出版社 : 講談社
自分は“認識改変”を受け、記憶を書き換えられていたー。それを知ったオルンは、自らの本当の過去を知るために、ヒティア公国に向かう。一方で、“シクラメン教団”が本格的に動き始めていた。ソフィアやセルマたちが暮らす、オルンにとっても大切な場所であるツトライルが、教団によって襲撃される。紅に染まる街。満ちてゆく絶望。圧倒的な力の前に、蹂躙されていく仲間たち。慟哭の果てにオルンが見るのは、絶望か、それともー。「小説家になろう」発の人気ファンタジー、待望の第七巻!コミカライズも好評連載中!
愛人と結婚したいからと、一方的に婚姻破棄を言い渡された侯爵夫人・マーシェル。侯爵家当主のクリスは、それまで妻であるマーシェルに支えてもらった恩も忘れて彼女を屋敷から追放してしまった。-しかし、その直後から崩壊し始める侯爵家。クリスは知らなかった。侯爵家の内政は、全てマーシェルのおかげで上手く回っていたことを。彼女を失った今、侯爵家には何の力も残っていないことをー。これは、マーシェルを失った者が後悔と自責の念に苦しむ中、追放された彼女が真の幸せと愛を手に入れるまでの物語。
離婚騒動が収まり、陽菜との仲も良くなったイーリス。リーンハルトとの関係性も改善した、ように見えていた。お互いに想い合っていた、出会った頃を思い出し、今度こそ仲むつまじい夫婦になろうと努力するが不器用な二人はまたしても想いがすれ違ってしまい、離婚届を書くことを希望するイーリスに、リーンハルトは約束してしまう。だが、その状況を後押しし、引き裂こうとする勢力の陰謀もありー!「イーリス以外とは結婚はせん!たとえ、誰がなんと言ってきたとしてもだ!」「離婚はーするわ。約束通り」「そのうえで百日後に再婚するのかどうかを決めるわ!」イーリスの決意がさらなる大騒動を巻き起こしー!離婚の決意から始まったラブストーリー、改めて離婚したい第2弾!
魔族軍の人族国家への侵攻が始まりました。ですが、聖女認定されてしまった私を含む勇者一行を即座に向かわせましょう…ということにはなりません。まあ、10歳の女児が世界のために魔王討伐に旅立つことに難色を示す方々は多いようで。“勇者パーティー”は保護者同伴なのでした!私はと言えば、旅の役に立つものを召喚しようとして、颯爽と現れた大量の『蛸』を処分するため、タコスルメを作る作業に追われていたのでした。そうしている間にも、北方の最前線の戦闘が激化してゆき、いよいよ私と勇者のノエル君、聖戦士のリック王子が旅立つ日がやってきました。従者、侍女、メイド、騎士団、傭兵団、一般兵士等2000名以上を引き連れて!
秀吉の逆鱗に触れ、家康には妬まれる。「天下人」たちに恐れられた奥羽の王、政宗。秀吉から家臣にと乞われ、家康にも求められた、奥羽随一の智将、小十郎。なぜ、ふたりは離れなかった?身分の差をのりこえて、己の持つ智と力、すべてを政宗に捧げた男が、最後に辿りついた境地とは。「歴史」を知っているからこそ、この物語は、胸にしみるー。
真っ白な沙に埋もれゆく世界での理想はレールに乗る人生。芸術は機械にお任せ。「クリエイター」という機械が好きなものを創ってくれる。それでも音楽が好きな少女・ロピは第9オアシスでパパと二人で暮らしている。親友のエーナや周りの大人に止められながら、自分の音楽を追い求める。特にやりたいこともない少年・ルウシュは、母と同じ気象予報士になるため日々勉強していた。いっぽうで好きなことに一生懸命な友人への劣等感は強まり、夢中になれるものを探しはじめ…
作家は、小説は、本は、どういう未来に向かっているのかー。読書に関する特殊な法律が課された世界の作家(「ハンノキのある島で」)。正確に訳すことが限りなく不可能なマイナー言語の日本で一人の翻訳者(「バベルより遠く離れて」)。あらゆる小説を斬りまくる文芸評論家が出会った、絶対に書評できない本(「木曜日のルリユール」)。書けなくなった元「天才美人女子大生」詩人のたったひとつの願い(「詩人になれますように」)。「本の魔窟」に暮らす蔵書家が訪れた不思議な古本屋(「本の泉 泉の本」)。いろいろな書き手のもとを巡っていくダブルクリップの旅と、本にまつわる5つの物語。
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添っている。法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
夏休みが終わる直前、人気者の山田が死んだ。悲しみに沈むクラスに担任の花浦が席替えを提案すると教室のスピーカーから死んだ山田の声が聞こえた。山田はスピーカーに憑依してしまったらしい。“俺、二年E組が大好きなんで”。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまる。第65回メフィスト賞受賞!!
辺境の村で薬師として働く少年・リーフは、婚約者に裏切られ、家も仕事もすべてを失ってしまった。しかし、魔物に襲われていた貴族のお嬢様・プリシラとその護衛達を助けたことで彼の運命は大きく変わりだすー!「死者蘇生させたくらいでどうしたんですか?」「いやいや!蘇生なんて普通できないからぁああああ!」辺境の村にいたため、自分の実力に無自覚だったリーフ。手足の欠損や仮死状態も治す“完全回復薬”、細胞を即座に破壊し溶かす“致死猛毒”…など治癒神とも呼ばれる師匠から学んだ調剤スキルはまさに規格外!都で冒険者を始めたリーフは新たな伝説を量産し、やがて世界最強の冒険者にー!?辺境の薬師による無自覚無双、ここに開幕!!
妹のために稼ぐ必要がありながら、“回避”というハズレスキルのせいでパーティーを首になった冒険者のアンリ。だが“回避”スキルのバグにより壁を抜け、ダンジョンのクリア報酬を無限回収できることがわかる。少しずつ稼げるようになり、さらには妹の身体に入った謎の存在・名称未定や魔法使いの少女オーロイアと出会い、アンリの生活は一変する。ついにはガラボゾの町を支配する巨頭の一人、ギジェルモをも倒したアンリだが、その影響は町全体に波及してー!コミックも絶好調の壁抜けファンタジー、第2巻!
辺境で魔物を倒す役目を負う「対魔貴族」だったが、出奔し遠い遠い村にたどり着いたレイン。辺境伯領にあるその村で5人の少女たちと出会い、魔物を撃退したり、素材集めに繰り出したり、魔道具造りを教えたり。辺境の村でしっかりと居場所を作ったレインだが、そんな中、村長であるアリア宛てに武闘会の招待状が送られてくる。貴族の義務である武闘会に出席すれば、貴族の身分を維持できると考えたアリアは出席するために旅立つが、大会では実家の策謀により危機に陥ってしまうー!
かつての仇敵である偽の聖女レティシアと、その恋人クロードの結婚式。その裏に潜む陰謀を、エリアーヌたちは謎の男ファーヴの力もあって解決した。だが、ドグラスによれば、ファーヴはかつて彼の親友であったが、その後ドグラスをーそして仲間のドラゴンたちを裏切り、竜島のすべてを黄金に変えてしまった存在らしい。そんなファーヴが、エリアーヌを連れ去ろうとする。ファーヴによれば、いまだ黄金と化したままの、聖女シルヴィーファーヴの大切な恋人ーを救うため、エリアーヌの力を借りたいとのこと。ファーヴのことを信じると決めたエリアーヌは、ドグラスやナイジェルとともに、竜島へと向かうが…!?
「さっさと失せろ、この成金令嬢めが!」ベアトリーチェ・ラプラスは婚約者に浮気されたあげく、公衆の面前で謗られて婚約破棄を突きつけられる。さらに婚約者を寝取った悪女の陰謀により、多額の賠償金を背負わされ、実の父にも見放されてしまった。ベアトリーチェは生家を守るため、好色と噂の「豚公爵」アルフォンス・オルローと婚約することに。しかもオルロー公爵領は国から見捨てられたほど枯れ果てた地だった!半ば身売りに近い形で公爵領に赴いたベアトリーチェだが、噂の「豚公爵」は思いのほか紳士的。さらに金勘定が得意な彼女に領地改革も任せてくれて…!?「ベティ。僕は君を愛している」「成金令嬢」と「豚公爵」が織り成す、優しくて痛快なサクセスラブストーリー!
アンスタビリス山脈の上空を彷徨う浮き島・ラティオ島。“本の姫”とともに文字を回収する旅も終わりが近づく中、アンガスらはレッドの襲撃を受ける。レッドは文字を暴走させ、どんなに求めても得られないものを創り出した世界の滅亡を企んでいた。憎しみの連鎖を断ち切るため、アンガスと“本の姫”、ジョニーは第七聖域と呼ばれるラティオ島へと向かう。「希望」は「絶望」に打ち克つことができるのかー。文字に秘められた本当の意味とはー。2つの物語は遂に完結へ。人を信じる“あなた”に贈るファンタジー。
宇宙ホテルでの連続殺人事件から無事に帰還した京都の女子高生真田周は、大気圏突入時、行方不明の友人へ向けて音楽配信をしたことで「人が死んだのに不謹慎だ」と、SNSで炎上してしまう。まるで事件の加害者かのような扱いを受け、迷惑系動画配信者が現れるなど、日常の通学すら困難になっていく。ある日、地球帰還時のアーカイブ動画に不穏なコメントが書き込まれた。「まずは金閣寺を燃やす」半信半疑の周の目に映ったのは、予告通り黄金色に輝きながら燃え落ちる金閣だった。その場には、行方不明の友人・瞳子の姿。あの子がこの炎上を引き起こしたのか?哀しみの劫火が、京都を襲う。
あなたを愛しています。 兄妹は互いを愛していた。きっと、最期のときまで。 累計22万部突破! 2024年本屋大賞ノミネート作「レーエンデ国物語」シリーズ最新作 ーーー 四大名家の嫡男・レオナルドは佳き少年だった。 生まれよく心根よく聡明な彼は旧市街の夏祭りに繰り出し、 街の熱気のなか劇場の少女と出会う。 ーーそして、真実を知り、一族が有する銀夢草の畑を焼き払った。 権力が生む欺瞞に失望した彼の前に現れたのは、片脚を無くした異母妹・ルクレツィアだった。 孤島城におわす不死の御子、一面に咲き誇る銀夢草、弾を込められた長銃。 夜明け前が一番暗い、だがそれは希望へと繋がる。
ようこそ、終活屋エスペシアへ!歌舞伎町のホストクラブ、アマルガの元No.1ホスト水無月優斗とNo.2の真嶋翔が二人ではじめた終活屋には、死期を自覚した依頼人が今日もやってくる。心残りを取り除き満足して旅立てるように、二人はいつも依頼人の想像の斜め上の終活を提案する。