出版社 : 講談社
浜村渚が罠にはめられた!テロ組織「黒い三角定規」の幹部を追う武藤龍之介と瀬島直樹は、浜村渚を連れて栃木県に向かう。だが、そこには首領アドミラル・ガウスが待ち構えており、三人は囚われの身となってしまう。絶体絶命の中、古代エジプト数学を操る男との知恵比べが始まった!ほか3篇収録。
東京・葛西のトランクルームから、女性の全裸腐乱死体が発見された。現場に蠅とウジが蝟集していたことから、捜査本部は法医昆虫学者・赤堀涼子の起用を決定する。「虫の知らせ」を頼りに調査を進める彼女は、珍しい植物の種が現場で発見されたことに着目する。赤堀涼子がたどり着いた驚愕の真相とは!? プロローグ 第一章 彼女と虫のテリトリー 第二章 半陰陽が語るもの 第三章 人魂とアナログ時計 第四章 「R」に絡みついた蛇 第五章 ハートビート エピローグ
一九八〇年秋、突然の義父の死。神代宗は傷ついた心を埋めるため訪れた北の町で、殺人の罪を着せられてしまう。そして、疑惑が晴れぬまま土地を支配する久遠家の「館」に軟禁され、血塗られた過去を目撃する。謎の美少年・アレクセイが悲劇の真相を語りはじめたとき、銃声が轟いた!大人気シリーズ第14弾。
今度の取材は西の魔都・大浪花へ。初めての長旅に心躍らせる雀と桜丸は鬼火の旦那の手引きで、大浪花にただ一人の人間・修繕屋と会うことに。彼は雀を元の世界に帰す力すらもつという。そのころ大浪花城に、稲妻と高波を呼ぶ神獣「雷馬」が街を襲うという報せが舞い込んだ。旅を満喫する雀の運命やいかに。
母を亡くした少女と親友は危険を避けるためのルールを「禁止リスト」にした。すべては完璧だった、あの夜までは。少女4人の監禁拷問事件から10年、被害者セアラは犯人仮釈放の可能性を知る。未発見の親友の遺体という証拠があれば、奴を再逮捕できる。セアラは共に監禁された仲間と事件を辿る旅に出る!
関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。ルイス・キャロルの詩に関連して、ネットの住人から「ブージャム」と英雄視された犯人は、6人を殺害した後、死刑が執行された。事件から14年後。突如として同じ手口の犯行が始まった。小指を切り取られた女性の惨殺体。「ブージャム」を名乗る血塗られた落書き。かつての被害者、南條信の双子の弟、南條仁のもとへ「襲名犯」からのメッセージが届けられる…。 関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。ルイス・キャロルの詩を下敷きにしたかのような犯行から「ブージャム」と呼ばれた犯人は、6人を殺害した後、逮捕される。容姿端麗、取り調べにも多くを語らず、彼を英雄視する熱狂的な信奉者も生まれるが、ついに死刑が執行された。そしていま、第二の事件が始まる。小指を切り取られた女性の惨殺体。「ブージャム」を名乗る血塗られた落書き。14年前の最後の被害者、南條信の双子の弟、南條仁のもとへ「襲名犯」からのメッセージが届けられる……。 序 第一章 予兆 第二章 既視感 第三章 悪意 第四章 結末 エピローグ
両親を相次いで喪った三人きょうだいの末っ子で高校二年生の麻里子は、いつの間にか端が切れた鞄を縫おうとして隙間に挟まれていた鍵に気付く。近所で頻発する通り魔事件とのつながりを疑うものの、最近よそよそしい兄には相談できず、自分で持ち主を探そうとするが…。家族の機微を描く傑作ミステリー。
『最後のトリック』を上回る問題作! 犯人は、あなたの「言霊」? 平和な休日、婚約者が突然怒り狂う。路上では外国人に殴られ、ファミレスでは麻薬取引現場に遭遇。ついには凶悪テロの首謀者として手配される。原因は全て言葉の聞き間違いと勘違いだった。いにしえの人々が崇敬し畏怖した言葉に宿る「霊力」が現代人を陥れようとしているのか? 驚愕の言葉トリック・ミステリに震えよ!〔『言霊たちの夜』を改題。〕 『最後のトリック』を上回る超問題作! 犯人は、あなたの「言霊」? ー日本推理作家協会賞受賞第一作ー 平和な休日、婚約者が突然怒り狂う。路上では外国人に殴られ、ファミレスでは麻薬取引現場に遭遇。ついには凶悪テロの首謀者として手配される羽目に。原因は全て言葉の聞き間違いと勘違いだった。いにしえの人々が崇敬し畏怖した言葉に宿る「霊力」が現代人を陥れようとしているのか? 驚愕の言葉トリック・ミステリに震えよ! 相手に伝わっている、とばかり思っていたのに、実は伝わっていなかった、理解されていなかった、と残念に感じる経験は珍しいものではない。(中略) 自分の心の中を完全に相手に伝えることは不可能で、それが言葉の限界なのだ。 作者はその限界を本書で衝いている。 (文芸評論家・中辻理夫ー解説より) 〔『言霊たちの夜』を改題しました。〕 漢は黙って勘違い ビバ日本語! 鬼八先生のワープロ 情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群
札幌に住む看護婦の貴子は、学校に行けなくなった11歳の少女、まりもと知り合う。自分が通う牧場(ランチ)にまりもを誘うが、そこで待っていたのは、風変わりな牧場主と、エンデュランスという乗馬耐久競技だった。馬をいたわりながら、野山にめぐらされたルートをたどり、長距離を翔けぬける。競技に魅せられた者たちだけが見ることのできる世界とは? それぞれに喪失感を抱えた男女たちが生きることに向き合っていく感動作。 第一レグ 突風 第二レグ 目覚め 第三レグ 訪問者 第四レグ 勝ち負け 第五レグ 傷痕 第六レグ 限界 エピローグ 空へ
「絶えず我が腕の中でわななけり」美しい妻をもちながら、街で女を漁る男は“征服”の記録を残していた。ところが新しい獲物を射止めると、昔の相手が殺される事件が続発。死体のある部屋に閉じ込められた挙げ句、逃げ帰ったアパートからは秘密の日記が消えていた。鮮やかな結末が衝撃的な本格ミステリーの傑作!
横浜地検の検察官、岩崎紀美子の最初の事件。日弁連の大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。西垣が恨みを買いそうな案件を調べる岩崎は、背後の闇の深さに直面する。検察庁と日弁連の確執、組織の軋轢……そして東京地検が日弁連に強制捜査に入る事態に発展。孤軍奮戦の若い岩崎にも、脅迫者の影が迫る。日本にもスケールの大きい本格リーガル小説が誕生したと絶賛された乱歩賞受賞作、読みやすい新装版化! 大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。首や手足はねじ曲げられ、顔は激痛にゆがんでいた。検察官不足の背景もあり、事件の担当検事となった横浜地検の検察官岩崎紀美子は、恨みを買いそうな西垣の手がけた案件を調べていくうちに、資金繰りで追い込まれた産廃処理業者の社長自殺の事件にいきあたる。だが、事件の闇は深かった。検察庁と日弁連の確執とそれぞれの組織の主導権争い、その影が西垣事件の背後に見え隠れする。そして東京地検が日弁連に強制捜査に踏み込むという騒然とする事態に進展。上司の理解も得られず孤軍奮戦の岩崎には、脅迫者が迫る……。現役弁護士が、法曹界の闇に踏み込み、将来を予見したと評判を呼んだ江戸川乱歩賞受賞の本格リーガル・サスペンス、新装版で登場! プロローグ 危 機 第一章 事 件 第二章 動 機 第三章 権 力 第四章 覇 権 第五章 対 決 エピローグ 証 言
受験勉強の最中の十二月、帰宅途中で中学時代の先生に声をかけられた大地。一度は別れたものの思い切って追いかけた大地の願いが通じてか、観光ホテルのデイユースを利用して二人きりに。教え子との初めての体験に恥じらう先生は次第に……。クリスマスにも思いもかけない波乱の展開が。〈文庫オリジナル〉 プロローグ 第一章 打たれる杭 第二章 師走の女教師 第三章 クリスマスの夜 第四章 母の真実
戦争の影がせまる昭和10年代、横須賀にある塚山公園は、最高の遊び場だった。違う地域に住む少年たちは公園をめぐり敵対していたが、めんこ対決を機に仲よくなり、一銭飛行機、しかも「ヒトの乗れる一銭飛行機」を作り始める!子どもの遊びが絵と文で甦り、戦争の真実を語る自伝的名作。
高校1年生の剣先は剣道で全国ベスト4になった実力者だが、幼馴染を通り魔から守れなかったため剣を捨てた。ある日、超能力体験学習のため来校した超能力者イマワの死体が足跡のない運動場で見つかる。すると学校が外部と遮断され、スピーカーから「脱出するには私を倒せ」という「魔王」の声が聞こえ、モンスターたちが出現。剣先は超能力少女ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探すのだが。驚愕の「新感覚」本格ミステリ 「私は君たちにゲームを挑む」 すべてのゲーマー&推理小説愛好家へ。 『○○○○○○○○殺人事件』の奇才による青春バトルミステリ! 高校1年生の剣先は剣道で全国ベスト4になった実力者だが、 幼馴染を通り魔から守れなかったため剣を捨てた。 ある日、超能力体験学習のため来校した 超能力者イマワの死体が足跡のない運動場で見つかる。 すると学校が外部と遮断され、スピーカーから「脱出するには私を倒せ」 という「魔王」の声が聞こえ、モンスターたちが出現。 剣先は超能力少女ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探すのだが……。 魔王の正体とは? そしてイマワを殺害したのは? 驚愕の「新感覚」本格ミステリ! プロローグ 繰り返される戦い 第一章 飛ばせない長いオープニング 第二章 誰かが死んで少年少女が旅立つ 第三章 探し物が見つからない 第四章 思わせぶりな人物が続々と登場する 第五章 渡り廊下の死闘 第六章 賢者を訪ねて教えを乞う 第七章 強く想うことが 第八章 魔王の姿はキミ自身の目で確かめろ! 第九章 そして解説へ… エピローグ その後の世界
【第61回江戸川乱歩賞受賞作】問題。悪い人は誰でしょう?--ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。現場には『生物の時間を始めます』『体育の時間を始めます』といったメッセージが置かれていた。そして、地元の名家出身の陶芸家が死亡する。そこにも、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』という落書きが。イタズラ事件と陶芸家の殺人が同一犯という疑いが深まる。同じ頃、休業していた伏見のもとに仕事の依頼がある。かつて鳴川市で起きた殺人事件のドキュメンタリー映画のカメラを任せたいという。十三年前、小学校の講堂で行われた教育界の重鎮・正木の講演の最中、教え子だった青年が客席から立ち上がり、小学生を含む300人の前で正木を刺殺。動機も背景も完全に黙秘したまま裁判で無期懲役となった。青年は判決に至る過程で一言、『これは道徳の問題なのです』とだけ語っていた。証言者の撮影を続けるうちに、過去と現在の事件との奇妙なリンクに絡め取られていくが、「ジャーナリズム」と「モラル」の狭間で、伏見はそれぞれの事件の真相に迫っていく。
ヒマラヤ山脈東部のカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、4年前に登山をやめたはずの兄が34歳の若さで命を落とした。同じ山岳部出身の増田直志は、兄の遺品のザイルが何者かによって切断されていたことに気付く。兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのかー?相次いで二人の男が奇跡の生還を果たすが、全く逆の証言をする。どちらの生還者が真実を語っているのか?兄の死の真相を突き止めるため、増田は高峰に隠された謎に挑む!新乱歩賞作家、3作目の山岳ミステリー!