出版社 : 郁朋社
軍靴の音が高まる昭和初期、国威発揚のために祀り上げようとされた新田義貞。 二度と悲劇の軍神を生み出さないために宗家当主がとった驚くべき行動とは?
第21回歴史浪漫文学賞優秀賞受賞作家のシリーズ第2弾 あの最強の郵便集配人が帰ってきた!! 掏摸集団、女権拡張、乳牛詐欺、土蔵破り…… 明治という時代の光に隠れた闇を、 腕に覚えのあるポストマンが次々に暴く!
拙僧は、時の権力者に対敵して生きてきた。 織田殿とは石山の地を巡り争い、顕如様に破門に処せられた。豊臣殿からは隠退に追い込まれた。 弟の准如殿は、江戸の徳川殿に警戒をしておる。拙僧は、ただ真宗の『御法』を守らんがために、動いておるだけじゃ。(本文より)
戦乱の時代、臨済禅の教えから離れ儒者として生きる道を選択した惺窩とその弟子竹田城主赤松広道や高瀬川を開削した角倉親子、そして門下生四天王の林羅山・那波活所・堀杏庵・松永尺五らの人物像を描き出す。
玉川上水を作ったのは誰? 定説は玉川兄弟。これに異論はない。 だが兄弟だけが築造者ではない。 兄弟の偉業の影に埋もれた名も無き築造者たちの姿を 活写する。
勅許なく「通商条約」を結んだ老中、堀田正睦の波乱の生涯を描く。佐倉藩の部屋住みながら儲服の君として阿蘭陀事情等を学び、やがて藩主として藩の財政を根本から改革し、天然痘の種痘接種を領内くまなく行った名君正睦が、いよいよ西洋通として幕政の舵を取る。
上野の国(現・群馬県伊勢崎市周辺)で領民とともに土地を守り続けた那波氏一族。 長尾景虎(後の上杉謙信)と干戈を交え、武田信玄の許で真田氏とともに闘い、那波無理之介として名を馳せるも、やがて時代の大波に呑まれる悲運の一族……。
家康の懐刀、本多弥八郎正信の三河一揆と出奔後の放浪記。“黒衣の宰相”天海、“天下の総代官”大久保長安、徳川家を支えた三人の運命が交錯し、三方ヶ原の戦いへ向かう。“米の毒”の意味するものとは…弥八たちに決断を迫る。
北信濃で一所懸命に領地を守り続けた高梨氏四代。上条上杉家を破り、武田信玄を二度までも撃退するも、やがて戦国の大波に呑まれ翻弄される…。
第21回歴史浪漫文学賞優秀賞受賞後第1作 日本で初めて拳銃を所持した職業は─郵便集配人だった!! 明治のポストマンが遭遇する、汚職事件、ピストル強盗、人身売買……歴史上の人物も次々に登場し、混沌とした時代の光と闇を活写する!
江戸、困窮する水事情! 四代将軍の御世、江戸の急激な人口増加は人々に飲料水不足をもたらす これを解消しようと新たな水源探しに奔走する者たち 上水工事着工までの知恵伊豆こと松平信綱らの熱情と労苦を描く