出版社 : 講談社
半導体をめぐる日本とアメリカの熾烈な駆け引きの裏側を描く。日米経済摩擦を背景に、通産官僚、電子工業界、ロビイストなどの動きを多元的に、かつドラマティックに追う。そして絶体絶命の新しい大危機が。いかに克服するか。アメリカの仕掛けた大胆な戦略を明かし、近未来を洞察した国際ビジネス小説。
江田島の主峰・古鷹山が炎上し、短剣を腹部に突きたてた不審な焼死体が発見された。そして10年ー。帝国海軍の象徴・東郷元帥の盗まれた短剣の行方を追って浅見光彦が江田島へ。奇しくもその日、発見された短剣で男が「自殺」した。三つの短剣に秘められた戦後40余年の繁栄に酔いしれる日本の悲劇とは。
1915年12月、第一次世界大戦のさなか、商船八坂丸は282名の乗客、乗員を満載してロンドンを出航、地中海に入りエジプト、アレキサンドリアを目指す。行く手には敵国ドイツ潜航艇が無数に待ち伏せしていた。Uボートの標的は八坂丸の積荷、10万枚のイギリス1ポンド・ソヴリン金貨(時価換算300億円)だ。冷静果断の人、船長山脇武夫は決然と命ずる。『針路東!時速14ノット!』『アイ、アイ、サー!』大戦秘話をもとに、多年胸に温めた熱情をほとばしらせて安部譲二が書く。人種と国境を越え、憂き世のしがらみを越えた男と女の恋。海難史上未曽有、奇跡の全員生還を描く長篇小説。
桓武天皇が平安京を守るために造りあげた「鬼界封じ」が、何者かによって破壊された。京の都は悪鬼にあふれ、犠牲者は日ごとに増えるばかり。悪霊退散に絶大な力を持つ黄金の独鈷杵も奪われ、京は、正に地獄と化したようであった。この危機に、「明月五拳」の達人、拳法家西行法師が挑む。著者会心の歴史伝奇巨編。
塀の中から出所したばかりのおなじみヤクザ水田順一がチンピラの甥っ子を堅気にしようと奮闘する異色人情譚。間違いの殴り込みにハジキを持たせて鉄砲玉に使おうとする情のないヤクザ一家にゲソをつけた甥っ子は、水田がせっかく密告までして救ってやっても刑務所行き。男の生き方を貫くヤクザの哀歓。
提督はぴたりと足を止め、まじまじとジェイクを見つめた。口元にゆっくりと笑みが刻まれた。「わたしが思っていたとおりだ。きみはこの仕事に、まさにうってつけの人物だよ」米ソの軍拡競争を一挙に無意味にする新型ステルス=A-12開発にのびる、見えざる敵の触手に大佐グラフトンは敢然と立向かった。
Gが増加するにつれ、ふたたび両翼が揺れはじめた。トードは警告を発しようとしたが、すでに手遅れだった。右翼がぐいと沈み、機がふたたび180度横転する。「スピンだ」彼は声をしぼりだしたー。『デビル500応答せず』の著者が贈る航空小説の傑作長編。謎の組織ミノタウロスの正体とはー何か。
家族を崩壊させ、心の恋人を凌辱したうえ殺害した暴力団黒門組。復讐の炎を燃やす元軍人・旗本良介の許に集結した強者6名。7人の老戦士の壮絶な死闘が始まった。