出版社 : 光文社
真田幸村など大坂方の凄まじい戦いぶりに、一時は東軍の本陣も総くずれとみえた。しかし老獪な家康は、淀君をまどわして城内の約束をみだす。落城に臨んだ猿飛佐助は、ある秘密を抱いて脱出を試みた。完結編!長編時代小説。
カリフォルニア州東部を南北に連なるシエラネバダ山脈の山中で発見された墜落機。機内にはメキシコから密輸された2トンものマリファナが積まれていた。山に魅せられ、ザイル一本に生命を託してきたクライマーたちが手にする思わぬ大金。だが、そこに死んだはずのパイロットが現われ、グループのメンバーが次々と不審な死を…。クライマーのメッカ、ヨセミテ国立公園を舞台に、男たちの欲望と破局を描く傑作山岳サスペンス!
「お宅のお子様を預かっています。元気です」娘の舞子を誘拐され、絶望の日々を送る高尾加代子に、思いもかけぬ朗報。しかし、その子の父が誰か判然としない彼女の気持ちは晴れない。そこへ女の声で衝撃的な電話が!化野に住む美しい夫人の不倫の愛と悲劇。さらに子供をめぐる連続殺人で、加代子に捜査の手が迫る…。
警視庁捜査一課の超マジメ刑事朝日正義と迷犬ルパンのコンビ、今回は科学万博へやってきた。その日、会場に隣接する宿泊施設で、焼死者の出る不審な火事があり、朝日とルパンは捜査を始めた。しかし翌日、ルパンに吠えられた老人がショック死する事件があり、ルパンに殺人の犬疑ーいや嫌疑が…!怪事件の行方は?
山形県米沢の旧家蘇芳家の当主カナが二度殺された。喜寿の祝いの夜、犯人はカナを絞殺し、翌朝、さらに鴨居から吊ったのだ。半年後、事件の目撃者・富樫幹夫が結婚式を挙げるのと同時に、挙式予定の従妹・貴詩が、その前夜、死体となって発見された。鬼才が放つ奇抜なトリックと斬新な構成で描く本格推理の秀作。
声楽家で野性的な美貌を誇る妻と、その伴奏ピアニストをつとめる風采のあがらぬ夫。この音楽家夫妻に生じた愛情の亀裂を発端に殺人事件が発生、しかも犯人は第二の殺人を予告してきた。捜査線上に最後まで残った容疑者には不動のアリバイがある。主任警部の鬼貫は単身蔵王へ飛んだ…。本格の雄が壮大なトリックで挑戦。
ー1984年6月18日、コロラド州デンバーでラジオの人気DJが暗殺された。彼の名はアラン・バーグ。貧困、犯罪、人種差別、セックスなど、アメリカにはびこる矛盾と腐敗にマシンガンのような喋りで戦いを挑み、スターの座をつかんだ男。だが、その過激な発言は、ネオ・ナチ・グループの格好の標的ともなった…。-“言葉は人を殺す”。アメリカ社会の病根を抉る衝撃のノンフィクション。オリバー・ストーン監督・映画「トーク・レディオ」の原作。
宝石店に押し入った二人組強盗が若い女店員をレイプ!十年後、フィリピンへ買春旅行に出かたけた宝石商を待ち受けていたものは?レッド・ウイドウ相談室カウンセラーの赤垣美晴は実は特捜刑事。助けを請う“ジャパゆきさん”を糸口に、見事な肢体と頭脳で事件の謎に挑戦!-好評官能ミステリーシリーズ、書下ろし第3弾。
高井沢文雄は神保貞介殺害のため、神保家の別荘の床下にダイナマイトを仕掛けた。ところが、床下から出たところで、何者かに襲われ、気が付いたときには手足を縛られ、自らがセットしたダイナマイトの近くに横たわっていた…!主人公が犯人であり、被害者であり、探偵役でもあるという、画期的な設定で書き分けた問題作。
四十半ばを過ぎた鵜ノ木は、年に二回欠かさず山に登る。彼が横尾山荘で知り合った青年安西は、北アルプスの経験は浅かった。鵜ノ木は、連れを欲しがっている彼と蝶ガ岳を目指すことになった。天候の急変とともに二人の間には異様な空気が…!〈光文社・「小説宝石」エンタテインメント小説大賞受賞作「九月の渓」で〉傑作山岳ミステリー七編収録。
世界最大の豪華客船クイーン・エリザベス2世号(QE2)。地中海をゆっくりと周航する船内で、カメラマンの星五郎は、各国の美女を相手に情事の限りをつくしていた。が、その背後では、出航前に偶然撮影した一本のフィルムを狙って、正体不明の一味の影が…。時代小説作家として知られる著者が放つ、異色の長編サスペンス。
つにい十番目の勇士望月六郎もそろい、十勇士の大活躍が始まった。密命を帯びて薩摩へ向かう猿飛佐助の行く手をさえぎる甲賀流忍者群。一方、家康は方広寺の鐘銘を種に、豊臣方に圧力をかける。物語白熱。
ーロジャー・コリンガムは世界に名だたる“ロイズ”の筆頭引受人。その弟レオは、ふとしたことから、兄の手がける海上保険がギリシャ人の悪徳船主たちに狙われていることを知る。ホルムズ海峡に化学毒物を積載したタンカーを沈め、12隻もの大型タンカーを足止めして莫大な保険金をせしめようというのだ。しかもそこには、石油利権に絡むソ連の影もちらついて…。-陰謀渦巻くペルシャ湾を舞台に展開するサスペンス快作。
ー1988年冬、アメリカに亡命したソ連の美人科学者からもたらされた驚くべき情報。ソ連が打ち上げる彗星探査船はアメリカ本土攻撃を目的としている。90年前に中央シベリア高地で発生した不可解な巨大爆発事件をヒントに、ソ連副首相ネクラーソフが企む世界制覇の野望〈ピョートル大帝プロジェクト〉をめぐって…。-第一線の日系天文物理学者が、壮大なスケールで書き下つしたサイエンス・アドベンチャー第1弾。
ー1938年9月、戦雲垂れこめるベルリンに集結した各国謀報機関の代表は、謀報員どうしの身の安全を保証する聖域を作ることに合意し、〈アベラール・サンクション〉の契りを結んだ。-敬愛する義父エリオットに育てられた孤児のソールとクリス。だが、成人した二人は養父の恐るべき陰謀を知る。養父の罠にかかり、消されかけたソール。アベラールの掟を破り、組織から追われるクリス。二人は血の復讐を誓った。
ー全米各地から孤児を集め、工作員に仕立上げる…。CIAのNo.2、養父エリオットが描く恐怖のシナリオ。愛は憎悪と化し、復讐に燃える二人の孤児〈黒きバラ〉の執拗な追跡が続く…。ワシントン、マイアミ、ロンドン、パリ、そしてカナダの山中へ…。-フォーサイス、ル・カレ、ラドラム…そして今、ディヴィッド・マレル。映画〈ランボー〉の原作者が放つ長編スパイ・アクション!全米ベストセラー。
深夜、家路を急ぐ男が自分の影に襲われた!黒い甲虫のような物に姿を変えた影は、蠢きながら男の口から体内に侵入、男の身体は裂けて吹き飛んだ。頻発する深夜の失踪事件!カメラマン助手の宇和野守人も帰宅途中、正体不明の黒い生き物の群れに襲われた…。鋭い爪を持つその生き物は、身動きできない守人の身体に爪を深く突き刺した。死を目前にした守人だったが、突然、黒い群れは姿を消し、そこには妖しい魅力を放つ美女・ラナが立っていた。ラナの美しい肉体に溺れる守人…、ラナとは一体何者なのか?そして黒い生き物たちは。ホラー小説の若き旗手が戦慄の恐怖と清新なエロスとを見事に描いた、書下ろし長編ホラー小説の秀作。