小説むすび | 出版社 : 和泉書院

出版社 : 和泉書院

日本漢文学文藪日本漢文学文藪

出版社

和泉書院

発売日

2020年12月19日 発売

ジャンル

本書は、日本漢文学史上の貴重な資料の紹介や江戸時代の文人についての考説、江戸時代の一地方儒家の蔵書目録などから成る。「資料篇」には、菊亭文庫本『本朝小序集』『童蒙綴詞抄』の本文を初めて翻刻・校訂すると共に、簡略な解説、或は略注を付し、林榴岡撰『本朝世説』については、その本文翻刻と共に詳細な出典調査を提示する。次いで、「考説篇」では、中国字書『文字集略』の逸文をめぐる問題を採挙げ、撰者阮孝緒について解説し、また林家の『本朝通鑑』と『史館茗話』の関係について記し、林読耕斎や林梅洞といったこれまであまり採挙げられることがなかった文人の略伝を所収する。ことに彼らの漢詩世界の一端に言及し、先行する平安朝の漢文学との関わりを明らかにしている。また、「目録篇」では、中江藤樹門下で、後には伊藤東涯の学統に師事した、滋賀県高島市(現在)の儒家中村家に伝存する図書の目録と同家の家系譜を所収。地方儒家の学問の一端を窺いうる資料である。   資料篇 『本朝小序集』本文翻刻・付記 『童蒙綴詞抄』についてーー本文と略注ーー 『本朝世説』の基礎的研究と本文   考説篇 『文字集略』抜書ーー逸文の蒐集をめぐってーー 『史館茗話』とその周辺ーー『続本朝通鑑』とのことなどーー 林読耕斎の漢詩覚書ーー王朝文人詩とのことなどーー 夭折の文人ーー林梅洞覚書ーー   目録篇 中村家近江国高島郡五番領村蔵書目録と家系譜 あとがき

桑華蒙求の基礎的研究桑華蒙求の基礎的研究

出版社

和泉書院

発売日

2018年6月8日 発売

ジャンル

江戸時代の様々な作品に見える日中の故事を検証する文献として有用かつ、 当時の日中の古典に関わる教養の実態を考える上でも重要。 備前足守藩主の木下公定により正徳年間に刊行されたと思われる『桑華蒙求』は、日中の近似する人物故事譚を対にして掲げた漢文体教養書であり、所謂『蒙求』続撰本の一書である。上代より近世前半に至る本朝の多くの典籍を利用し、その享受継承の様相を知ることができると共に、中国古典籍の引用も豊富で、所謂中国類書の引用の諸相が窺われる。 「人名索引」により人物故事事典としても機能 〔本書の構成〕解説「『桑華蒙求』についてー編纂素材と後続書への影響の一斑からー」に続き、全612話の「本文」を翻刻し校訂を傍記、各話の「概略・出典・参考」を記し、典拠についても詳しく言及。『絵本故事談』『大東世語』『扶桑蒙求』等の影響を与えた後続書にも触れる。 〔各話の典拠〕国書『日本書紀』『続日本紀』『三代実録』『元亨釈書』『江談抄』『今昔物語集』『古今著聞集』『十訓抄』『平家物語』『源平盛衰記』『太平記』『本朝神社考』『和論語』『日本古今人物史』『本朝蒙求』『本朝故事因縁集』『本朝語園』他。中国書『左氏伝』『史記』『漢書』『後漢書』『六臣注文選』『古文真宝諺解大成』『蒙求』『五車韻瑞』『事文類聚』『円機活法』『氏族大全』『潜確居類書』他。 『桑華蒙求』についてー編纂素材と後続書への影響の一斑からー              『桑華蒙求』本文翻字篇 はじめに/上巻/中巻/下巻 『桑華蒙求』概略・出典・参考 はじめに/上巻/中巻/下巻 人名索引 あとがき

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP