出版社 : 白水社
胸にこたえる真実胸にこたえる真実
有名作家が筆を折った真の理由。作家とその妻、夫妻の旧友で人気脚本家の中年男女3人が胸に秘め、触れられたくない“痛い所”に、若き女性ジャーナリストが辛辣なインタビューで迫る!人生の悲喜劇を軽やかなタッチで描いた最新の傑作中篇。
カモメに飛ぶことを教えた猫カモメに飛ぶことを教えた猫
猫のゾルバが誓った三つの約束、でもその約束をまもるには、大いなる知恵とまわりのみんなの協力が必要だった…。ヨーロッパで大ベストセラーとなった愛と感動の物語。
恋愛をめぐる24の省察恋愛をめぐる24の省察
ラブ・ストーリーを読みながら西洋思想のおさらいができる、すこぶるユニークな小説。恋人との出会いから別れまでさまざまな愛の局面を、プラトン、モンテーニュ、ニーチェなど「知の定番」と戯れつつ考察する俊英の処女作。
聖女ジャンヌと悪魔ジル聖女ジャンヌと悪魔ジル
救国の処女ジャンヌ・ダルクを愛した善良な田舎貴族ジルは、ともに王国のために戦う。だがジャンヌが魔女として処刑されるや、ジルは悪魔へと変貌する。黒魔術に耽り、多くの子供を虐殺し、ついには自らも火刑の炎に焼かれる。フランス文壇の巨匠が史実をもとに魂の救済を描く名作。
夜夜
ベルリンの壁崩壊の夜、名のない女に殺された作家の俺は眼と化し、街に出た女を追った…。ムージル『特性のない男』、デーブリーン『ベルリン・アレクサンダー広場』、カフカ『流刑地にて』、ベン『屍体公示所』、グラス『犬の年』、ワーグナー『パルジファル』、エーコ『フーコーの振り子』、プラトン『饗宴』-多数の引用による仕掛けと冷徹な描写力とが、究極の合一「愛」を求める男女とドイツの苦悩を描き出す。ヴァルザー賞、バッハマン奨励賞、クルチウス奨励賞等に輝く鬼才の野心作。