出版社 : 講談社
エルメア王国の辺境の地で勝機の見えない防衛戦を辛くも切り抜けた自律型根拠地設営精霊「識別番号丙三〇五六号」。勝利の余韻に浸るのもつかの間、三〇五六号は新たな襲撃に備え、拠点の再構築と防御を図るため軍備を拡大していく中、襲撃した相手が判明したとの報告が届く。報告から、敵方が一枚板ではないことを察した三〇五六号は敵方が対立している別の勢力との同盟を目論み、かの地へ向かう旅に出るが…。
元社畜の「僕」は空きっ腹を抱え、携帯端末に搭載されたAI「クオヴァディス」を頼りに、廃墟と化した池袋界隈をさまよっている。 ーー始まりは、割のいい治験バイトだった。まさか投薬されて眠っている間に25年の月日が経っているとは。そして、その間に何が起こったのは分からないけれど、東京から人類がごっそり消えているなんて……。街はモンスター化した野良犬や、銃撃してくる狂ったドローンで溢れ、ろくに散歩もできない即死地帯。クオヴァディスは僕が生き延びるために、カロリーを代償に強くなれるアプリ『生存戦略(サバイバル・ストラテジ)』を起動した。しかしこのアプリ、スキル生成にもLvアップにも大量のカロリー=食べ物を必要とし、余剰カロリーが底をつくと死に至るというあんまりなシステムでーー!? おしゃべりなAIとふたりぼっちで巡る、誰もいない文明崩壊後の東京。クリーチャーと戦い、なぜかコンビニに就職したり、地下街(ダンジョン)を探索したり……合間に食レポしてみたり。 求めるのはカロリー。とにかく、カロリーが不足しています!
不慮の出来事で生涯を閉じたはずだった普通の高校生の明良亮は、この世とあの世の境目にある死後の世界で目を覚ます。待っていたのはナビゲーターのイメちゃん。イメちゃんから自分が死んだことと、しかし寿命を残して死んだ者には特別措置として、「条件」を満たしさえすれば、転生して再び現世に戻れる機会が与えられることを告げられる。その条件とは、亮と同様に不慮の死を遂げた者たちと賽の河原で行なわれる「リバーストーナメント」と呼ばれる闘技会に参加し、そこで勝ち抜くことだった!「フレアロード」という炎を操る能力を身につけた亮はトーナメントを勝ち抜き、現世に生還することが出来るのか!?
2020年夏公開映画「おかあさんの被爆ピアノ」(主演 佐野史郎・武藤十夢)のノベライズ 昭和20年8月6日の広島への原爆投下により被爆した「被爆ピアノ」。 被爆2世の調律師・矢川光則は、持ち主から託されたピアノを、修理・調律し、自ら運転するトラックに載せて全国を廻り、被爆ピアノコンサートを行っていた。 一方、東京生まれの大学生・江口菜々子は、母・久美子が被爆ピアノを寄贈していたことを知り、被爆ピアノコンサートを訪れ、矢川と知り合う。矢川を通して、被爆ピアノや広島のことを考えるようになった菜々子は、母、祖母へとつながる自らのルーツをたどる旅をはじめる──。
地獄の炎が燃え盛る地獄への扉ー『地獄門』を守護してきた一族に生まれた少年・ヴァルフレア。門を守るため、千年に一度炎へと捧げられる生贄となったヴァルフレアは親のいない自分を育ててくれた先生への感謝を胸に刻みながら死ぬーはずだった。身を焼き尽くす炎に焼かれながらも消滅を免れ、地獄の炎を吸収しつくし、肉体すらも復活させてしまう。喜んで門から出たヴァルフレアだが、暮らしていた村は廃墟になっていたー!死を悼みながらも復活を予感している、という先生の日記を読んだヴァルフレアは、残された装備を身につけ、世界は広いという先生の言葉を胸に、世界を見るために旅立つことに…したら早速、襲われる少女たちがー!?炎を操る呪術師ヴァルフレアーフレアの冒険が始まる!!
新型コロナ感染拡大の前に書かれた、新鋭による問題作。 鳥の不審死から始まった新型感染症流行の噂。 その渦中に首都庁に勤めるKは巻き込まれていく……。 組織の論理と不条理、怖れと善意の暴走を生々しく描く傑作。 組織の内部を描くという点で、物凄い洞察力を持った作家だ。 --亀山郁夫 コロナがこうなる前に書かれているというのに凄みを感じる。 --安藤礼二 まったく、なんだってあんな根拠のないものにそうすぐ振り回されてしまうのだろう。 それとも本当に、ただ自分のあずかり知らぬところで未知の病気が広まりつつあるのではないか、とも考えてみたが、やはり実感は湧かない。 家々から漏れる灯りがそこここに生活が在ることを教えてくれる。言い知れぬ不安が、影のように自分のあとを追ってきている気がした。 --本書より
検察の機密情報が漏れている? 地検職員ながら、警察、政財界にパイプを持ち、 量刑をも左右すると噂の陰の実力者・伊勢雅行。 次期与党総裁候補にかかるヤミ献金疑惑への糸口を追う最中、想像を絶する“罠”が迫る! 策を弄して巨悪に切り込め! 手に汗握る傑作<検察>ミステリー! 国会議員・吉村泰二にかかる収賄疑惑。湊川地方検察庁が証拠固めを急ぐ中、金の受け渡しを目撃したホステス2人が行方をくらませる。歴代次席検事の懐刀と称され、総務課長ながら地検を陰で操る伊勢雅行は、盟友である事務官の久保信也と独自に調査を始めるが……。
第62回メフィスト賞受賞! 森博嗣に憧れた天才司法修習生が描く、感動と衝撃の傑作ミステリー 読書メーター読みたい本ランキング1位(単行本部門 日間・週間2020/3/25調べ) 2020年ミステリランキングに軒並みランクイン! 「ミステリが読みたい!」2021年版(早川書房)国内篇3位&新人賞受賞 「このミステリーがすごい!」2021年版(宝島社)国内編3位 「週刊文春」ミステリーベスト10 文春図書館2020国内部門4位 「2021本格ミステリ・ベスト10」(原書房)国内ランキング9位 <あらすじ> 法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義と織本美鈴。二人の過去を告発する差出人不明の手紙をきっかけに不可解な事件が続く。清義が相談を持ち掛けたのは、異端の天才ロースクール生・結城馨。真相を追う三人だったが、それぞれの道は思わぬ方向に分岐してーー? <絶賛の嵐!> たんにリーガル・スリラーだけの面白さだけではなく、青春の苦みも剔出していて印象に残る仕上がりだ。大胆な挑戦にみちた作品であり、将来が実に頼もしい新人でもある。--池上冬樹(文芸評論家) 裁判をめぐる議論がそのまま人間ドラマになだれこみ、制裁と救済が法と情で二重に語られる。注目すべき新人作家だ。--円堂都司昭(文芸・音楽評論家) 今年大注目の本格ミステリであり、必読のリーガル・サスペンスでありーーそして自信を持って推薦する青春ミステリの佳作である。--大矢博子(書評家) まさに本格ミステリの美が凝縮されており、圧巻の一言に尽きる。--末國善己(文芸評論家) 正面切って法の問題を扱いながら難解な箇所がなく、全篇を楽しめる。作者はエンターテインメントの作法をしっかり理解しているからだろう。--杉江松恋(書評家) 法律に関する知識や真摯な考察と、外連味たっぷりな劇的エンタテインメント性とを両立させているのだから、これは無敵と言っていいだろう。--千街晶之(ミステリ評論家) リーガルミステリーの歴史に、新たな傑作が加わった。--吉田大助(ライター) <著者より> 法律は、世界の見え方を変えてくれました。自堕落な生活を送っていた大学生の僕にとって、法律学との出会いはそれくらい衝撃的なものでした。堅苦しくないし、退屈じゃない。むしろ、その面白さや奥深さに魅了されて、気付いたときには法律家の道を志していました。「法廷遊戯」は、僕が知っている限りの法律の魅力を詰め込んだ小説です。読み終えたとき、法律や裁判の印象が変わっていたら、黒と白の間にある灰色について考えていただけたら、著者としては幸甚の至りです。よろしくお願いいたします!
長年勤めた会社を早期退職し、ウェブニュース会社の設立メンバーとなった“不動のエース”元夕刊紙記者・不動優作。だが不慣れなネット環境と人材不足から、発足早々サイト運営は行き詰まる。しびれを切らした出資者兼若手IT社長から、不動たちは「週に一本でいい、一週間バズり続けるスクープを取れ」と命じられてしまう。ネットの素人集団がイチかバチかで挑む、起死回生の一手は「フェイクニュース」!新聞やテレビ、大手マスコミが語らない真実。出来たばかりのネットメディアだから。俺たち忖度なし!
タイロス迷宮奥深くでの激闘で、愛するユイカを救うために石化してしまった迷宮道先案内人(ダンジョン・シェルパ)のロウ。迷宮から救出(サルベージ)されてからも長い間眠り続けたが、冒険者となった妹マリエーテの献身的な治癒と魔法の力によって、11年ぶりに目を覚ました。目を覚ましたロウの傍らにはマリエーテだけでなく、ロウが眠っていた間に誕生した息子・ミユリもいたが、ミユリの母であるユイカの姿は無かった。ロウは、優秀な魔術師となったマリエーテとミユリを連れて、ユイカを救出するための探索に出ることを決意し、王都・デュマにて新たなパーティーを組むための仲間探しを始めるのだが……。 「月刊少年シリウス」で連載中のコミック版も絶好調。迷宮探索ファンタジーの傑作、待望の第3巻!
橘樹雅は民俗学研究のテーマ「出雲」を追い、京都を訪れていた。かつて出雲族の集落があったという下鴨神社の西側には「怨霊の寺」が。遥か出雲国から都へやってきた人々がなぜ怨霊になったのか?糺の森で起きた殺人事件を機に、雅は「言霊」の真の力に気づき、出雲族等、まつろわぬ民にかけられた朝延の「呪い」の正体を明らかにする。
ゲームが趣味の高校生の俺ーー逆蒔京也は、東京で行われたトレーディングカードゲーム《クロノ・ホルダー》世界大会の予選で優勝した。国内チャンピオンの栄誉を携え、東京駅から地元に帰ろうとした、その時。乗るはずだった新幹線が突如爆発炎上。その上空には咆哮とともに火炎を吐く赤い竜。地上には人間を襲うゴブリンや魔狼が発生し、街は阿鼻叫喚のるつぼと化した。世界はそれまでの秩序を失い、MMORPG《オレクエスト・オンライン2》に塗り替えられてしまったのだ。 「……負けてたまるか。生きて、必ず運命を引き寄せてやる」 ボロボロの世界を前に決意した俺は、いつの間にか腕に装着されていた《クロノグラフ》を使い、迫りくるモンスターたちに立ち向かう。クソステすぎて苦戦する俺の前に現れたのは、数時間前にカードゲームの決勝戦で対戦した美少女・黒乃だったーー。 突如終わりを告げた世界で俺が得た《時の蒐集者(クロノ・ホルダー)》の力は、どうやら周りとはまったく違う仕様っぽい!? たった一人、別ゲーのシステムで戦う俺に明日はあるのかーーあるに決まってる! ハードモードな終末世界のバトルアクション×ボーイミーツガール!
禍々しきは、吾の出番。--妖退治屋をなりわいとする麗しき謎の男、遊斎の事件簿。 江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。 専ら人外のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。 満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、という音のあと、どさり、と毛氈の上に女の首が落ちてきたーー。遊斎は、飴売りの土平、平賀源内らとともに、この怪奇な事件の謎を追う(長編「桜怪談」)。短篇「遊斎の語」「手鬼眼童」「首無し幽霊」も併録。 スカイエマの、クールで色っぽい遊斎や不思議な生き物たちのイラストが誌面を飾る。クラフト・エヴィング商會の瀟洒な装丁で、現代版の絵双紙本が誕生。 火龍改の語(こと) 遊斎の語 手鬼眼童 首無し幽霊 桜怪談
普通の少年として生活していたハルトはとあることがきっかけで、女神によって『絶対にダメージを受けないスキル』を与えられる。そのスキルを使い、街で暴れる魔獣を双子の姉妹冒険者・リリスとアリスとともに倒したことで冒険者としての道を歩き始めるー!しかも能力は、竜や魔族の攻撃すらも通じないものだったため、冒険者としてハルトは無双していくことにー!リデビュー小説賞受賞の話題作が登場!
次元の裂け目へと飲み込まれ、異世界に転生した水梳透。 転生の際に、神様からスキルボードという能力をもらった透は、 能力を駆使し、必要なスキルを身につける。 そんな中、魔剣というチートスキルも手に入れた透は、 強大なモンスターすらも倒す力を得たのだった。 迷い人ーーレベルの上がらないはずの“劣等人”でありながら 最強への道を駆け上がるーー! 小説家になろう 発 異世界ファンタジー冒険譚!
約140年前、その女性は、北海道十勝の原野へ渡った。オベリベリー和人たちによって「帯広」とされた新天地。明治の先進教育を受けた彼女は、いかに生き抜こうとしたのか。開拓に身を投じた実在の若者たちを基にした、著者が初めて挑む長篇リアル・フィクション。
アルス・ローベントは転生者だ。 卓越した身体能力も、圧倒的な魔法の力も持たないアルスだが、 「鑑定」という、人の能力を測るスキルを持っていた! ゆくゆくはローベント家の長男として家を継がねばならないアルスは、 鑑定スキルを使い、有能な人物を出自に関わらず取りたてていく。 「類い稀なる才能を感じたので、私の家臣になってほしい」 アルスが取りたてた有能な人材が活躍し、領地の発展という大志は燃え上がるーー!
VRMMOゲーム『クラン・クラン』で名前が知られてきた錬金術士タロは、実は失恋のショックで10歳の銀髪の超絶美少女になってしまった元男子高校生の仏訊太郎である。性転化のことを家族や友人にも言えず引きこもってクラン・クランに入り浸っていたタロは、ゲームの中で知り合った金髪美幼女神官ミナヅキが中学時代のクラスメートのももこだと知る。性転化して10歳の銀髪少女に変貌した自分と、性転化こそしていないものの金髪幼女に変貌してしまったももこ──その歪に変容した現実に戸惑うタロに追い打ちをかけるように世界はさらに新たな顔を見せる。現実世界にミソラの森の妖精達が現れたのだ。これはクラン・クランのリアルへの侵食なのか!? タロは親友やももこ達とこの異常現象への対策を練るが…? 「小説家になろう」3600万PV突破、突然TS美少女のVRMMOゲームプレイストーリー!!