小説むすび | 出版社 : 早川書房

出版社 : 早川書房

サイコメトリック・キラ-サイコメトリック・キラ-

七年前の事故がデイヴィッド・ヴァンデマークを変えた。瀕死の重傷から回復したとき、彼は他人の心が読めるばかりか、物に触れただけで過去の出来事を知る特殊能力=サイコメトリーを身につけていたのだ。しかもその事故と時を同じくして、妻子が異常殺人鬼に殺されるという悲劇が重なった。彼はそれまでの生活を捨て、復讐を決意する。かくして、デイヴィッドはハンターになった。特殊能力を使い、警察に先んじて異常殺人犯を見つけ出し、つぎつぎと殺していく。それが自分の使命だと信じて。しかし…FBI捜査官のアイラは、七年越しでひとりの殺人犯を追っていた。犯人の名はデイヴィッド・ヴァンデマーク。異常殺人鬼ばかりを狙う謎の男だ。逮捕まではあと一歩だった。こんどデイヴィッドはニューヨークに現われるはずだ。ラテン系の家族ばかりを襲う異常殺人鬼を追って。しかし…超能力を持つ殺人者と一徹の捜査官-宿命の二人が出会うとき、そこには二人が夢想だにしなかった未曾有の恐怖が待ちかまえていた!スピルバーグ映画化決定!超ハイテンションで読む者を離さない、スピード感溢れる新世代サスペンス巨篇。

かくも冷たき心かくも冷たき心

ミックス&マッチ殺人鬼-被害者たちをバラバラに切断し、頭部や四肢を寄せ集めてつなぎ合わせては死体を遺棄することから、こう名づけられた猟奇殺人犯は、実はCIAが旧ソ連からひそかに亡命させ、保護・監視していた元KGBの大佐ジョン・マリクだった。事実の隠蔽を目論むCIAは、警察やFBIにはいっさいの真相を伏せ、内密裡にマリクを捕らえることを決定する。そこで白羽の矢が立てられたのが、亡命前からマリクの性向を熟知している元ベテラン工作員のマイク・カリーだった。CIAの秘密工作を擁護するため偽証罪に問われ、連邦刑務所に服役していたカリーは、かつて自分を裏切ったCIAに複雑な思いを抱きながらもマリク捜索の任に着いた。一方、この動きを察知したFBI側も心理分析官のジャック・マシューズを捜査に当たらせ、徐々に犯人像に迫りつつあった…。かくして、KGB仕込みの殺人、暗殺、拷問のテクニックを駆使して次々と犯行を重ねる恐るべきサイコ・キラーとCIA、FBIの三つ巴の闘いが始まった。

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