している高校生達の姿も描いて行く青春学園ストーリーでもあるのです。高校生達の日常や学園生活や恋物語などを織り交ぜながら、面白おかしく泣いたり笑ったり、時には真剣勝負で登山に臨む姿を描きつつ、物語は進んでいくのです。 さあ! いよいよ新章が始まります。長丁場の話しとなりますが、登山を通じて成長して行く先生とメンバー達を見守りながら、清流学園山楽部の物語に最後までお付き合いのほど宜しくお願い致します!!〕
山梨県北杜市の茅ヶ岳に一人で初めての登山に訪れた少女、沢井友香里は、山頂で「写真を撮ってくれませんか?」と、とある青年に声を掛けられる。その事がきっかけで山頂で食事を共にして、その後の下山も青年と一緒に楽しく行動を共にして登山を終えたのであった。その後も友香里は、茅ヶ岳で青年と一緒に過ごした登山の楽しいひと時を忘れられずに居たのだった。 そして1か月後、友香里は清流学園高校に入学をして1年1組のクラスとなった。早速、1組のクラスでは顔合わせで、担任の先生が生徒を呼名していく。すると、名前を呼ばれて顔を合わせた友香里は、先生が知った顔で有る事に気づく。先生も生徒が知った顔で有る事に気付いてお互いに驚きの声を上げるのだった。 そう、担任の先生は山岸良太と言って、茅ヶ岳で登山を共にした青年であったのだ。思いもよらぬ、生徒と先生との間柄と成って再会を果たしたのだった。 茅ヶ岳での事で登山に興味を持って居た友香里は山岸先生に、登山部を作りませんか!と告げて学園に登山部を立ち上げる決意をする。そして二人が発起人となり、部員を集めて登山部を立ち上げていくのであった。 風光明媚な清流学園を舞台に、登山を通じて成長していく教師と生徒達の青春学園ストーリーが始まる!!