出版社 : 郁朋社
1964TOKYO。戦後復興を遂げた日本、抜けるような青空のもと、オリンピックが開かれた。大学生の葉子は恋をしていた。相手は学生運動のリーダーで、故郷に婚約者がいた!告白か、断念か、募る想いに苦悩する葉子、恋の行方は…。
秀吉から家康、京から江戸への政庁移行、京は廃れると誰もが思った。朱印船貿易で巨万の富を得た角倉了以は一族の反対を押し切って、この富を保津川の改修工事につぎ込む。京と丹波を舟運で結び物流を盛んにして京の繁栄を絶やさぬためである。江戸幕府初頭の混沌とした世上、様々な苦難を乗り越えて通舟工事に奔走する了以の奮闘を描く。
憶良と柿本人麻呂の知られざる「言霊の交流」とは?万民が口遊ぶ「いろは歌」に塗り込められた暗号「咎なくて死す」「本を都農の小女」の真相をあぶり出す。万葉集誕生の秘密に迫る歴史浪漫シリーズ第4弾。
『韓人が鞍作の入鹿を殺した』日本書紀記載の乙巳の変描写の驚愕の真相が今解き明かされる。万葉集誕生の秘密に迫る歴史浪漫シリーズ第3弾。
大伴旅人、山上憶良ら九州を代表する、官人歌人三十二名が「梅花」を主題に我が国において空前絶後の歌宴を催した。万葉集誕生の秘密に迫る歴史浪漫シリーズ。
戦国の徒花として散った「お市の方」の無念を、難攻不落の名城大阪城を手に入れることで晴らそうとした「ちゃちゃ」。淀と秀吉が思い描きつゆと消えた幻の夢とは…。激動の時代を生きる女の宿命を流麗な筆致で描き出した歴史浪漫。
企業買収を目論み光に集まる黒い蛾と、妖しい鱗粉を撒き散らす夜の蝶が交錯する銀座の夜。企業の興亡にも男女の愛にも定められた宿命がある。その運命の激流に飲み込まれながら、一人の男としての生き様を貫こうとする若き主人公のもの悲しいまでも甘く切なく壮絶な物語。
どんなに暗い時代でも明るい声を上げて遊ぶ子供たちがいた。美しい山村の四季、自然と共に生きる貧しくも心豊かな人々。私たちが忘れかけていた大地を踏みしめて生きる生活。日本人の原点を見つめ直す長編小説。
王女アンノワール-夜ごと男装の女剣士として賞金首を狙う彼女の目的は、幼い頃に命を救ってくれた愛する人を捜し出すことだった。唯一の手掛かりは、“船も衣服も黒ずくめの、海賊”。ついに王女は、大海原へと漕ぎ出した。行く先に巨大な陰謀が渦巻いているとも知らずに-王女と海賊の大冒険ロマン。
山梨で女性の変死体が発見される。同じ頃、湯布院、河口湖でも男たちの変死体が発見された。無関係の事件として捜査が始まるが、岡山で轢き逃げされた女が消えた事から一連の事件が連続殺人事件である事が判明する。東京では会社員伊村がホステス圭子に誘われ自宅に行く。だが彼女は何者かに殺害されていた。伊村はアリバイを偽証するが敢えなく逮捕された。無実の罪に喘ぐ伊村の夢に現れる紫の蛇。新なる殺人が発生し完璧なアリバイのある人物が全ての殺人を自供した事で事件は暗礁に乗り上げた…。
夜毎、人間の欲望を吸い上げ、妖しく輝く魔都、新宿歌舞伎町。金と暴力が支配するこの街に、一人の少年が足を踏み入れた。その瞬間から、歌舞伎町の闇は、大きく揺れ動き始める。肉が裂け、血がしぶく激烈な闘いの果てに何が残るのか。それは、あなたの目で見届けるしか無い。新宿系自作自筆屋顕一が贈る衝撃のバイオレンス超人アクション。