出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
母親の押しつける結婚から逃れる手助けをしてほしい。広告代理店に勤めるローラは顧客からそう懇願され、言われるままに恋人を装って、イタリアを訪れた。ローラを待っていたのは、息子の恋人に敵意を抱く母親と、滞在先の館の主で、顧客の従兄にあたるラモンテッラ伯爵だった。伯爵は到着直後から何くれとなくローラの世話をやき、観光へも連れだしてくれた。黒い瞳に黒い髪。なんて神秘的なの?すっかり伯爵に夢中になったローラは彼の誘惑の罠に落ちるが、彼女がバージンだと気づいた伯爵にベッドから追いだされてしまう。いったいなぜ?伯爵の企みを知らないローラは困惑し…。
求婚を断った相手が、まさか沙漠の君主だったなんて。 大人気作家J・リンジーの伝説のデビュー作、満を持して登場! 18歳になった令嬢クリスティーナの初めてのロンドン滞在は、フィリップとい う男のせいで台なしになる。裕福そうな身なりに、社交界で異彩を放つ漆黒の 髪と浅黒い肌ーーセクシーな風貌に惹かれたのも束の間、彼はいきなりクリス ティーナに求婚し、唇を奪ったのだ。思わず彼の頬を打ち、クリスティーナは 逃げだした。数日後、彼女は就寝中に襲われる。目隠しをされ、肩に担がれ、 何日も経て辿り着いた場所は、見渡すかぎりの砂の国。暴漢が顔を覆っていた 布を取る。クリスティーナは息をのんだ。それは、あのフィリップだったのだ。
汚れなき乙女を守るのは、危険な隻眼の公爵。 ヒストリカル・ロマンスの新星が紡ぐ、珠玉の歴史絵巻。 両親に命じられた結婚を拒んだせいで縁を切られ、“伯爵家令嬢”からその日 暮らしの身へと堕ちたマーガレット。困っている人を見ると放っておけない性 格も災いし、ドレス一着買えない慎ましい毎日を過ごしている。そんななか貧 困地区へ人助けに向かったマーガレットは暴漢に襲われてしまう。間一髪のと ころを助けてくれたのは隻眼のレイシャム公爵。傲岸不遜で誰にも心を開かず、 ロンドン社交界で最も恐れられる異端児だ。だがマーガレットは公爵を知るに つれ、厳めしい外見の奥に驚くべき真実の姿が隠されていることに気づき……。
2週間前、モリーはアッシュフォード子爵の屋敷でメイドに雇われた。美しい容貌の主は堕天使さながら、気に入らないことがあれば使用人たちを容赦なく怒鳴りつけ、激しく叱責する。ある日、図書室ではしごのてっぺんに立ち、本の埃取りをしていると物音がした。ご主人様?冷たく青い瞳がモリーを見上げ、真っ白なふくらはぎから太腿へと指を這わせてくる。「おまえの歓迎のもてなしがまだすんでいない」モリーに逃げる術はなかった。-『ご主人様、仰せのままに』をはじめ、エロティックな恋模様を綴る衝撃の官能短編集!
いつか、愛するあなたの腕に帰るためーー 癒しの作家の“最高傑作”と名高い、感涙必至の感動作! ヴィクトリアには幼い頃の記憶がない。両親の顔さえ知らず、気がついたとき にはひとり里親の家を転々としていた。だからだろう、恋人のブレットにすら 完全には心を開けずに、写真家としての仕事に没頭する毎日だ。ある日、撮影 旅行から戻ったヴィクトリアは、現像した一枚の写真に目を奪われた。そこに 写るのは、むっつりした表情の老いた男ーーまったく見覚えのない男だという のに、彼を目にした日から、ヴィクトリアは夜ごと悪夢にうなされるようにな る。これは、失われた過去と何か関係があるの? この男はいったい誰……?
ある日、重役秘書のテッサが出社すると上司から急を告げられた。社長の大事な出張に随行するはずだった秘書が入院したため、代わりとしてテッサを推薦しておいたというのだ。敏腕社長のブレイズは全女性の夢の化身と言われる人物。そんな世界の違う男性につき従うのは荷が重いと感じる一方、彼への憧れの気持ちも否めず、テッサは引き受けることにした。宿泊先で仕事をしていると、突然ブレイズが髪に触れてきた。驚きのあまり頭が真っ白になりながらも、テッサは心に思った。たとえ一夜で終わっても、夢のような思い出が残せるなら…。
地中海の公国の君主ルチアーノと2年ぶりに再会したとき、リサはわが目を疑った。ベッドの相手でしかなかった私に、今さらなんの用が?厚かましくも、ルチアーノはリサをまた誘惑する気でいた。そして怒りを覚えながらも…彼女は一夜をともにしてしまう。しかし関係をやり直す気どころか、彼は許嫁である隣国の王女と結婚する前に、リサと楽しみたかっただけだった。なんて傲慢な人。涙ながらに、リサは彼を追い出す。だが彼女の妊娠を知るなり、ルチアーノはふたたび現れた。
“イタリアのプレイボーイ”と名高い大富豪レアンドロに勤め先のバーで見初められ、マーニーは彼と同棲を始めた。昼夜を問わず求めてくる彼との、めくるめく愛の営みーだが、彼は決してマーニーを公の場に同伴しなかった。1年が過ぎ、ふたりの関係に疑問を感じ始めた矢先、ふとした諍いから彼が発した言葉にマーニーは衝撃を受ける。きみは愛人だ。この先ぼくの妻になることはない…。深く傷ついたマーニーはレアンドロの屋敷をあとにした。お腹のなかに新たな命が宿っているとは夢にも思わずに。
逃げた姉の身代わりとして、 億万長者と結婚するなんて……。 幼いころから美人の姉や優秀な弟と比較され、 横暴な父に蔑まれ続けてきたエラは窮地に陥っていた。 破産寸前の父が、娘と大物実業家ドナートの結婚を画策したのだ。 地味な看護師の私など、億万長者が相手にするはずがないのに。 だが父はエラの弟が懸命に貯めた事業資金まで使い込んでおり、 ドナートから資金援助を受けた暁にはそのお金を返すと言う。 仕方なく彼に会ったエラはその強烈な魅力に驚き思わず反発する。 そんな彼女にドナートは言った。「僕と結婚しなければ、 君の父親は破産する。君は父親が路頭に迷ってもいいのかな?」 劣等感に苦しみながらも訪問看護師として健気に自活してきたエラ。はたして彼女は、真実の愛を手に入れることができるのでしょうか……? 揺れる思いを巧みに描いた、熱く切ないラブストーリー。
情事の相手にしかならない女── どんな男性も私の愛は求めない。 会社を立ちあげたばかりのアレクサンドラは、 巨大企業デカンポ社から新商品の仕事を打診されて喜んだものの、 一方で不安も隠しきれなかった。 じつはこの企画の責任者である副社長ゲイブは、 アレクサンドラの実姉の夫の弟で、すでに面識があった。 彼はなぜか初めから私に手厳しい。一緒に仕事をする気はあるの? 案の定、ゲイブから挑発的に扱われたアレクサンドラは傷つき、 溢れる感情のまま彼に詰め寄るが、それは大きなミスだった。 次の瞬間、彼女は力強い腕に抱かれ、問答無用で唇を奪われて……。 R-3196『仕組まれた復縁』に続く、期待の新作家が描く愛憎渦巻くデカンポ家のロマンスをお楽しみください。互いの過去を知るうちに、ぶつかってばかりいたふたりの関係に変化が……。
この胸の奥にしまったはずの、 秘密が、愛が、いま溢れ出す……。 フェイスは恋人クインと医学を志し、卒業後は結婚しようと誓っていた。 だが大学進学を前に、彼女は理由も告げず、突然彼の前から姿を消した。 あれから17年。亡き母の葬儀で帰郷したフェイスは、 医師となって母の最期を看取ってくれたクインと再会を果たす。 「フェイス?」以前より深みが増した彼の声を聞いた瞬間、 なつかしさと、やるせない悲しみの涙が、彼女の頬を伝った。 ああ、彼への想いは、あの頃と少しも変わっていない。でも……。 一方、クインは彼女に寄り添っている若者に敵意を向けた。 不穏な空気を察したフェイスは、いとまを告げてその場を後にしたーー 付き添いの青年の、17年前のクインとよく似た声に促されながら。 遠い昔、ヒロインが最愛のヒーローの人生から忽然といなくなった理由はいったい……? 秘密と真実が明かされる瞬間、涙が止まらなくなる“愛のドラマ”をお贈りします。編集者も太鼓判を押す、読まないともったいないほどの逸作です!
天涯孤独となった娘はやがて、 血の繋がらない兄と出会い、恋を知った。 養子のメレディスがようやく見つけた実の母は、 親子の名乗りをあげてまもなく、重い病で帰らぬ人となった。 だが、娘の存在を知らない実の父がまだ健在だとわかると、 彼女はルーツを探るため、素性を隠して父の住む地に求職広告を出した。 首尾よく、さる屋敷で雇われることになるが、 そこにはメレディスの心をかき乱す男性が暮らしていた。 名をガレスというその人は、彼女の血の繋がらない兄だったのだ! ガレスは彼女の亡き母を嫌い、先の訃報にも安堵したと言い放つ。 人知れずメレディスは傷つき、腹を立てたーー義兄のひどい言葉に。 そして、そんな彼を憎からず思ってしまう自分に。 ハーレクインの草創期にイマージュで活躍した大作家E・サマーズが遺した、未邦訳の古き良き物語を掘り起こしてお届けいたします。愛憎織りなす丘で繰り広げられる、孤独な娘と義理の兄の恋模様を、1970年代のクラシックな雰囲気とともにお楽しみください。
道端に行き倒れの娘がひとり。 伯爵は捨てる神か、拾う神かーー 目が覚めたら、ヘンリエッタは壮麗な屋敷の寝室で横たわっていた。 下着姿に、髪は乱れ、あげくに泥のにおいを漂わせている。 ふと気づくと、ベッドカーテンの陰に男性が立っていて、 そのたぐいまれな美しさを見て、彼女は我が身を恥じた。 「ここはどこ?」相手の答えに、ヘンリエッタはうろたえた。 そこは彼女が家庭教師として仕える家に隣接する伯爵領だったのだ。 つまり彼は、不道徳な噂が絶えない放蕩伯爵レイフ・セント・アルバン。 側溝に倒れて気を失っていた彼女を拾って、ここまで運んだという。 いったい私の身に何が? このはしたない格好は、まさか伯爵様と……? かたや彼女の疑念を見透かしたレイフは、頭の中で毒づいた。 世慣れたこの僕だ、こんな無垢な村娘になど用はない! 茶色のドレスを何度も繕って着つづけるような、つましい暮らしをしている家庭教師ヒロインが、ひょんなことから放蕩者と噂の絶世の美男子伯爵に拾われて……。身分も経験値もまるで違うふたりの、ときめきとドキドキがほとばしるシンデレラ・リージェンシー!
さる一族の領主ギルクライストは、どしゃ降りのなか、ハイランドの泉で倒れていたはかなげな乙女を助けた。名や出自を尋ねても、彼女は思い出すのはおろか口もきけなかった。“処女の泉”と呼ばれるこの地には癒やしの力があるとされ、手負いの者や、純潔を取り戻したい訳ありの女が訪れると言われている。この天使を絵に描いたような娘が、まさか清純ではないと…?彼女の指輪から名はレイチェルとわかったものの、それ以外は不詳で、ギルクライストはとんだ厄介を背負い込んだものだと自戒した。一族の長として一刻も早く花嫁を迎えなくてはならない身で、どこの馬の骨とも知れぬ娘の純真無垢な姿から目が離せなくなるとは。
忘れえぬあの情熱の夜、 小さな命を授かって……。 高級スーツに身を包んだハンサムな新しいCEO、ゼブを見た瞬間、 ケーシーは思わず息をのんだ。 広い肩、堂々とした物腰、 莫大な富と権力の持ち主とすぐわかる強烈なオーラ。 まるで魔法にかかったように、たちまち彼女はゼブの虜になった。 そして、デートのあとアパートまで送ってくれた彼に身も心も捧げた。 ロマンティックにはほど遠かったけれど、 今まで経験したこともない絶頂感に満ち足りて。 ところが数週間後、予想外の妊娠に気づき彼のもとを訪ねると、 ゼブの冷ややかなグリーンの瞳に一瞥されてしまい……。 D-1737『幻の一夜の忘れ物』でデビューしたRITA賞受賞作家、サラ・M・アンダーソン。人気の一夜の恋をテーマに実力派が綴る、スリリングなジェットコースター・ロマンス!
リリは怒りの炎に身を焦がしていた。勤務先の会社を買収した大富豪アントニオが会議を招集したのだ。地道な研究よりも金儲けを優先する敏腕実業家の彼は、きっと私たちを利益追求のためだけに働かせる魂胆だわ!しかし、現れたアントニオは目も眩むような美貌に謎めいた笑みを浮かべ、集まった人々の心をまたたくまに掌握してしまった。神々しいまでに華麗な彼に強烈に引きつけられるのを感じながらも、リリは反論したあとその場を飛び出す。追いかけてきた彼は言った。「きみはいまから経営者の一員だから、絶対に辞めることはできない」なんて冷酷なの。だが、言いしれぬ情熱に全身は燃え上がりそうで…。
何もかも犠牲にして仕事をしてきたというのに、 いったいどうすればいいのかしら? 人生の岐路に立たされたアンは 一度気持ちをリセットしたくて、双子の妹が嫁いだヨーロッパの王国へ飛んだ。 愛する夫と幸せな結婚生活を送る妹のそばで アンはつかの間、安らいだ心と生活をとりもどした。 そんなとき妹の夫が、会社に引き抜きたいという人物を伴って帰宅する。 まさか……ライリー? 以前、心奪われて怖くなり誘いを拒んだ、悪名高きプレイボーイ富豪だ。 彼は銀色の瞳を光らせると、交換条件にアンとの結婚を要求してきた! レベッカ・ウインターズの2部作〈ツイン・ブライド〉、2話目は双子の姉アンの物語です。本当は忘れられずにいたセクシーなヒーローとの予期せぬ再会。はたして彼の誘惑に抗えるのでしょうか?
ジアンナは電話に出るなり、相手が誰かすぐに気づいて青ざめた。 ──3年前から別居しているスペイン人大富豪の夫、ラウル。 離婚の手続きを進めようという話だと思っていたが、 驚いたことに、彼はジアンナに戻ってくるようにというのだ。 末期癌を宣告されたラウルの母が、ジアンナに会いたがっていると。 もう二度とあの家には戻らないと決めたのに……。 初めて会ったとき、ラウルは情熱的で優しい完璧な恋人だった。 だが、ジアンナの予期せぬ妊娠を機になぜかよそよそしくなり、 結婚後、不幸にも流産した彼女に冷たく背を向けたのだ。 いまだ燻る夫への想いを隠して、“名ばかりの妻”は旅立った。 上流階級の夫とその妻のドラマチックな愛の再燃を、人気作家ヘレン・ビアンチンが描きます。小さな誤解やすれ違いが何層にも重なって渦となり、愛し合う二人が翻弄されていく描写は絶品です!
ウエディング・コーディネーターのフィオーナのもとに、 ある日、大富豪の未亡人から仕事の依頼が舞い込んだ。 彼女の一人息子の結婚式をコーディネートしてほしいという。 願ってもない大きな仕事だが、一つだけ問題があった。 じつはその息子、フィリップとフィオーナは10年前、 結婚式を挙げた仲なのだ。その日の夜に無効になったけれど。 当然、フィリップは彼女にすぐ気づき追い払おうとするが、 思い直したのか、互いに他人のふりをしようと提案してきた。 フィオーナも了承し、仕事に打ち込もうとするが、なぜかできない。 気づいてしまったのだ──今も変わらず、彼を愛していることに。 愛する男性の結婚式をコーディネートすることになったヒロイン。しかもヒーローのため、10年前の自身の結婚式の夜に起きた事件については秘密にしたまま……。ほろ苦い大人のロマンスです。
親戚の結婚式で億万長者ローマン・ペトレッリを紹介されたとき、 イジーは思わず我が目を疑った。 2年前、母の突然の死にショックを受けたイジーは、 ふらりと入ったバーで客に絡まれて困っていた。 そのとき助けてくれた男性、それがまさしくローマンだった。 イジーは虚しい心も救ってもらえるのではないかと信じ、 その夜、彼に純潔を捧げたのだった。 だが翌朝、ローマンの姿はなく、二度と会えないと諦めていた。 イジーは胸に抱いた小さな娘を彼から遠ざけて、密かに誓った。 ローマンに知られたらきっと奪われてしまう。この子は私が守るわ。 ハーレクイン・ロマンスでは、人気、実力ともにトップクラスに君臨するキム・ローレンス。今作は彼女が得意とするシークレット・ベビーものです。ヒロインの純粋さが際立つ名作です!