小説むすび | 出版社 : 小学館

出版社 : 小学館

ママたちの下剋上ママたちの下剋上

著者

深沢潮

出版社

小学館

発売日

2016年11月9日 発売

ママの地位は子どもの成績で決まる?! 「お受験」という名の、母親たちの代理戦争。この前まで自分が誰かの子どもだった母親たちが、突如として一人の人間を育てることを課される。とまどいを周囲に悟られないように、孤独な子育てと戦う母達の下剋上の物語。 大手下着メーカーで広報として働いていた香織は、妊活に励むために慣れ親しんだ会社を退社することに。家でゆっくりしながら、夫との時間を作ろうと考えていたのだが、母校「聖アンジェラ学園初等部」の広報を手伝って欲しいと校長からお願いされる。 広報の仕事だったらお手のものと軽く考えていたのだが、子どもの受験に挑む母親たちの思いは、下着を購入するお客さんとは全く違っていた。母親同士の駆け引きや足の引っ張り合い、その一方で子を愛するという一筋縄でいかない母たちの思いに飲み込まれていく。子どもを持つことは幸せ?それとも地獄?悩んだ母親たちが出したそれぞれの結論は? 【編集担当からのおすすめ情報】 子どものお受験を経験していなくても、この物語には母親だったら思い当たることがたくさん出てきます。母親の優しさと、残酷さ。一番大切なことを見失わないように、子育て中のお母さんに是非読んで欲しい一冊です。

君はレフティ君はレフティ

著者

額賀澪

出版社

小学館

発売日

2016年10月27日 発売

心に突き刺さる、200%ピュアな恋愛小説 夏休み中交通事故に遭い自転車ごと湖に転落した古谷野真樹(高2)。命に別状はなかったが後遺症ですべての記憶を失った。新学期が始まり、現在では見知らぬ人ばかりになってしまったクラス、写真部に復帰する真樹。友人達は温かく迎えてくれるが妙な孤独感は否めない。 同じクラスであり、同じ写真部でもある生駒桂佑と春日まどかとの友情を支えに、真樹の日常は戻りつつあった。そんなある日、文化祭の準備に明け暮れる高校で謎の落書き事件が勃発。最初は他愛ないいたずらかと思われていた落書きだったが、体育館の壁→クラス日誌→クラスの黒板→文化祭の公式Twitter、とどんどんエスカレートしていく。そして、その落書きはあたかも真樹に向けられたメッセージのようだった。 当初、まったく理由がわからずとまどっていたが、自分を取り戻す大切な秘密が隠されているのでは、と気づき、落書きの謎を追い始めた真樹。その謎を追っていくうちに次々に見えてきてしまった親友の秘密。そして、最後の最後に見えてきた真相とは・・・・・・・。 【編集担当からのおすすめ情報】 青春小説の旗手として、新進作家の筆頭として、確実にファンを増やし続ける額賀澪さんが今回挑んだのは、学園ミステリーをスパイスに効かせた青春片恋小説。「切ない恋愛小説を書いてください」とのリクエストに上がってきた原稿。読み進む手が止まりませんでした。最後の最後、思わず叫んでしまうほどの驚きの結末。そして、青春ならではの熱と心を打つ純粋さ。 最後まで読んだら、またもう一度、読み返したくなるはずです。 ラストは決して人に言わないでください。 君はレフティ 目次 1 男子高校生が軽乗用車にはねられる事故がありました。 2 あんた、何か悪いこと考えてない? 3 この女たらし 4 誰だって、秘密にしておきたいことがあるもの 5 彼は、どんな気持ちで黒板をみていたのだろう 6 好きに使えば 7 死ねばいいのに 8 それを覚えてたらそもそもこんなことにはならなかっただろ 9 俺の誇りなんだと思うことにする

永遠の1/2永遠の1/2

出版社

小学館

発売日

2016年10月6日 発売

小説界のカリスマ、不朽不滅のデビュー作! どんな小説家にも、一つだけ、アマチュアとして書いた小説がある。 ないと始まらない。 その小説が人目に触れ、本になるとデビュー作と呼ばれ、書いた人は小説家と呼ばれるようになる。--「あとがき」より 現代作家の中でも群を抜く小説の名手ーー佐藤正午の不朽のデビュー作を、新たな装いで文庫化! 【物語】 失業したとたんにツキがまわってきた。 婚約相手との関係も年末のたった二時間で清算できたし、年が明けると競輪は負け知らず、失業保険も手つかずのままで、懐の心配はこれっぽっちもなかった。 おまけに、色白で脚の長い女をモノにしたのだから、ツイてるとしか言いようがない。いってみれば笑いが止まらぬというところだった。 「西海市」にすむ主人公・田村宏は、27歳の年の暮れに退職届を出して以降、ツキを頼りに何もかもうまく行くかに思われた。 ところがその頃から、たびたび街で別人と間違われ、厄介な相手にからまれ、ついには不可解な事件に巻き込まれてしまう。どうやら自分と瓜二つの男がこの街にはいるらしい‥‥。 【山田風太郎賞受賞の最近作『鳩の撃退法』への選評から】 ●文句なしの最高得点を入れた。真似したくても真似できない。(夢枕獏さん) ●試みが図抜けていたことは、疑いようがない。(京極夏彦さん) ●自分もこの作品を一番に推した。(奥泉光さん) ●こんな優れた作家の存在を今まで知らなかった。受賞は当然であろう。(筒井康隆さん)

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