出版社 : 講談社
その色は、すべてを覆い尽くしてくれる。心の奥に秘めたせつなさもすべて…。33歳の独身OL・喜久子が持った家は、札幌の澄んだ空に映える白い屋根の一軒家。ひとりで暮らす彼女をめぐり、三編の愛のドラマが展開する。恋愛の歩幅を手探りするうちに現れる、彼女の本当の想い…。珠玉の連作恋愛小説。
雪に閉ざされた山荘。ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起きる殺人事件…。果たして犯人は誰なのか!?あくまでもフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理。
十七世紀イタリア。侯爵モンタルト家別邸の、亡き女主人が丹精込めて造った庭園で男の死体が発見される。つづいて次々と起こる侯爵家に関わる者たちの不可解な死。渦巻く血の輪舞。“呪われた庭”に隠された真実のメッセージとは何だったのか?建築探偵シリーズで大人気の著者が贈る長編幻想ミステリ。
「大人の犯罪を犯す子供はもはや子供ではない」凶悪化する少年犯罪に警察は市民に宣言した。バージニア州リッチモンドー古い歴史を誇るこの町もいまや殺人発生率全米第二位。不名誉な状況を改善すべく市は女性警察署長ハマーを迎えた。P・コーンウェルが『スズメバチの巣』に続いて放つ白熱の警察小説第二弾。
竜堂四兄弟は、人類五十億人抹殺計画を遂行する四人姉妹の本拠地英国へ飛ぶ。次々と襲いかかる魔物たちを退け、ロンドンにたどり着いた彼らを待ち受けていたのは、さらなる魔物、そして史上最大の敵・大君中の大君(ああ、当然史上最強の戦士・小早川奈津子嬢も!)。人類の命運をかけた大決戦が今、始まる。
依頼人は可憐な十七歳の少女、有美。退屈な日々をやりすごしていた探偵飛鳥井史郎は父親探しをうけおったが、その有美が失踪、高原で起きた猟奇的な連続少女殺人事件にまきこまれていた。少女たちの両親には共通の過去があり因縁と確執がかくされていたがー。ミステリ界の論客が挑む本格長編探偵小説。
太閤秀吉の愛妻・淀の方が秘所に潜ませた歓喜をよぶ「楊貴妃の鈴」を浮気相手に盗まれた。それを旅役者に化けた石川五右衛門が奪う。一座の娘・織部は太閤の妾になる夜、五右衛門を思い、そっと鈴を体内に…。大盗賊の悲哀を描く「忍者石川五右衛門」、怪しげな敵討ちの「忍者車兵五郎」など怪異忍者出現の九短編。
橋本VS.小沢の対決と福田の秘蔵っ子・小泉の浮上、小渕政権誕生と自自連立、石原都知事誕生…田中角栄と福田赳夫の「角福戦争」がいまも永田町を揺るがす。ポスト佐藤を巡る怨念の対決から田中退陣、三木から福田への政権委譲、両雄の死後も続く二大派閥の果てしなき攻防を描く。
嗅覚が極度に発達した隻眼の男・阿川。彼は死んだ犬に付いていた匂いを、バーで出会った女に嗅いだ。が、一夜を共にした後、女も急死。悲劇の香りを辿れば、そこには男を破綻させた過去と女の一家の不幸があった。カニス、ラテン語で犬。昏い伝言を嗅ぎ回る男にも魔手が迫る。幻想にむせ返り、心震える傑作。
1985年、呼人は12歳だった。友人たちとともに未来は光り輝いていた。ところが呼人だけ身体も心も12歳のまま、決して成長しなかった。「大人になるって、どういうことなんだろう?」呼人は自分自身を見つけるため、赤ん坊のときに別れた母親探しの旅に出た。
「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。3年前に別れた不倫相手の妻が殺害されたのだ。夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。彼女の腕にある傷痕は何を意味するのか!?第42回江戸川乱歩賞受賞の本格長編推理。
時は天正十八年。豊臣秀吉麾下二万余の軍勢に対し、わずか数百人の手勢を率い北条方の小城・忍城を守る美貌の麻也姫。姫を陰に陽に護るのは、忍びの者として天下に鳴る風摩組。中に割って入る戦場荒らしの七人の香具師は、麻也姫の貞操を狙う。香具師vs.風摩忍法、武州の地で機智と詐術を巡す縦横の戦い
1899年ロシアの名門貴族として生まれ、米国に亡命後「ロリータ」で世界的なセンセーションを巻き起こしたナボコフが初めて英語で書いた前衛的小説。早世した小説家で腹違いの兄セバスチャンの伝記を書くために、文学的探偵よろしく生前の兄を知る人々を尋ね歩くうちに、次々と意外な事実が明らかになる。