出版社 : 小学館
145万部突破シリーズ、最新巻!! ママチャリたちが所属する高校の心霊研究会は、心霊現象そっちのけで、もっぱら駐在さんとのイタズラ合戦を繰り広げていた。しかし、それなりに「心霊現象」にもかかわっていたのです。 主人公は、騒がしい心霊研究会の中で寡黙なキャラにもかかわらず、身長、年齢、車の運転技術、停学回数、モテモテ度、ナンバー1の村山君。雨の日にジェミーを車で送っていき、ポーチを拾ったことからはじまる怪奇現象の連鎖。そして、ついに真夜中、村山君のドライブテクニックをも脅かす、無人のスポーツカーとバトルした恐怖体験をママチャリがレポートします。 【編集担当からのおすすめ情報】 ママチャリはあくまで語り部に徹している、シリーズでも異色のホラーテイストのお話ですが、最後にはほろりとさせる場面もあり、必読です!
中学校の職員室を舞台に、14歳という繊細で多感な年齢の子どもたちと日々真剣に向きあう中学教師たちの、リアルな姿を描いた連作集。その中学校には代々語り継がれる伝説のヒーロー「エンドーくん」がいる。校内のあちらこちらに残された「エンドーくん」にまつわる落書きの言葉が、それを目にした悩みや葛藤を抱える教師や生徒の一歩踏み出すきっかけとなった。なぜ「エンドーくん」が伝説となったのか?その謎がラストで明かされるー。坪田譲治文学賞受賞作家の傑作が待望の文庫化。巻末に文庫版のために書き下ろした「エンドーくん」のその後の物語を収載。
父親と弟との三人暮らしを始めた女子高生の香月は、転校先になじめず孤独な毎日。ある時、隣に座る男子生徒のノートを間違えて開くと、そこにはたくさんのスイーツレシピが。「あの間宮くんが、ケーキ作り?」間宮立海は洗練された男の子。そんな彼の意外な秘密に驚く香月だが…。夜だけ開く喫茶店で、立海とたくさんのデザートを作りながら、祖母と母の手作りおやつを思い出す香月。ホットケーキ、プリン、いちご大福。誰かにおいしいと言ってもらうために。自分の居場所を見つけるためにー。思い出の味は、きっと幸せの味。あたたかい涙を誘う青春ストーリー!
地獄でまた会おう 古いアパートに引っ越してきた青年・炎真の正体は、休暇を過ごすため百年ぶりで現世へやってきた地獄の大王閻魔様。 地獄で働き詰めの炎真の願いは、ひらすらだらだら過ごす癒やしの休日。ところが、ふらふらとさまよう幽霊を街角で見かければ説教してあの世に送ってみたり、目の前で起きている犯罪を見逃せず生者の面倒まで見てしまったり。そのたび「また働いてしまった!」と、秘書の小野篁に向かって嘆きながら、後悔ばかりしている。 おまけに、現世で不動産業を営む地蔵菩薩からも霊がらみの案件を任されて、「面倒くさいことこの上ねえ!」と憤慨する炎真。駅の自動改札機に冷や汗をかき、人混みに目を回し、コンビニスイーツに舌鼓を打ちながら、トラブル解消のために百年ぶりの現代日本を駆け回ることに……! 世話焼きな同居人の秘書・小野篁、記録係のお子さまズ・司録&司命も加わって、現世に閻魔様の裁きが下される!? にぎやかに繰り広げられる、地獄行き事件解決録!
人形修理工房“浮世堂”を営む城戸利市は、ある日“死神”が顔見知りの少女を襲う現場に遭遇する。それはかつて、利市の幼い弟が殺されたときとよく似た光景だった。利市が知る“死神”は、怪しげな人形を道具にして他者の命を奪う者だ。そして“死神”に殺されると、なぜか周囲の記憶からその存在を抹消されてしまう。だが、利市は忘れなかった。母親さえも我が子を忘れてゆく中、兄の利市だけが憶えていた。以来十五年、弟の理不尽な死の真相をずっと探っていたのだ。利市は“死神”を追う。しかし、そこへ新たな殺人事件が発生して…。
高級住宅街のおばけ屋敷の住人になりました 大学生の遠城寺廉は、教授の紹介で東京・田園調布の一軒家に下宿することになった。ところが下宿先の宝来家は周囲からも「おばけ屋敷」と呼ばれる怪しい家で、家主の碧は、それに輪をかけて謎めいた人物だった……。
乱歩賞作家、戦慄のランニングミステリー! 平凡な公園ランナーであるインテリア会社「ワンダーケース」の社長・高木雅弘は、所属するランニングサークルの仲間たちと行なっている「レース」にハマっていた。 ある日、高木のもとに「明日のレースには負けなさい。さもなければ、ひとが死にます」と書かれた一通の郵便が届く。そして翌日、高木がレースに勝つと、さっきまで走っていた公園内で本当に男の死体が発見される。しかもその男は大学時代の同級生だったーー。 これは偶然なのか、それとも・・・・・・。 走れば走るほど、日常は壊れ、運命は狂っていくーー。 江戸川乱歩賞作家が放つ、戦慄のランニングミステリー!
最上級職“竜騎士”から初級職“運び屋”に転職したアクセル。新天地である『水の都』で仕事をこなすアクセルの前に、昔の馴染みである魔術の勇者・サキが現れて…?アクセルはさらに皆から愛され憧れられ頼られまくる!元竜騎士の最強運び屋が超速で送り届ける、トランスポーターファンタジー第二弾!
博物館に勤める青年・時枝正和は機動隊と学生の衝突で、一人の学生が橋から転落する様を偶然目撃する。煩雑な人間社会から逃れるように古美術世界に沈潜していた時枝だったが、この出来事により、閉ざしてきた外界に対する怒りと悲しみが再び覚醒する。事故死と報道された学生の死ーだが、時枝は死んだ学生のガールフレンドに会い、事件の深層に迫ろうとするのだった。全共闘世代に多大な影響を与え、早世した作家・高橋和巳が、その晩年、理想と現実に引き裂かれる内面の荒野を描き、未完のまま絶筆した長編小説の復刻。
「少年時代」の原点となった疎開文学の傑作 太平洋戦争末期、東京から富山の漁村に疎開した小学5年生の杉村潔。その潔に対して屈折した感情をいだく地元の少年、竹下進。進は潔に表面上は友好的に接しながらも、裏で陰湿な悪事を繰り返し、潔はそれに戸惑う。 都会からの疎開児への地元っ子の愛憎を中心に、戦争の影にゆれる海辺の村で繰り広げられる人間模様を描いた自伝的作品。 のちに「少年時代」として漫画化、映画化もされた。特別に映画「少年時代」の脚本を手掛けた山田太一氏の解説(1989年執筆)も併録。
波乱万丈な“女の生涯”を耽美に描いた巨編 素封家ながらも実は貧民窟に出自を持つ男と、その妾の間に生まれ落ちた美しい娘・蝶子。 第一部では蝶子が女体育教師・安宅と園芸手・葛岡という男との三角関係に巻き込まれる展開を中心に、そこから逃れる目的で選んだ裕福な青年・池上との奇妙な同居生活が描かれる。 第二部では乞食に落ちぶれた蝶子が市井の人々を観察しながら自らの半生を振り返る流浪の月日を描く。芸術家・岡本太郎の母親であり、歌人としても名高い岡本かの子の耽美妖艶な大巨編。
ヒロインの生き様に痺れる傑作スリラー! 殺人事件で夫を失った元特殊部隊パイロットのマヤ。2歳の娘を案じ自宅に設置した隠しカメラに写っていたのは、2週間前に殺されたはずの夫ジョーだった。ジョーの死に潜む謎を追ううちに、マヤは4か月前に惨殺された姉クレアの死、そして17年前のある事件の真相へとたどり着く……。 ハードボイルドなヒロインの生き様、予想を大きく超える予想外の結末。ジュリア・ロバーツが惚れ込み映画化権を獲得した、「マイロン・ボライター」シリーズで人気の著者による最新傑作スリラー!
桂助は、虫歯によって歯無しになった人々が生きる希望を失ってしまうことに心を痛めていた。品川の宿から骸で見つかった男は千住品三郎といい、桂助が手当てして歯を抜いた患者だった。その品川では同じ頃、ツクヒ(破傷風)で死んだ男が見つかり、その遺体を焼いた男も不審な死をとげていた。続いて、投げ込み寺で見つかった八つの不審死体にも、全員歯が無かった。調べを進める内に、鋼次が何者かに連れて行かれ、そこに記憶を失った志保が現れる!一連の事件の背後には、歯無しになった人々の苦しみにつけ込んだ、某藩の恐るべき計画があったー。シリーズ終盤となる、第十五弾!
母と兄とさつきで営む万葉堂。体調を崩して寝込んだ母・登勢の容体が回復しないのを心配したさつきは、蘭方医に診てもらおうと伝手を探す。ある時、偶然居合わせた若殿と呼ばれる侍が紹介状を書いてくれたおかげで、大槻玄沢に母を診てもらうことができた。その侍は、老中田沼意次嫡男である田沼意知だった。しかし、母は亡くなり、家業立て直しのためにさつきは瓦版の発行を考える。そんな折、意知が殿中で刺殺の報せが入った。殺したのは、さつきにも縁のある人物だった!さつきは、事件の真相に迫れるのか?江戸の“女性記者”を描く、シリーズ第1作!
イケメン鉄オタ三人衆が行く、謎解き鉄道旅 ファッション誌のスナップページも飾る医大生の瓜生昌午、タクシー代わりにヘリを使う若手カリスマ経営者の巽克利、世界中を飛び回るバイオリニストの星川広太郎ーー三人の共通点はイケメン、そして筋金入りの「鉄道オタク」! 日常生活ではすれ違うこともない三人が、千葉・南房総を走るローカル線「いすみ鉄道」に乗り合わせた。鉄道旅を楽しむはずが、幼稚園の遠足、地元の高校で起きた幽霊騒動、BL好きご婦人の介抱、子供たちの失踪、列車に乗るたびに次々と起こる事件に巻き込まれる……。〈イケメン×鉄オタ〉三人衆のドタバタ謎解き鉄道旅の行方はいかに!?
絶対ハッピーになる方法、妖精が教えます! コピーライターの吉永杏珠は、都内の広告代理店にかれこれ勤続10年の32歳おひとりさま女子だ。それなりの仕事とお給料があって、長い付きあいの彼氏も一応いる。だけど最近、公私ともにトラブルの連続で、気がつい たら不幸のどん底に落っこちてしまった。自分をとりまく環境への苛立ちと、ダメな自分への嫌悪感で身動きがとれなくなっていたある夜、突然ひとり暮らしの部屋にクラッカーのはぜる音が鳴り響く。 「おめでとうございまーす!! あなたには天界のキャンペーンで一億人にひとりが当選する、幸せへのヒントを知る権利が与えられましたー!!」 ハイテンションに登場したのは、くるくる巻いた髪とゴテゴテのゴスロリ衣装に身を包んだ愛の妖精ヴィクトリカ(自称三百歳)と、そのダンナを名乗るクマのぬいぐるみの妖精クラウド。ふたりは不幸な杏珠に、「引き寄せの法則」でハッピーになる方法を授けてくれると言うのだが……。 使えるアドバイス満載! 人生がうまくいかなくて疲れちゃったすべての人に贈る実践型小説、ここに誕生!
街の便利屋さん、社長は実は黒狐でした。 --ちょっと不思議でなかなかハードな便利屋稼業。でも社長は……実は、お狐さま、だったんです……。 大学は卒業したものの就職に失敗して只今絶賛無職中の白石倭香は23歳。自己嫌悪でゆううつなのはもちろんだが、実家住まいなのでずっとこの立場でいるのは少々肩身が狭い。 ある日、大好きだった祖父の遺品整理の手伝いに「こっこ屋」と名乗る便利屋が、倭香の自宅へやってきた。ずいぶんかわいい社名だが、由来は別にかわいくもなんでもなく、同じ名古屋市内の狐坂に事務所を構えているから「黒狐」--つまり「こっこ」のなんでも屋、ということらしい。社長の黒木はすごいイケメンで、まだ若いけれど仕事もできる男だ。ところがわけあって一緒に行動するうちに、倭香はこの黒木のとんでもない秘密を偶然知ってしまう。そこで、秘密を絶対にバラさないという交換条件で「うちで雇ってやる」と黒木は告げ、求職中の倭香はずっと欲しかった「採用」の二文字につられて「こっこ屋」に入ることに。 なぜか人外ばかりの事務所に、たったひとり人間の社員として就職してしまったの勤務状況とは!?
料理雑誌の編集者・栗原綾乃には、実は重度の食物アレルギーがある。不本意な配属と食物への恨みをつのらせた綾乃は、ヤケ酒をあおって倒れ、生死の境をさまようことに。そこへ花比売という女神が通りかかり、ある契約を持ちかけてきた。強引な展開に困惑する綾乃だが、一心同体となった花比売のおかげか、アレルギー症状が消えて万万歳。しかし女神に胃袋を支配され、いくら食べてもすぐにお腹がすく。わがままな花比売は「美味しいものでなくてはイヤじゃ」と言うし…。かくして女神様と元アレルギー体質編集者の、グルメ追究二人三脚生活が始まった!
はぐれ者こそ急がば回れ? 冒険者が集う街・迷宮都市レイロア。その立地ゆえに、この街には人や物の流れが絶えない。はぐれ司祭と呼ばれる冒険者・ノエルは、今日も今日とてコツコツと冒険を続けていた。なんの因果かいきなり最上級職の司祭になったせいで成長速度が著しく遅く、周りとのレベル格差が開いてしまうため固定パーティの組めない彼だったが、奇妙な相棒達をはじめ不思議とその周りには個性豊かな仲間が集まっていた。 ようやく春を迎えたレイロアは毎日が冒険日和。ノエル達も嬉しい悲鳴とばかりに依頼をこなす。レベルが上がりにくい後輩忍者のレベルアップ大作戦。幽霊からの不思議な依頼。〈黒猫堂〉二号店の出店候補地の調査。そして、ジャックの家出騒動からはじまった「二つ名」にまつわる物語。 毎日がとにかく忙しい。だけど、そのどれもが次から次へと縁を繋いでいき、おかげで今日もノエルは相棒達と冒険へ繰り出せるのだった。 「小説家になろう」にて累計2200万PV突破! 日間・週間・月間ランキングで1位を獲得した、超人気の冒険ファンタジーの最新刊! はぐれ司祭と愉快な仲間達が繰り広げる、せちがらゆるく、時にしんみりな異世界冒険活劇第三幕、はじまりはじまり!