出版社 : 明徳出版社
昭和三十五年に金子清超師に入門して以来、自詠自書を標榜された先師に倣って、その道を歩んできた。作成した漢詩は二千首強、批正され掲載された漢詩は一千首を超えてきた。 これまでの旅行や職業柄、各地へ訪れた際にその情景や当時の思いを漢詩で表現するようになり、その集大成として四冊の漢詩集として纏める事とした。その第三集。 第一集は花を題材にした『日比谷公園百花選漢詩集』。第二集は中国・台湾の旅游を題材にした『中国百華選漢詩集』。 そして今回は、昭和三十五年から今日までに国内各都道府県の旅遊を題材に、百か所百余首を選び、『扶桑百和選漢詩集』として編纂。題名の「和」は日本の名称「大和」からとった。金子清超師、ならびに石川忠久師の漢詩も「参考漢詩」として掲載。
鎌倉時代の道元から昭和まで活躍した徳富蘇峰の作まで、各時代の愛誦すべき注目すべき漢詩254首を精選、訳注し、作者の個性や境遇、また社会背景を述べた著者一流の丁寧な解説を加えて、日本漢詩の流れと作品の魅力・特質を感銘深く語った待望の書。
21世紀の世界はどうなるか。レーブン博士という仮想の人物が西暦2106年という地点からふり返って、世界歴史を記憶するという形式で描かれたこの人類の未来図は、恐るべき精緻な予言に彩られている。上巻では自由競争と貨幣制度が招いた現代の危機感を卓抜な歴史観を背景に科学的に分析し、今日、真に世界が直面している問題を明解に論じる。世界国家の実現によって、どんな豊かな社会が人類に訪れるかを描いたウェルズの最高傑作。
20世紀は悉く本書の予言が的中した時代であった。それでは次に来るべきものは何か。人類を絶滅に瀕せしめる原水爆使用の「第三次世界大戦」であろうか。かの傑作『世界文化史大系』につづいて、150年間の人類の運命を予言した書。この原書が1933年に出版されてから、今日まで世界の重大事件は予言通りに当たってきた。下巻では人類の世界国家の理想を雄大な構想をもって締め括り、21世紀への輝かしい展望と希望を与える偉大な文明論。