出版社 : 講談社
時は春、うららかな宮崎の海岸をランニングするT大野球部員が出くわした男の死体!初めて見る他殺死体?に、沢村・速水・猫田の探偵トリオの胸は、不謹慎にも高鳴った。
尾張中村の貧農の家に生まれた日吉丸は、いかにして天下人になりえたか。天性の才智と人並外れた努力によって天下を極めた英傑、豊臣秀吉の物語。最高に面白い歴史小説の英語版。
美貌の奇術師・曽我佳城探偵シリーズ第2弾魔術の舞台さながらに次々に発生する不可思議な殺人事件! 捜査に行き詰まるたびに刑事から相談を受ける奇術師・曽我佳城が、犯行のトリックを鮮やかに解明!
丞相・孔明の率いる北伐軍は長安へ向けて進軍を開始した。その中核は趙雲子竜、蜀漢帝国を支える歴戦の猛将である。緒戦の勝利も束の間、度重なる戦乱の疲労は、ついにこの老将の命をも奪い去ろうとしていた。孔明自身、最後の大決戦に残り僅かな生命を賭けるが、蜀の運命は…。歴史巨編堂々の完結。
少年と父の感動的な絆を中国連峰の緑の中にみごとに描出した「皐月」や鎌倉の鮨職人の心に鮮やかに亡き母の思い出が浮かび上がる瞬間を捉えた。「三年坂」、失意の中年男が草野球に誘われて思いがけず自分の生き方を見つける「水澄」など、深い抒情性と巧みな文体、人生へのいつくしみに溢れた初の小説集。
精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。-その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。鬼才島田荘司氏が「驚嘆すべき傑作」と賞替する、本格推理の新鋭による力作長編推理。
チェース・マンハッタン銀行の副頭取だった父デイヴィッド・ベレンスタインはナチスの収容所を生き延びたユダヤ人だった。彼を自殺に追いこんだマルコム委員会の6名は、今や全米の枢要な地位を独占していた。報復は静かに、仮借なく始まった。そしてそれは世界を恐怖の渦に巻き込んでいくーー。
たった五勺の酒に酔う老教師の口舌の裡に、天皇制を批判する勢力の既にして硬直し始めた在り方を、痛罵し、昭和20年代の良心としての存在を確立した名篇「五勺の酒」をはじめ、萩の街の中で、見出した戦争の傷跡を鮮烈に描き出した「萩のもんかきや」など12の名篇。中野重治の詩魂と精神の結晶とも呼ぶべき中短篇集。