出版社 : 明石書店
誰もが別れる一日誰もが別れる一日
人生に訪れる危機と不安。「普通の人々の、平凡でどうでもいいと考えていた、だけど歪んでしまった一日」。時代と社会の病を敏感に捉え平凡な人間群像を暖かく包み込む、篤実なリアリズム小説。
四季のない京都 1978四季のない京都 1978
IT関連企業の社長として世界中を飛び回る島岡恭一。ある日、メッセージアプリ上で友達リクエストを受ける。警戒しつつ会ってみると、その人物は恭一が過去、唯一交際した女性と瓜二つだった。彼女の目的は何かー。音声認識AIの開発に長年携わる著者が実体験を交え、奇妙な文体でメッセージアプリに仕組まれた実証実験を描く衝撃の近未来AI小説。
囚人[黄晰暎自伝]1囚人[黄晰暎自伝]1
権力はそんな彼を「囚人」にした。黄〓暎(ファン・ソギョン)は行動する作家として、労働現場、ベトナム戦争、民衆文化運動、韓国民主化・南北統一運動の渦中に身を投じ、そこに生きる人びとの姿を伝えようとした。権力はそんな彼を「囚人」にしたが、本書はその「囚人」の眼を通して、韓国現代史を生き抜いた人びとの真実を描きあげ、韓国民主化の精神を次代につなぐ文学的自伝である。
囚人[黄晰暎自伝]2囚人[黄晰暎自伝]2
獄舎から「作家の自由」を求めて。僧侶を志した青年期の放浪、懸命な愛を注いでくれた母への想い、獄舎で出会った不遇な人びとへの共感、戦場での余りに苛酷な運命、妻の献身と不憫な子への悔悟、光州の闘いに敗れた若者への自責、そして何より独裁権力への強い怒りと闘いの日々。韓国現代文学の絢爛たる開花の沃地となった民族の記憶を作家みずからが語る。
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