小説むすび | 出版社 : 講談社

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水滸伝 (五)水滸伝 (五)

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講談社

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2018年1月13日 発売

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中国武侠小説の最大傑作。明代に成立した「中国四大奇書」の一つ。乱世を舞台に、暴力・知力・胆力を存分に発揮して、好漢百八人が、戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結。窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情……。善悪が渾然一体となる物語世界を、読み易く、勢いのある文体で、訳出。この翻訳が最新・最高。本書原本は原形に近く、均整の取れた百回本。最終巻では、「第八十三回」から「第百回」を収録(全5巻)。 いわずと知れた中国武侠小説の最大傑作。明代に成立した「中国四大奇書」の一つでもあります。 北宋末期の不正と汚職が支配する乱世を舞台に、暴力・知力・胆力を思う存分に発揮して、好漢百八人が、そこら中で戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結します。その破天荒な侠客たちの痛快な立ち回りのスケールの大きさは、さすが中国小説ならではです。 窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情……。人間の善と悪が渾然一体となって進行する物語世界には、引き込まれずにはいられません。 この魅力満載の世界を躍動感あふれる世界を、よみやすく、勢いのある文体で、新訳しました。「水滸伝」の完訳書はいくつかありますが、この翻訳が最新・最高です。本書原本はもっとも原形に近く、均整の取れた百回本。 なお、この五巻では、「第八十二回」から「第一百回」までを収録しております。全5巻堂々完結! 第八十三回 宋公明 詔を奉じて大遼を破り 陳橋駅にて 涙を滴らせて小卒を斬る 第八十四回 宋公明 兵もて薊州城を打ち 盧俊義 大いに玉田県に戦う 第八十五回 宋公明 夜に益津関を度り 呉学究 智もて文安県を取る 第八十六回 宋公明 大いに独鹿山に戦い 盧俊義 兵 青石峪に陥る 第八十七回 宋公明 大いに幽州に戦い 呼延灼 力もて番将を擒にす 第八十八回 顔統軍 陣は混天の象を列ね 宋公明 夢に玄女の法を授かる 第八十九回 宋公明 陣を破って功を成し 宿太尉 恩を頒ちて詔を降す 第九十回 五台山に 宋江 参禅し 双林渡に燕青 雁を射る 第九十一回 張順 夜 金山寺に伏し 宋江 智もて潤州城を取る 第九十二回 盧俊義 兵を宣州道に分かち 宋公明 大いに毘陵郡に戦う 第九十三回 混江龍 太湖にて小さく義を結び 宋公明 蘇州にて大き会垓す 第九十四回 寧海軍にて宋江 孝を弔い 湧金門にて張順 神に帰す 第九十五回 張順 魂もて方天定を捉え 宋江 智もて寧海軍を取る 第九十六回 盧俊義 兵を歙州道に分かち 宋公明 大いに烏龍嶺に戦う 第九十七回 睦州城に 箭もて〓(とう)元覚を射 烏龍嶺に 神は宋公明を助く 第九十八回 盧俊義 大いに〓(いく)嶺関に戦い 宋公明 智もて清渓洞を取る 第九十九回 魯智深 浙江に坐化し 宋公明 錦を衣て郷に還る 第一百回 宋公明 神にて蓼児〓(わ)に聚まり 徽宗帝 夢に梁山泊に遊ぶ 梁山泊関係地図 方臘関係地図 参考文献 あとがき

毎年、記憶を失う彼女の救いかた毎年、記憶を失う彼女の救いかた

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2017年12月22日 発売

第54回メフィスト賞受賞作! わたしは1年しか生きられない。毎年、わたしの記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えたわたしの前に現われた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。「1ヵ月デートして、ぼくの正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていきーー。この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。 すべての伏線が、愛ーー。 第54回メフィスト賞受賞作! 第七回 静岡書店大賞<映像化したい文庫>部門受賞! わたしは1年しか生きられない。毎年、わたしの記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えたわたしの前に現われた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。 「1ヵ月デートして、ぼくの正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」 事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていきーー。この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。

八月十五日に吹く風八月十五日に吹く風

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講談社

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2017年12月20日 発売

多忙の外務省担当官に上司から渡された太平洋戦争時のアメリカの公文書。そこには、命を軽視し玉砕に向かうという野蛮な日本人観を変え、戦後の占領政策を変える鍵となった報告の存在が示されていた。1943年、北の最果て・キスカ島に残された軍人五千人の救出劇を知力・軍力を結集して決行した日本軍将兵と、日本人の英知を身で知った米軍諜報員。不可能と思われた大規模撤退作戦を圧倒的筆致で描く。 1943年、北の最果て・キスカ島ー忘れられた救出劇。 迫真の筆致! 窮地において人道を貫き、歴史を変えた人々の信念に心震わされる。 ー冲方丁(作家) 本書のテーマは、戦時下における命の尊さに他ならない。毎年、八月十五日が来るたびに新しい読者によって読み継がれていってもらいたい。 ー縄田一男(文芸評論家) 太平洋戦争の戦記を読む。日本人にとっては辛いことだ。だがこの作品には、まさに爽やかな「風」を感じた。さらに、意外な「あの人」がからむ終戦時の秘史まで明かされるとは! 驚愕と感動が融合した稀有な一冊だ。 ー内田俊明(八重洲ブックセンター) 多忙の外務省担当官に上司から渡された太平洋戦争時のアメリカの公文書。そこには、命を軽視し玉砕に向かうという野蛮な日本人観を変え、戦後の占領政策を変える鍵となった報告の存在が示されていた。1943年、北の最果て・キスカ島に残された軍人五千人の救出劇を知力・軍力を結集して決行した日本軍将兵と、日本人の英知を身で知った米軍諜報員。不可能と思われた大規模撤退作戦を圧倒的筆致で描く感動の物語。

ヨイ豊ヨイ豊

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2017年12月15日 発売

元治2年(1865)、清太郎の師匠・三代豊国の法要が営まれる。広重、国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた花形絵師だった。歌川の大看板・豊国が亡くなったいま、誰が歌川を率いるのか。弔問客たちの関心はそのことに集中した。清太郎には八十八という弟弟子がいる。粗野で童のような男だが、才能にあふれている。己が三代に褒められたのは、生真面目さしか覚えがないのに。──時代のうねりに、絵師たちはどう抗ったのか! 元治2年(1865)如月、清太郎の師匠で、義父でもある三代豊国の七七日法要が営まれる。三代は当代きっての花形絵師。歌川広重、歌川国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた。すでに広重、国芳を亡くし、歌川の大看板・豊国が亡くなったいま、誰が歌川を率いるのか。版元や絵師、公演者たちなど集まった弔問客たちの関心はそのことに集中した。清太郎には義弟の久太郎と、弟弟子の八十八がいた。久太郎は清太郎と同じく、門人から婿養子なった弟弟子。そして八十八は、清太郎より歳が一回りも下の弟弟子。粗野で童のような男だが、才能にあふれている。八十八が弟子入りしてすぐに三代はその才能を認め、挿絵を大抜擢で任せたりしたものだ。かたや清太郎が三代に褒められたのは、生真面目さしか覚えがない。その上、版元たちからは、三代の通り名「大坊主」を文字って、「小坊主」と呼ばれる始末。いったい、誰が「豊国」を継げようものか。清太郎は、苦い振る舞い酒を口へ運んだ──黒船騒ぎから12年が経ち、京の都には尊王攘夷の嵐。将軍さまは京に行ったきりと、徳川の世は翳りはじめていた。時代のうねりの中で、絵師たちは何を見、何を描き、何を残そうとしたのか! 一、梅が香の章 二、梅襲の章 三、裏梅の章 四、梅が枝の章 終 章

メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官

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講談社

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2017年12月15日 発売

東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員・牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。他方、岩楯と牛久は仙谷村での聞き込みを始め、村で孤立する二つの世帯があることがわかる。息子に犯罪歴があるという中丸家と、父子家庭の一之瀬家だ。──死後経過の謎と、村の怪しい住人たち。残りの遺体はどこに! 東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。他方、岩楯と牛久は仙谷村での聞き込みを始め、村で孤立する二つの世帯があることがわかる。息子に犯罪歴があるという中丸家と、父子家庭の一之瀬家だ。──死後経過の謎と、村の怪しい住人たち。残りの遺体はどこに! 第一章 水気の多い村 第二章 芳香の巫女 第三章 雨降る音は真実の声 第四章 オニヤンマの復讐 第五章 メビウスの曲面 解説 香山二三郎

九年前の祈り九年前の祈り

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2017年12月15日 発売

三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。 表題作他四作を収録。芥川賞受賞作。 三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると引きちぎられたミミズのようにのたうちまわり大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。 九年の時を経て重なり合う二人の女性の思い。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。 表題作「九年前の祈り」他、四作を収録。芥川賞受賞作文庫化。 九年前の祈り ウミガメの夜 お見舞い 悪の花

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