出版社 : 河出書房新社
ファミリー・ダンシングファミリー・ダンシング
23歳で華麗にデビュー。現代アメリカ文学の新しい流れを代表する、自分自身がゲイである作家レーヴィットの大ベストセラー。全世界で実に18か国語に翻訳されたという。アメリカの家族の絆の光と影をしなやかな感性で巧みにとらえた“優しく、おかしく、雄弁で、知的でもある驚くべき短編集”。
聖(サンタ)マリア・らぷそでぃ聖(サンタ)マリア・らぷそでぃ
謎の教団「マリアの部屋」と出会い、潜入取材を試みたフリーライターを待ちうける数奇な運命ー。「イエスの方舟」事件をモデルに壮大な構想力で、もうひとつの〈歴史〉を問う、新世代の旗手によるスラップステックス長篇小説。
ボクの憂鬱彼女の思惑ボクの憂鬱彼女の思惑
ボクは山中美奈、十八歳。四人姉妹の三番目。女の子なのに自分のことを「ボク」ってよぶのは、ボクが一卵性双生児の片割れだから。いつも隣に、同じ顔をして同じ服を着てお揃いのリボンまでつけた妹の美穂がいるという状況では、ボクが自己主張しなければボクはボクとして認めてもらえない。で、「ボク」とよぶことにしたのだが、ボクの前に予備校生の本多が現われて…。
シーズ・レインシーズ・レイン
恋人より仲良しの僕とレイコはただの友達同士。大好きだから自由な二人でいたいと願う僕は、彼女のひたむきさに戸惑い、揺れ動く。試験休みの四日間。神戸の街を雨のように通り過ぎた十七歳の恋を描く永遠のティーンエイジ・ノベル。
煙が目にしみる煙が目にしみる
上条飛鳥は従姉のアイコの影響で弓道を始め、大学でも、アイコに引っぱられて弓道部に入部する。が、弓道部の方針を納得できず、三月で退部してしまう。アスカの退部はアスカひとりの問題にとどまらず、アスカの同居人タケルもまきこんで思わぬ波紋をひろげていく。大学の弓道部を舞台に、先輩・後輩、男子部員・女子部員間の葛藤をシリアスに描く青春小説。