出版社 : 講談社
「父さんが殺された。親友の父親に」二人の人生は二度と交錯しないはずだった。刑事による警官殺しは、さらなる事件へとつながりーー プロローグ 【第一部】発端 第一章 父の行方 第二章 母への想い 第三章 岐路 第四章 疑心 第五章 確信 【第二部】転結 エピローグ
女子の前でひどくあがってしまう中井海彦は野球部に所属する中学二年生。ある日、父親から受験のためにクラブ活動を二年生までで辞めるように言われた海彦は、顧問に練習を休みたいと申し出る。急に暇になってしまった海彦は、帰宅の途中、入学時から気になっていた女子の生徒手帳を拾った。小路の先に楠本ユカリ本人の姿を発見し急いで跡を追う。ユカリが向かった雑居ビルの6階は「たそがれ探偵社」と書かれていた。「ここ、幽霊専門の探偵社なの」扉を開けたその瞬間から、海彦のとんでもない二学期がはじまる!
真王の誕生日の宴で、王権の転覆を狙う〈血と穢れ〉が動いた。真王を狙った矢は王権の象徴である王獣をかすめ、護衛のイアルに突き刺さる。誰が刺客を放ったのか。疑念が王都を覆う。ジョウンと蜂ともに野山を巡り14歳になったエリンは、母と同じ獣ノ医術師を志しカザルム学舎で学び始める。そこには矢傷を負い、人間を拒む幼い王獣リランがいた。エリンはリランの命を救うため、獣と心を通わそうとする。大河コミック第二巻。
「無関係でも関係なく無抵抗でも抵抗なく没交渉でも交渉なく貪るように喰らい尽くすー『人喰い』の出夢だ」これは、ひょっとしたら実ったかもしれない、小さな恋の物語だ。「人間シリーズ」-完結編ー関係四部作。
ボタンのかけ違いでもう会わないと決めた良介と日出子。親友の内海から愛人が妊娠したという相談を受け、ゴルフの師と仰ぐ大垣老人からは思いがけない過去を打ち明けられる。亡き妻に似てきた娘、登校拒否の息子、そして別れた二人の思いは?人生における朝と夜、人間の幸福について問う。
中学二年生の淑子は、市営斎場の真ん前に建つ祖父母の店の手伝いをつづけていた。ある日、父親の中学時代の同級生が急死、クラスで一番うるさい男子も暴走族の親戚が事故で亡くなり、通夜が行われることになった。やりきれない気持ちで暖簾をくぐる人たちがそっと伝えてくれる、あたたかくて大切なこと。
第二次世界大戦によりオルガ女学院が閉鎖されてから四年。大学進学したシャーロットは英国からインドへ想いを募らせていた。行方不明のカーリーとの再会を求める彼女に、美しき王子ル・パオンは驚くべき提案をする。「インドに行きたいなら僕と婚約すればいい」。少女小説の最高峰、待望のシリーズ第三弾。 お待たせしました!8年ぶりの新作、ついに登場。 少女時代を経ずに、大人になった人なんていない。 第二次世界大戦によりオルガ女学院が閉鎖されてから四年。大学進学したシャーロットは英国からインドへ想いを募らせていた。行方不明のカーリーとの再会を求める彼女に、美しき王子ル・パオンは驚くべき提案をする。「インドに行きたいなら僕と婚約すればいい」。少女小説の最高峰、待望のシリーズ第三弾。 いつまでも忘れない、彼女との約束、彼との運命。 カーリー、大好きよ、私たち、ずっといっしょにいましょうねーー
一筆ずつ塗り重ねられる精緻な絵画のように、あるいは一針ずつ施される絢爛たる刺繍のようにー一語一語選び抜かれた言葉は、思わぬつながりを持つ次の言葉を連れてきて、夢中でそれらを追ううちに思いもよらない地平に連れ去られていく。時空間も記憶も等質な粒子となって混じり合い、拡散し、迷宮のような読書体験をもたらす、著者初の自選短篇集。
濃密な血の呪縛、中上文学の出発点「岬」(芥川賞) 男と女と日常の不穏な揺らめき「髪の環」 不幸の犠牲で成り立つもの「幸福」 流される僕の挫折と成長「僕って何」(芥川賞) 言葉以前の祈りの異音「ポロポロ」 垢の玉と生死の難問「玉、砕ける」 少年を襲う怪異の空間「遠い座敷」 1975〜2014年の名作を5年単位で選りすぐり、 現代小説40年の軌跡を辿る全8巻。 文学は何を書き試み、如何に表現を切り拓いてきたのか。 シリーズ第1巻。
二世紀末、後漢王朝が崩壊する。群雄割拠の時代、魏、蜀、呉は「三国時代」に突入する。千年の時を経て、膨大な「三国志」物語群、資料を整理・編纂し、『三国志演義』が成る。史実と虚構を巧緻に交錯させ、驚異の物語世界が現出する。本巻は、長坂の戦い、赤壁の戦い、劉備・諸葛亮と孫権・周瑜の頭脳戦、劉備の蜀攻略を描く前半のクライマックス。
古都・鎌倉でひっそりと営業する古民家風喫茶「一服堂」。エプロンドレス姿の美人店主は、恥ずかしがり屋で人見知り。しかし、事件となるとガラリと人が変わってしまう。動機には一切興味がない安楽椅子型の名探偵が「春」「夏」「秋」「冬」の4つの事件を鮮やかに解く、連作シリーズ! 「春の十字架」「もっとも猟奇的な夏」「切りとられた死体の秋」「バラバラ死体と密室の冬」
警察組織を監視するはずの監察官が不祥事を起こしてしまう。たまりかねた警察トップは、アメリカの諜報企業「リスクヘッジ社」を、監察を含めた組織全体を監視する第三者機関として採用する。リスクヘッジ社vs監察。組織内の不正をどちらが先に発見するか。しかもリスクヘッジ社は、警察トップのほんの一握りしか知らない密命を帯びていた。監察を出し抜いて不祥事を隠蔽し、不正を「無かったこと」にしなければならないのだ! 警察組織を監視するはずの監察官が不祥事を起こしてしまう。たまりかねた警察トップは、アメリカで発展を続ける諜報企業「リスクヘッジ社」を、監察を含めた組織全体を監視する役割で、第三者機関として採用する。リスクヘッジ社vs監察。組織内の不正をどちらが先に発見するか。監察が先んじれば不祥事がまたまた明るみに出て、リスクヘッジ社は不要、日本から撤退ということになる。しかもリスクヘッジ社は、警察トップのほんの一握りしか知らない密命を帯びていた。即ち、監察を出し抜いて不祥事を隠蔽し、不正を「無かったこと」にしなければならないのだ。情報社会における国民生活の安全をも揺るがす、壮大なスケールのインテリジェント・バトルがはじまった! プロローグ 第一話 不祥事、もみ消します 第二話 二つの不正 第三話 酸っぱい葡萄 エピローグ