小説むすび | 出版社 : 河出書房新社

プルースト、ワイルド、ミュシャ…数々の芸術家をも魅了した、大女優サラ・ベルナール。彼女は「神秘の窓」と謳われたひとみと「黄金の声」で、「フェードル」から「椿姫」まであらゆる役をこなし、世紀末からベル・エポックまで長期にわたり、世界的な名声を欲しいままにした。人並みはずれた豪奢な生活、そして恋愛偏歴-スキャンダラスな伝説を身にまとい、不幸なき栄光の道をひたすら走りつづけた彼女の本当の素顔とは？サラの華麗な生涯にサガンの熱い夢を託した、架空の往復書簡による伝記ロマン。

世紀末ウィーンの華、グスタフ・マーラーの妻アルマ「絶対的ニンフ」と言われた彼女は、音楽・文学・建築・美術とあらゆる分野の芸術家たちを魅惑し、彼らの創造力を刺激しつづけた。天才音楽家マーラー、バウハウスの創設者グロピウス、劇作家・詩人のヴェルフェル、画聖クリムト、そして表現主義を代表する画家ココシュカ-彼らはアルマが存在したゆえに、その才能をみごとに開花させる。だが多くの芸術家の愛をほしいままにした彼女が、本当に求めていたものは、何か？フランスの元文化大臣、ジャーナリストのジルーが鮮烈に描く、美神アルマの苦悩と実像。

欺瞞・暴力・裏切り・伝奇・復讐。話題作『水無月祓』に続く異色ミステリー。中国歴史巨編『霍去病』『白起』の著者が、人間の深層を抉るサスペンスと意外性の推理傑作集。

ある朝、彼女は出て行った。自分の物語を取り戻すために…。リアルで哲学的でミステリアスな長篇ファンタジー。

１９９９年７月、預言の月が当たり前のように通り過ぎて…これ以上ない未来に行き着いた“わたしたち”の運命を透視する感動作。

わたしたちの故郷って、どこだろう？全ての女性たちに、社会の矛盾の中でもがき苦しむ子供たちに、彼らとともに変革の時代を生きようと志す男性たちにも…深い絶望を超えた光を投げかけた干刈あがたの小説世界！新たな希望への旅路に、ようこそ。

意外・戦慄・耽美・偏執・奇怪。五拍子揃った異色のミステリー。評判の中国歴史ロマン『霍去病』『白起』の著者の、はかり知れぬ資質を窺わせる推理傑作集。

母親と幼い二人の娘はロンドンからマラケシュへ。フロイトの曾孫の半自伝的小説。英米で大ベストセラー。映画「グッバイ・モロッコ」原作。

理想の肉体を持つ男に愛されることを夢見る香織。しかしセックスをするたびに、いつも期待は裏切られてーやがて完璧なボディの男が現れるが、彼は冷酷な暴力男だった。暴力男との過酷な性関係の果てに香織は気がつく。本当に愛している男は誰なのかを…。

ほーっほっほっほ。美人、それがどうかしたの！？私は世界一美しいブスよっ。はてしなき結婚と容貌についての問い-芥川賞作家による空前の傑作純文学。

聖なるバカに福音を！女子大生ファイターが贈る学園ハードボイルド。第３５回文芸賞受賞作。

誰にでも、いつか、苦しみの指輪が回ってくる。全ての女性たちに、社会の矛盾の中でもがき苦しむ子供たちに、彼らとともに変革の時代を生きようと志す男性たちにも…深い絶望を超えた光を投げかけた干刈あがたの小説世界！新たな希望への旅路に、ようこそ。

私、負けたくなかった。この街、あのビルに-街もビルも人間が作ったものなのに、そこに住む人間を変えてしまうの。全ての女性たちに、社会の矛盾の中でもがき苦しむ子供たちに、彼らとともに変革の時代を生きようと志す男性たちにも…。深い絶望を超えた光を投げかけた干刈あがたの小説世界。

「足穂の世界は滅法楽しい遊園地なので、ガス燈も点ればウォーターシュートやメリーゴーラウンドもある。古い絵草紙屋や活動写真館（…）人びとは“薄羽蜉蝣の翅に似た衣服”を着てぞろぞろと歩く」（中井英夫、巻末書下しエッセイより）-そのエッセンスをタルホ自身が精選した名品集の後半に、夢幻的な小自伝ともいえる「随筆ヰタ・マキニカリス」を併録。

「…わたしたちは、お年寄りが自分たちの未来だから、怖いんです。だから、見たくないし、近づきたくないんです。他人事じゃない、自分の未来なんです。」老人ホームとは、在宅介護とは？お年寄り支援の仕組とサービス。

僕たちは探険隊みたいだ-「離婚」という日本ではまだ未知の領域を探る。

路面電車に乗り込んで消えた自動人形をさがせ。単行本化されなかった幻の初期作品が甦るデビュー１０周年企画。書下し装画、詩篇に加え見返しには自筆生原稿も。

水路の奥には兄さんの秘密の隠れ処がある。単行本化されなかった幻の初期作品が甦るデビュー１０周年企画。書下し装画、詩篇に加え見返しには自筆生原稿も。