小説むすび | 出版社 : 徳間書店

出版社 : 徳間書店

秋萩の散る秋萩の散る

出版社

徳間書店

発売日

2019年10月9日 発売

『若冲』『落花』等で注目の歴史小説家、 澤田瞳子の原点 デビュー作にして 中山義秀文学賞受賞作 『孤鷹の天』で描かれた 奈良の世に生きる人々の姿を 活写した傑作集! 【三省堂書店有楽町店 内田 剛氏絶賛!】 本作から澤田文学に触れた読者は極めてラッキーだ。 この著者のエッセンスと最大長所を余すところなく 知ることができるからだ。 歴史ものを書かせたらいま最も信頼のおける 書き手と言っても差し支えないだろう。 (解説より) 阿倍女帝こと孝謙天皇に寵愛され、 太政大臣禅師や法王などの高職に 就いていた頃の面影は、もはやない。 女帝の死後すぐに下野国薬師寺別当に 任ぜられた道鏡は空ばかり見て過ごしていた。 そこに行信と名乗る老僧が道鏡に近づき 「憎い相手はおらぬかーー」と囁く。 そのとき、道鏡の心に浮かんだ顔は……。 奈良時代、治世の安寧を願いつつ生きる 人々の姿を描いた珠玉の短篇集。 【収録作品】 「凱風の島」命懸けで荒波を乗り越えた遣唐使たち 「南海の桃李」西海道整備に尽力する吉備真備 「夏芒の庭」大学寮の若者たちと橘奈良麻呂の乱 「梅一枝」石上朝臣宅嗣と門人の賀陽豊年との絆 「秋萩の散る」左遷された道鏡と行信の苦悩

愚か者の身分愚か者の身分

著者

西尾潤

出版社

徳間書店

発売日

2019年9月28日 発売

第二回大藪春彦新人賞受賞作! 今野敏氏「秀逸なラスト」 馳星周氏「突き抜けた何か」 選考会にて両選考委員激賛! 戸籍ビジネスの闇に蠢く半グレを描いた 新時代のクライム群像劇! ================ 身寄りなし。 身分証なし。 金なし。 そんな優良人物をSNSを駆使して 探し出すのがマモルの仕事だ。 狙うは戸籍。 女性を装い言葉巧みに 相手の個人情報を引き出して、 売買が成立すれば報酬をもらえる。 ある日、マモルは上司から 不可解な指示を受けた。 タクヤと距離を置け。 自分にこの仕事を紹介してくれた先輩に、 なにが起きたのか。 翌日、タクヤの部屋の掃除を命じられた マモルが見たのは、 おびただしい数の血痕だった。 もう、タクヤはこの世にいない。 悲しみにくれるマモルに 一通のメールが届いた。 それは、タクヤからのメッセージだったーー。 === 【作者より】 受賞作の短篇に、その先の物語と背景を描いた 書下しの長篇です。 舞台は東京。 闇ビジネスを背景に、登場人物それぞれの 浅はかな「愚かさ」を書いてみました。 ある者は運命的に。 ある者はちょっとした弾みで、 意識のないまま犯罪に手を染めていきます。 そんな「愚か者たち」のお話です。 西尾潤

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