出版社 : 早川書房
半電脳顧問探偵シャーリーと女医ジョー・ワトソンが帰ってきた!現代ロンドンで同居するシャーリーとジョーの元にジョーの叔母が結婚するという報せが。相手のバスカヴィル氏は先代当主の急死で跡を継ぐため領地に赴いたが、以来、脅迫を受けるようになり……
1990年代にテレビ放映された平成ウルトラマンシリーズ。その完全小説化プロジェクト第2弾! ウルトラマンティガの活躍で世界が光と平和を取り戻してから数年後、地球人類は本格的な宇宙開発に乗り出す。しかし、火星の前線基地が謎の生命体に襲撃されて……。
電子ゴミまみれの中国南東部の島、シリコン島。ゴミから資源を探し出す"ゴミ人"の米米の運命は、環境調査のため島に上陸したブランドルと開宗、そして島を仕切る御三家を巻きこんで大きく狂っていく。『三体』劉慈欣激賞、中国SFの超新星が放つデビュー作!
敬愛する元岡っ引きの万七が不審死を遂げ、養女のお市は遺されたよろず屋を継いだ。使い事や用心棒に人捜し、舞い込む頼みをこなすなか、かつて万七の取り逃した盗賊・漁火の小四郎が江戸に戻っていることを知る。探索に乗り出したお市は、小四郎が犯した押し込みの陰で、じつの父と母が巻き込まれていた事実に辿り着く。何者かに両親を殺された、あのつらい過去にあらためて向き合うお市の運命は?人情事件帖第2作。
小普請組に属す小身武家の葛木家には、男の六ツ子がいる。みな莫迦である。妄想癖の逸朗、傾奇者の雉朗、剣を振り回す左武朗、死狂いを目指す不穏な刺朗、金儲けが大好きな呉朗、遊び人になりたい碌朗。悩んだ父親は宣言する。莫迦どもの中で一番ましな者に家督をゆずる。それ以外の五人は座敷牢に閉じ込める!慌てた六ツ子は我こそ跡継ぎにと主張し、突飛な行動に…呆れて笑いがとまらない、ろくでなし大騒動小説。
フィリップ・マーロウ、72歳。私立探偵は十年前に引退して、今はメキシコで隠居の身。ホテルのテラスでマルガリータを啜り、カード遊びで時間を潰す毎日だ。しかしそんなマーロウに久しぶりの依頼が。溺死したとされる不動産業者が実際に事故で死んだのか確かめてほしいという。保険会社は偽装を疑っていた。マーロウは男の足跡を追い、カリフォルニアとメキシコを行き来する。やがて男の妻、美しいドロレスと出会いー。異色の作家がチャンドラーに捧げて描く、杖を突きながら異国の地を行く、老境のマーロウ!
オクストーン人のハンザ・スペシャリスト、スタリオン・ダヴは、二百の太陽の星でエレメントの十戒のマシンであるペド転送機を見つけ、それを破壊しようとした。ところが、気がつくと十戒の“孵化基地”に転送されていた。基地の指揮官1=1=ヘルムがダヴの高い身体能力に目をつけ、新たなエレメントの素材にしようと考えたらしい。その過程でダヴは何度も苛酷な戦いを強いられることになり、しだいに消耗していくが!?世界最長のスペースオペラ。
巡査部長チャンドラーが勤めるオーストラリア西部の小さな警察署に、土埃と血に塗れた男が駆け込んできた。殺人鬼によって山小屋に監禁され、「おまえが55番になる」と脅されたが、命からがら逃げてきたという。だがまもなく、先の男が犯人として描写した通りの男が現れ、犯人と被害者をそっくり入れ替えた主張をする。どちらが54人も殺した連続殺人鬼なのか?探り合いと騙し合いの果て、チャンドラーが掴んだ真実とは?
生まれ育った故郷を抜け出したいと願ったふたりの少女がいたーーエレナは街を出るが、恋の果てに帰ってくる。一方リラは、故郷で実業家として成功するが。ニューヨーク・タイムズ紙やタイム誌の年間ベストに選出。世界中の読書家を虜にした四部作、ついに完結
身に覚えのない罪を着せられて、ニューヨーク市警を馘になった刑事。十年後、私立探偵となった彼は、かつての自分と同じように冤罪で苦しむジャーナリストの事件を引き受ける。一方、自身の事件についても新たな事実が浮上し……エドガー賞受賞の傑作ミステリ