出版社 : 講談社
ニューヨークでVIPを乗せた旅客機が墜落。現場からはソ連製の毒ガスが発見された。モスクワではパイプラインが爆発…。デタントのうねりが世界を覆い、米ソ日で軍縮条約が結ばれようとしたとき、平和に挑戦し、冷戦の復活を目ざす巨大な陰媒が進行しつつあった。圧倒的迫力の第36回江戸川乱歩賞受賞作。
『社内局』経由で配付した会議用資料を回収することになったかれ。ところが『社内局』とはいったい何なのか、どこにあるのか、だれも知らない。たった一人、会社という迷宮をさまよう羽目におちいった困惑の一日ー。一九八九年度の野間文芸新人賞受賞の表題作と芥川賞候補作『パパの伝説』を収録。
70年代に作られたという“幻の映画”が、蒸発した夫の部屋から出てきたので見てくれないかと、人妻から誘われたぼくは、一夜を共にしてしまった。それが彼女との最後になった。ぼくは幻のフィルムを作った男たちを、女子大生・初美と共にバイクを駆って探し回り、一人の美女を巡る深い疑惑の渕に飛び込んだ。
人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、4階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。そして4日目、彼は地上20メートルの電線上で死体となっていた。しかも黒い背広姿、両腕を大きく拡げ、まさに空飛ぶポーズで! 画家に何が起きたのか? 名探偵・御手洗潔が奇想の中で躍動する快作ぞろいの短編集。 人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、4階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。そして4日目、彼は地上20メートルの電線上で死体となっていた。しかも黒い背広姿、両腕を大きく拡げ、正に空飛ぶポーズで!画家に何が起きたのか?名探偵御手洗潔が奇想の中で躍動する快作集。 山高帽のイカロス ある騎士の物語 舞踏病 近況報告
「魔女狩り」と恐れられたマッカーシズムの嵐の中、政府高官だった父は無実の罪で投獄された。その裏にはCIA幹部さえ未知の恐ろしい陰謀があったのだ。そしてその秘密が新生ロシアの管理体制を脅かしー。KGBが、GRUが、「神の館」が、「古の信者たち」が牙を剥く迫力満点大波瀾ストーリー。
地下室に人工的に造られた“孤島”の扉が再び開かれるのは72時間後。参加者はミステリー講座を主催する推理作家を含め、若い教え子七人。密室状態になった初日の夜、推理作家は死体となって発見された。異常な心理状態に追い込まれる参加者たち。しかし、それは次々と起こる事件の幕開きにすぎなかった。
毒殺されたと噂される革命の父レーニンはもう一通の遺書を書いていた。事情を知った者は今日も次々と殺されてゆく。若きCIAエージェント・チャーリーに、密命が下された。別れた美しい妻、大富豪レーマン、謎の女ソーニャ、豪華絢爛たる登場人物が事件に巻き込まれー。手に汗握る国際謀略小説。
昭和二十年五月から原爆投下の八月九日までの日々-。長崎の兵器工場に動員された女学生たちの苛酷な青春。一瞬の光にのまれ、理不尽に消えてしまった〈生〉。記録をたずね事実を基に、綿密に綴った被爆体験。谷崎潤一郎賞受賞作「やすらかに今はねむり給え」のほか恩師・友人たちの最期を鮮烈に描いた「道」を収録。鎮魂の思いをこめた林京子の原点。
多くの人が出入りするテレビ局から、白昼、売り出し中の歌手が誘拐された。しかもその直前、この誘拐を暗示する奇妙な匿名電話が警察に入っていた!芸能プロやCMのスポンサーたちの対応、駆け引き、警察の地道かつ執拗な捜査、そして事件の驚嘆すべきトリックまで、リアルに描ききった傑作長編推理。
速見竜男は出張帰りに妻彩子の浮気を目撃し、腹いせに元社員の道子と情事に走るが、超電導システムの秘密書類を盗まれて窮地に陥る。さらに上司の峯尾が失踪し、速見は若夫人麻衣子の捜索の旅へ出た。産業スパイの存在に気づいた速見の身にも危険が忍び寄って-。好評官能サスペンス。
北海道の巨大な迷路で男の惨殺死体が発見されたが、その体には異様なものが。謎を解く鍵は、被害者と同じ異形の姿をしていたという古代の預言者モーゼ。推理作家・荒尾十郎は、真相を求めて、モーゼの墓伝説の地へ。そして露になる驚愕の真実。古代伝承をふまえ叙情豊かに描く異色のトラベル推理。
本名・北野弓子、芸名は長山レナ・風見圭子・簗瀬ルミと変わって十年ぶりに会った女は昔とちっとも変わらぬ美貌を誇っていた。かつてひょんなことから同棲した女が急に売れ出したとき、二人の仲は破局に向かった。再会した男と女の胸中に流れる甘く苦いノスタルジー。虚構の世界に生きる男女を描く連作集。
刑事をやめて、ルポライターと探偵業をこなす柚木草平。ある雨の日に、彼のもとに不思議な事件が持ち込まれた。謎の糸をたぐり寄せるたびに、出逢うのはいろんなタイプの美女、美女、美女。殺人事件の謎ときから、掃除、洗濯、料理をこなし、おまけに『いい女』にも強い柚木がさり気なく活躍する人気シリーズ。
名コンビ笹谷美緒&黒江壮が、寝台特急「あけぼの1号」で北津軽の「斜陽館」に着いたころ、前夜に上野を発った「北斗星5号」が男の刺殺死体を乗せて札幌に着いた。奥羽本線と東北本線の2本のブルートレインを結ぶトリックの裏にさらに巧妙・緻密なトリックが隠されていた。美緒&壮ははたして見破れるか。