出版社 : 講談社
空海、弁慶、猿飛佐助。歴史や小説を彩った日本のヒーロー達が、時代と空間を飛び越えて、唐代の中国を舞台に妖鬼封じの探索行へ!現代の女子大生高梨葉子も混じえた4人が目指すのは、伝説の「懸珠」があるという幻の地、ガンダーラ!あのタケカワユキヒデが満を持しておくる平成の西遊記。
温泉旅行に出かけようと長距離バス乗り場にやって来た三姉妹。ところがバスはとっくに出発してしまっていた上に、長女・綾子が強盗に遭遇、人質として連れ去られてしまった。次女・夕里子と、その恋人国友刑事、三女・珠美のドタバタ捜査が始まった。綾子は無事なのか?強盗の正体は?好評第八弾。
小さな社宅を出て、郊外のモダンな団地へ引っ越したナオコ一家。オリンピックを目前にして、エネルギッシュに変貌してゆく昭和30年代の東京を舞台に、少女の目を通して語られる街の表情、時代の息吹き、そして友だちや家族の肖像。団地第一世代の著者が、みずみずしい筆致で描くシックスティーズ・メモリアル。
国王によって、故郷ポアトウの邸に謹慎を命じられたアンジェリクは、地元の新教徒を弾圧する軍隊の暴虐に耐えかね、ひそかに反乱の首謀者たちと手を結んだ。しかし、そのためにある夜、竜騎兵の一群に自邸を襲われる。凌辱され無残に愛児を殺された彼女の絶望の闘いが、この時からはじまる。
ポアトウの反乱の首謀者として追われるアンジェリクは、幼い娘オノリーヌを連れて放浪をつづけていたが、港町ラ・ロシェルの新教徒の商人に救われ、その家庭に身をひそめる。だが、日一日と身辺の危険はせまり、ついに国外へ脱出する決心をする。その時、入り江に一隻の正体不明の船が…。
ハリウッド、ローマと映画界のきらびやかな世界に生きてきたジャック。中年にさしかかり実績を残し、煩わしいながらも平穏に結婚生活を送ってきた。ある日、仕事でヨーロッパを訪ねたジャックは旧友と会い、過去の記憶をたどっていく。過去は現在と重なり、魅惑的な恋物語を紡いでいく傑作恋愛長篇小説。
洋子の叔母・みどりは自由に、奔放に生きる女神のような女。洋子は叔母のように生き切れず、結婚を選んだ。しかし、その結婚が破れた時、洋子が戻ってきたのはみどりと、その仲間たちが棲む花園だった。既成の恋愛関係、男女関係という概念とは無縁に生きようとする男女の喜び、悲しみを描く恋愛小説。
元警察官で探偵事務所を開業する橋本のところに、奇妙な位頼が舞い込んだ。廃線となった広尾線幸福駅の切符を買い、駅の壁に絵馬をかけて来い欲しい、というのだ。切符を届けに位頼人の部屋に入った橋本を待っていたのは、飛び散る血痕と、事件を捜査している十津川警部だった。表題作他4編の傑作短編集。
御公儀忍び組査察の秘命を受けた、椎ノ葉刀馬。対するは忍法〈赤朽葉〉〈任意車〉〈暗剣殺〉を駆使する甲賀、伊賀、根来の三忍者-。悽絶怪異の忍技と柳生流の豪剣が火花を散らし、卍と咲き乱れる争闘の裏に更なる魔人がいようとは…。
ペイラック伯爵が生きている。国王の制止を振り切って、アンジェリクは愛する人の消息を求めて地中海へ旅立つ。大嵐、ガリー船の反乱、難破…。そして凶悪な海賊の手に堕ち、クレタ島の奴隷市場で全裸でせりにかけられたアンジェリクの前に、黒マスクの謎の大海賊レスカトールが現れる。
大海賊レスカトールの許から逃れたアンジェリクは、海上で再びバーバリ海賊に捕えられ、モロッコのサルタン、残忍なムライ・イスマイルの後宮へ送られる。あくまで寵姫にされることを拒んだ彼女は、奴隷の仲間と共に密かに脱走を謀るが、その行く手には、炎熱の死の砂漠が広がっていた…。
あなたのお父様丁大吉さんはご健在でいらっしゃる…。謎の手紙に導かれ、幼いころ失踪した父親を捜しに海峡を渡った唐谷美弥子の韓国への旅。そしてそこで知る複雑な人生の軌跡。日本・朝鮮の歴史の暗部を抉り、太平洋戦争から現代にかけて時代の荒波に翻弄される親子二代を描く、重くて深い感動の小説。
汎関東主義秘密結社“NATTO”の殺人組織、駅弁主・幕内弁助ひきいる“KIOSK”が新たな標的に選んだ我らが定吉七番。二重、三重に仕掛けられた罠におびきよせられる定吉、そして芸者桃千代こと赤坂五号こと立穴裕子の命運はー。レトロな赤坂・青山・ロッポンギを舞台に、さあ情無用の立廻り。
一九三四年五月、中野重治転向、即日出所。志を貫き筆を折れという純朴な昔気質の老いた父親と、書くことにより“転向”を引受け闘いぬくと自らに誓い課す息子。その対立をとおし、転向の内的過程を強く深く追究した「村の家」をはじめ、四高時代の鬱屈した青春を描き、抒情と訣別し変革への道を暗示した三部作「歌のわかれ」、ほかに「春さきの風」などを収録。
片隈に生きる職人の密かな誇りと覚悟を顕影する「冬の声」。不作のため娼妓となった女への暖かな眼差し「おまんが紅」。一葉研究史の画期的労作『一葉の日記』の著者和田芳恵の、晩年の読売文学賞受賞作「接木の台」、著者の名品中の名品・川端康成賞受賞の短篇「雪女」など代表作十四篇を収録。
源義経最期の時、炎の持仏堂に魔風のごとき七匹の天狗が舞い降りた。それから四百余年、天下太平の徳川治世に、いま、大乱の予感。兇・禍・怨・恨・謀・邪・悪・乱-、八片の魔鏡が集う超伝奇ロマン。平成版八犬伝。
願いが叶い、侯爵夫人としてアンジェリクは再び宮廷に迎えられた。ヴェルサイユの森の狩り、宮殿の宴、庭園の散策…。つねに彼女を傍らに求める国王と、その寵を競い合う貴族たち。しかし、華やかな日々にも、冷たく心を閉ざした夫フィリップとの確執はつづき、やがて新たな不幸の影が。