小説むすび | 出版社 : 講談社

出版社 : 講談社

レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たちレディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち

出版社

講談社

発売日

2016年2月18日 発売

ヴィクトリア朝ロンドン、チェルシーに暮らす自由闊達なレディ・シーモア。その使用人たちは、いずれおとらず個性的。なかでもレディーズ・メイドのシレーヌは、有能で美貌、洞察力にもすぐれているが、この上なく無愛想。愛すべき登場人物たちが、世紀末のロンドンを舞台にのびやかに闊歩する! パーティーの最中、子爵令嬢の耳元から消えた「エトワール」と呼ばれるダイヤの耳飾り。その行方を知るため伯爵家からの使いとしてレディ・シーモアを訪ねた老メイド・パメラは、風変りな女主人に目を瞠る。アラブ風の白い寛衣に身を包んだ少女のようなレディは、まるで魔法のように耳飾り喪失事件を言い当てるのだが……。 第一章 チェルシーの妖精女王 第二章 消えたダイヤモンド 第三章 お向かいは謎だらけ 第四章 見えないファントム・レディ 第五章 我が主に仇なす者は 第六章 ロイヤル・アルバート・ホールの悪意 第七章 地獄の火倶楽部再臨 エピローグ/ロンドンへ! あとがき 参考文献

ピロウボーイとうずくまる女のいる風景ピロウボーイとうずくまる女のいる風景

著者

森晶麿

出版社

講談社

発売日

2016年2月17日 発売

貧困のどん底からキムラに救われた絢野クチルは、政治家を目指して大学に通い、夜はピロウボーイとして女たちと関係をもつ。女たちはみな問題を抱えているが、クチルとの関わりのなかで、立ち直っていく。一方、クチルの部屋には、謎の同級生知紅が押しかけて居候となり、クチルの帰りを待っているーー。〈政治〉と〈愛〉と〈ミステリ〉。アガサ・クリスティー賞作家が挑む新境地。 ーーピロウボーイ。要するに、枕少年だ。 さまざまな女性と関係をもつ。関係とは限らない。精神的なよりどころとして話し相手になることを求められる場合もあれば、ただ側で眠ってほしいと頼まれるだけのときもある。いずれにせよ、その代償としてピロウボーイは女たちから金銭を得たり、〈世話を焼く〉という形で援助されるーー 貧困のどん底からキムラに救われた絢野クチルは、政治家を目指して大学に通い、夜はピロウボーイとして女たちと関係をもつ。 「シェイクスピアを読む女」「バッハしか愛せない女」「ドヌーヴに似た女」「リキテンスタインを待つ女」 女たちはみな問題を抱えているが、クチルとの関わりのなかで、立ち直っていく。一方、クチルの部屋には、謎の同級生知紅が押しかけて居候となり、クチルの帰りを待っているーー。 〈政治〉と〈愛〉と〈ミステリ〉。アガサ・クリスティー賞作家が挑む新境地。 「シェイクスピアを読む女」 「バッハしか愛せない女」 「ドヌーヴに似た女」 「リキテンスタインを待つ女」

アレー! 行け、ニッポンの女たちアレー! 行け、ニッポンの女たち

出版社

講談社

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2016年2月16日 発売

「女性が輝く社会」なんて、きれいごとのお題目。 男女雇用機会均等法が制定されてから30年も経つのに、ちっとも生きやすくならない世の中で、すり減り疲れ切った女たちが、ある出会いを縁に、ランニングの楽しさ、他人(ひと)を応援することの素晴らしさを知り、人生に立ち向かうエネルギーをつかんでいく。2016年、最も元気が出る小説。読めば、あなたもきっと走りたくなる。そして、大声で応援したくなる。 理不尽な理由で職を失ったアラフィフの独身女。この典型的な『負け犬』が、ほとんど運動経験もないのにフルマラソンに挑戦することに!? それは、一通のメールがきっかけだった。 友人に誘われて沿道に立った東京マラソンの応援。友人の綿密なタイムスケジュールに引きずられ、轟音のような声援に圧倒されるうちに、すっかり応援とマラソンのとりこになっていた。その夜、魅入られるように、フランスワインの本場・ボルドーで開催される「メドック・フルマラソン」にエントリーしてしまう。 同じころ、元同僚の何人かも偶然、ランニングに触れる機会をえて、その楽しさに魅せられていく。 きっかけを作ってくれた友人があんなに懸命に応援する理由を知り、女たちは、がんばっている人に寄り添い、応援すること、応援されることの素晴らしさを知り、新たな人生を切り拓いていく。 2016年、最も元気が出る小説。読めば、あなたもきっと走りたくなる。そして、大声で応援したくなる。 第一章 「がんばれ!」は人のためならず 第二章 寿退社の傷 第三章 人寄せパンダのプライド 第四章 崖っぷち女の42.195キロ 第五章 負け犬からのエール

未明の闘争(上)未明の闘争(上)

出版社

講談社

発売日

2016年2月13日 発売

池袋の「ビックリガードの五叉路」で、私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた。彼の告別式で久しぶりに再会した高校の同級生のアキちゃんが、ブンとピルルという猫たちと暮らす家に、妻が不在の夜に突然訪ねてくる。さらにはお隣の三池さんの娘さんも加わって終わらないおしゃべりに、思いは時空を超える。 今という時のかけがえのなさのみならず、 生の時間におけるあらゆる記憶が 鮮やかに立ち現れて幾重にも折り重なり、 ずっと一緒にいた犬や猫たちも、 かつての自分も友達もみんな愛おしくなる未明の世界。 *内容紹介* 池袋の「ビックリガードの五叉路」で、私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた。彼の告別式で久しぶりに再会した高校の同級生のアキちゃんが、ブンとピルルという猫たちと暮らす家に、妻が不在の夜に突然訪ねてくる。さらにはお隣の三池さんの娘さんも加わって終わらないおしゃべりに、思いは時空を超える。 やみくもに大切なものを抱きしめたり、ロッド・スチュワートが聴きたくなったり、眠ったり、子供の頃を思い出したり、セックスしたり、叫びたくなったり、どこか知らないところに行きたくなる、富士山と文学と音楽と猫と世界への愛にあふれた小説 野間文芸賞受賞作

未明の闘争(下)未明の闘争(下)

出版社

講談社

発売日

2016年2月13日 発売

かつて私が話をしたという「前世の記憶」という言葉に触発されてずーっと考えてきたことをアキちゃんは熱く語り、私は十五歳も年下なのに高校生に戻ってうずうずした村中鳴海といきなり旅に出たときの記憶を鮮やかによみがえらせる。その間にも猫と人間に流れる時間は続いていく……。野間文芸賞受賞作。 年老いて目が離せなくなった猫たちとともにある暮らしに、 友がやって来て小説やマンガについて語り合い、 音楽を聴き、思いは時空を超えていく……。 私たちの生(リアル)のすべてがここにある! *内容紹介* かつて私が話をしたという「前世の記憶」という言葉に触発されてずーっと考えてきたことをアキちゃんは熱く語り、私は十五歳も年下なのに高校生に戻ってうずうずした村中鳴海といきなり旅に出たときの記憶を鮮やかによみがえらせる。その間にも猫と人間に流れる時間は続いていく……。野間文芸賞受賞作。 「小説の作者とは、書き手でも、読み手でもない、小説自身こそが真の作者なのではないか? そんな捨て台詞でも吐いてやりたくなるほどに、『未明の闘争』は汲み尽くせない。私など足元にも及ばない、作者である保坂和志も見上げる遥かな高みに、ただ『未明の闘争』という小説だけがそびえ立っている。」 ーー磯崎憲一郎「解説」より 小説の概念をはるかに凌駕する傑作長編

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