出版社 : 講談社
行方不明になった女子高校生の捜索に加わった元保安官コークは、吹雪に行く手を阻まれるが、不思議な影に助けられる。その影こそが彼女の魂なのではないか?ミネソタの大自然と家族を愛する男は、広大な谷がのみ込んでいた真相に驚愕する。アンソニー賞最優秀長編賞を受賞した傑作ハードボイルド第4弾。
全ての終わりはーーまだ始まったばかりだ。 「戯言シリーズ」最終章! 始まりがあれば終わりがある、それは確かに真理ではあるのだろうが、しかしとは言え、終わりがあるから始まりもあったはずだなどと考えるのはあまりに短絡的だ。どころか事実はまるで逆で、大抵の事象は始まる前から既に終了し切っていて、開かれずともお開きだ。真理をあえて真理として語らず、事実をあえて事実として語らず、黙することの美徳を誰よりも心得ている誠実な正直者、つまりこのぼくは、9月、ある階段を昇ることになる。《十三階段》。それは奇野頼知(きのらいち)であり、またノイズであり、あるいは絵本園樹(えもとそのき)であり、そして澪標高海(みおつくしたかみ)と澪標深空(みおつくしみそら)だった。だが、その階段を昇った先でぼくを待ち構えている終わりの終わりは、あまりに荒唐無稽で、あまりに懐かしくーー戯言シリーズ第6弾 第一幕 休息の傷跡 第二幕 密談 第三幕 思い出の回復 第四幕 十三階段 第五幕 人肌のぬくもり 第六幕 検索と置換 第七幕 宣戦布告 第八幕 医者の憂鬱 第九幕 続かない終わり
フランスの田舎町を渡り歩きながら中世フレスコ画の修復に打ち込む、孤独で風変わりな日本人男性アベ。名も無き人々が胸に秘めた想いに接し、さながら神父のように彼らを受け止めるうちに、アベは町に溶け込んでいく。人生の哀歓と男の手仕事の魅力を絡めて描かれた、著者独自の世界が広がる五つの連作短編。
元女郎おひろから、東北訛りの侍の用心棒を頼まれた見届け人・秋月伊織は、他国に逃げる資金をはたいておひろを身請けした侍の背景に、ただならぬ事情を察する。藩主襲撃事件をきっかけに対立する陸奥広岡藩と盛山藩の遺恨が、江戸に舞台を移して燻っているのかー。文庫書下ろしシリーズ、待望の第4弾。
命の意味を問う食にまつわる究極の食文学選 毎晩泥鰌をねだりにくる老彫金師と女将の秘められた情念を描いた「家霊」。食という魔物に憑かれた男の物語「食魔」他、「生命とは何か」を問う小説、随筆を精選
大河ノベル2009 北の傭兵王、東の皇太子、南の巨人(シェハーヌ) 英雄鼎立。その時、オリエントの歴史は動くーー。 1つの天空に、3つの太陽は輝けない。 北の傭兵王が仕掛け、東の皇太子が起つ時、オリエントの均衡は崩れる。バービルムに忍び寄る叛乱の影に、動き出す神秘の王子・ハンムラビ。若き獅子らの前に立ちはだかる南の巨人(シェハーヌ)。少年と少女は、今、戻れない道行きへーー。
これはセックスと経済の物語 セックスは男が女にふるう根源的な暴力だ。 「週刊時代」の編集長、カワバタ・タケヒコは、仕事をエサに、新人グラビアアイドル、フジサキ・リコを抱いた。政権党の大スキャンダルを報じる最新号の発売前日、みそぎのつもりで行った、その場限りの情事のはずだった。 世俗の極みで生き続けた男が、本来の軌道を外れて漂い始める、その行き着く先にあるものは?白石一文が全身全霊を賭けて挑む、必読の最高傑作! 講談社創業100周年記念出版 第22回山本周五郎賞受賞
イチローの年収とネットカフェ難民の絶望 僕たちの同情や共感には一体どれほどの根拠や理由があるのだろうか。 スクープ記事は大反響を呼ぶが、上層部から圧力がかかり、編集部内の人間関係もねじれ出す。もつれて膠着する状況のなかで、カワバタは、ある運命的な出会いへと導かれる。まるであらかじめ定められていたかのように。 思考と引用をくぐり抜けた後に、「本当のこと」が語られる。現代を描き続ける著者が、小説という表現の極限を突き詰めた渾身作。いよいよ完結! 講談社創業100周年記念出版 第22回山本周五郎賞受賞
水野様が老中にでもおなりになれば、俺達の出世は思いのまま-。目黒・祐天寺の火事で焼死した若い僧は、遠山金四郎のなじみの遊女・夕顔の弟だった。姉弟は、水野忠邦の政敵の落とし胤。忠邦の弱みを握りたい鳥居耀蔵は、火事の裏に何かあると勘づいて、金四郎に働きかける。騙されたら、騙し返せ。駆け引きこそが生き甲斐だ。
“運命の女”はひきこもりの部屋にも現れる-!?ある日、突然、パパになってしまったひきこもり男、吐田君をめぐる生と死の物語。渡辺浩弐のライフワーク的傑作長編、ついにスタート。
些細な日常を通じて曖昧で不安定な20代女性の内面を描く表題作ほか、クラスでちょっと気になる同級生との触れ合いが印象的な『カノジョの飴』、とある姉弟の他愛ないやりとりが光る休日の一幕『浮いたり沈んだり』、友達との奇妙な三角関係と兄の結婚、ふたつの出来事に心揺れる主人公を描いた『魔女の仕事』の計4編を収録。
すべての女性に「これって、私のこと!」と言わしめた爽快ベストセラー 生涯一ガール。結婚しても、仕事してても。 わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。 ヒロくん マンション ガール ワーキング・マザー ひと回り
人と妖は一緒に暮らすことができるのだろうか。子供が交通事故で入院した夜、刑事に一本の電話があった。病院が血に塗られているという第一話ー妖怪のお祭りがある。楽しみにしていたリザベルだったが、師匠・秋を責める妖に出会う第二話ー人と妖の話が綾なし、一点へ向けて突き進む、シリーズ11作。
博多中洲のラーメン屋台「ゆげ福」の息子・弓削匠は、ラーメンには目がない私立探偵。老舗ラーメン店の兄弟争いから起きた殺人事件や“替え玉”受験のプロ殺人事件を、体を張った捜査で解決してゆく。探偵になるきっかけとなった父親の失踪の謎に迫ろうとする匠に危険が迫る!連作8編収録。
霧に包まれる機巧館。館に住む老推理作家は密室の書斎から煙のように消えた。机に残された『夢の中の失楽』という題名の推理小説。やがて作中のかぞえ唄の通りに見立て殺人が起きて…。どこまでが現実でどこまでが夢なのか。名探偵夢水清志郎をして、「謎を解くのが怖い」と言わしめた事件の真相とは。
師千利休は何故太閤様より死を賜り、一言の申し開きもせず従容と死に赴いたのか? 弟子の本覚坊は、師の縁の人々を尋ね語らい、又冷え枯れた磧の道を行く師に夢の中でまみえる。本覚坊の手記の形で利休自刃の謎に迫り、狭い茶室で命を突きつけあう乱世の侘茶に、死をも貫徹する芸術精神を描く。文化勲章はじめ現世の名誉を得た晩年にあって、なお已み難い作家精神の耀きを示した名作。日本文学大賞受賞作。 利休自刃を通して「芸術家の死」を問う傑作。弟子本覚坊の手記の形で迫る死の謎。権力者秀吉の庇護下に侘茶を追求、その命じるまま自刃した利休の内面の悽愴の風景を描く著者晩年の代表作。日本文学大賞受賞
“紫の館”と名付けられた北海道の山荘を襲う、謎多き連続殺人事件。ミステリ研究会主催の推理劇に集まったメンバー八人の男女が次々と殺されていく…。ゲストとして招かれていた名探偵の兄弟たちは犯人を暴くことができるのか?しかし現場は吹雪によって閉ざされたクローズド・サークル。忍び寄る殺人鬼は残された生存者の中に!?凄惨な事件に秘められた、過去から連綿と続く悲しき物語とは。
講談社BOX大河ノベル2009に定金伸治登場!名作「ジハード」を超える圧倒的スケールで描き出す、古代オリエント幻想創世記の幕が今、華々しく上がる!
英国将校の死体が身につけた“機密文書”の真偽を探れ! 無条件降伏を突きつけられたドイツ。ヒトラー最後の望みは、地中海沿岸に上陸する連合軍の返り討ちのみ。枢軸国と連合国、史上最大の欺瞞工作が始まった。時代のうねりに引き裂かれる北都昭平とヴァジニアの愛の行方は? 傑作長編、イベリア・シリーズ第4弾!