出版社 : 三一書房
日本イエズス会管区長代理という当時最高責任者だったにも関わらず「信仰薄きゆえに拷問に堪えかね、ころび者になった」そんな皮相的なイメージ…宗教の衣を脱ぎ現世の道徳を重んじた儒教に傾倒したフェレイラの思想を追うキリシタン小説。
2001年9月11日。NYの超高層ビルの崩壊を目の当たりにしたエルフリーデの脳裏に、半世紀以上前に経験した惨劇がフラッシュバックした。長い歳月をかけ封じ込めてきた悪夢、信仰心厚かった彼女を無神論者に変えてしまった出来事とは!?
姜周龍(カン・ジュリョン)1901〜1932。1931年に平壌の小高い丘に建つ楼閣・乙密台の屋根に登り、朝鮮の労働運動史上はじめて「高空籠城」と呼ばれる高所での占拠闘争を繰り広げた女性労働者。愛に生き、波瀾に満ちたその半生を描く。第23回ハンギョレ文学賞(2018年)受賞作。
本邦初刊行。金承ギョク自選短編集。 朝鮮戦争停戦後李承晩大統領が権力を掌握し続ける中、1960 年にはそれま での政治の腐敗に憤って立ち上がった学生によって4・19学生革命が大統領の下野というかたちで成功する。しかし、翌年5月には軍事クーデターが起きて軍事独裁政権に。政権に批判的な人士はスパイ・容共主義者の烙印が押されて連行され、過酷な尋問に苦しめられることも多々あった。 厳しい軍事独裁政権を生きぬいた秘かな芸術的抵抗としての代表作『ソウル1964 年冬』。これこそ、金承ギョク文学の特徴であり特筆すべきものである。本邦初訳の6作品と新訳の3作品を収める。 1.ヤギは力が強い 2.乾(ケン) 3.お茶でも一杯 4.霧津紀行 5.力士(力持ち) 6.夜行 7.妹を理解するために 8.彼と私 9.ソウル1964年冬 作品解説 年譜
世界十数カ国の人々が感動したベストセラー待望の邦訳。ヤーロム博士の実存的精神療法が、人間味と迫力に溢れる実録小説としてここに結実。現代の日常生活に起きる失恋や盗難や災害による喪失、老いゆえの女性の美の喪失へのドラマチックな癒しの技法。
ストーリーの面白さ、第一級のエンターテインメント=大河ドラマ「龍虎八天狗」、「胡蝶陣」「戦国お千代舟」「武田菱誉れの初陣」「死の冠」「天女の冠」を収む。