出版社 : 集英社
永く精神病の治療をつづけていたブーンは、あるとき、自分がジキルとハイドのような二重人格者で、無意識のうちに残虐な連続殺人を繰り返していることを知って愕然とする。絶望した彼は自殺を企てるが果たせず、《暗黒の神に選ばれた殺人者》が住むという異次元の闇の町ミディアンへ行こうと決心した。ブーンはそこで何を見たのか…そもそこにうごめく異形の民《夜の種族》とはなにものか。この血塗られた闇の世界をつかさどるバフォメットとは…?仮面と素顔、生と死、闇と光、罪と罰、すべてを逆転させ、夢と現実のあやなす暗黒の幻想小説。
苦痛が快楽に変わり、快楽が苦痛に変わる《亀裂》の彼方の世界…。魔道士に誘われ、快楽の世界の囚われ人になった魔性の恋人、フランクを蘇らせるため、ジュリアは行きずりの男にナイフを突き立てた。血をすすり、生贄のエキスを吸い取り、フランクは人間の肉体を取り戻してゆく。「血が欲しい、皮膚をくれ!」フランクの叫びに、ジュリアは二度、三度、殺戮の刃をふるう。欲望に憑かれた男女を待っていたのは、身の毛もよだつ堕地獄の罠だった。淫魔が巣食う恍惚世界への扉を開く《ルマルシャンの箱》とは何か?この世の快楽を貧り尽くすことは罪なのか?鬼才クライヴ・バーカーが鮮烈に描く愛と妄執のドラマ。
女流作家の私と通訳のヨーコ。じつは二人とも生から死の世界へ移ってしまった影法師。私は甲状腺ガンでこの世を去る前に、アメリカ政府から文化交流の一員として招待をうけていた。その思いを実現するため、アメリカを自由に夢遊する若い二人が引き起こす愉快な出来事とは…。ヴァージニア、ニューヨーク、デンバー…など、光も風も人情も異なる五つの街で出会った、五つのアメリカン・ストーリー。新境地を拓く会心作。
西暦紀元前54年、エジプトの首都・アレキサンドリア。エジプトに滅ぼされた小国キルマの生き残りアシラスは、大商人イスペロに育てられ、野性的な13歳の少年に育っていた。ある日アシラスはプッチ、ペロポとともに、運河で溺れかけた少女を救うが、彼女はプトレマイオス朝の王女・クレオパトラだった。彼女との出会いにより、アシラスの不思議な運命の扉が開かれようとしていた…。
友人との約束で、葉山マリーナに出掛けた兼坂浩一。その目の前で艇が大轟音とともに爆破された。一体、何者の仕業か?そして友人の安否は?謎は謎を呼び、さらに浩一に死の恐怖が次つぎと襲い掛かる。そんな折、突然、祖母が不可解な死を遂げた。遺された古新聞に包まれた白いレース掛け。爆破事件と祖母の死は連動しているのだろうか?事件は、イワノフ王朝の秘宝をめぐり、国際的な、壮大な展開を見せてゆく…。ボルシェビキ革命直後の歴史的な謎を題材にした書き下し大長編。
『青春18きっぷ』握りしめ、一から出直しひとり旅。「イイ男はおらんかえ〜」と星子はいざ奈良大和路。ところが、愛猫ゴンベエがお先に恋に堕ちちゃった。相手は、お上品ながらも気の強〜いシャム猫。なにっ?気が強すぎて、人まで殺しちゃった?ってんで、またもやキョーフの殺人事件。宙太、マサル&春之介に、新登場のE♂を加え、山浦ミステリー大暴れ。さあ前編のはじまりだ〜っ。
S高の体育倉庫に捨てられていた赤ん坊ー聡をめぐって、またまた事件に巻きこまれそうなケンイチとミサコ。聡のポケットに入っていた〈マザー・グース〉の唄は、これから起こる事件の暗示なのか?謎の解明にのりだそうとした時、ケンイチを好きだという水泳部の後輩・桃代が現れ、ふたりの仲はギクシャクして…。そんなケンイチたちをよそに、つぎの事件が起ころうとしていたー。
高校生の松戸加代子は、いつも図書室で本とともに過ごす本大好き少女だった。そんな彼女に胸をときめかす男の子が現れた。ボクシング部の島津詠一ー加夜子の1年先輩で、図書室で初めて顔を合わせたひとだ。詠一はボクサーだが、試合相手を殴れないで悩んでいた。加夜子は、精神カウンセラーの父に詠一を紹介した。そして三人は、オペレーションZとよばれる事件に巻き込まれていった。
「学校の先生を破滅させろ、ですって!」三流無名の悪魔・カスタネトヘの今回の依頼は、きびしい校則と体罰で〈教育の地獄〉と異名をとる芙羽県立第三高校の3人の教師に復讐すること。依頼主の紀子と香奈は、アイドルのコンサートに行ったため、みせしめとして丸刈りにされてしまったのだ。ムチャクチャな校則に驚いたカスタネトは須藤、高木、若林の極悪三教師に狙いをさだめるがー?
瞳子は季絵といっしょに、夏休みの間、季絵の叔母の住むイギリスへ遊びに行くことになった。ふたりは高2、性格も容姿も対照的だった。瞳子はきりりとした顔立ちで背が高く、筋肉質で男の子っぽい。季絵は細身なのは同じだが、背は低く細面で可憐って感じ。ふたりは小学校4年以来の友達で、腐れ縁・ただれ縁というほどの仲だった。ヒースロー空港には、季絵の兄直季が迎えにきていた。
数百年の眠りをへて、海の底の難破船からひとりの美少女がよみがえった。彼女の名はイザベラ。ドラキュラの血をひく吸血姫だ。金色の髪、エメラルド色の瞳、だれもが魅せられてしまう美少女が日本に上陸して出会ったのはー真田晋作。彼はイザベラのかつての恋人・ダニエル王子にそっくりなのだ!!晋作の恋人、花子にとっては強烈なライバル登場。さあこの恋のゆくえ、どうなるの!?
私、寿ななほ。同級性のナツミとサト、それにひょんなことから知りあった冬子とともに『片想いクラブ』(以前は片親クラブ)を結成している。最近、メンバーのサトに元気がなく、問いただしてみると母親の再婚話があり、サト自身は反対であると言う。そんな時、冬子が心酔している占い師に見てもらったら、母親の結婚をやめさせられるのは、サトの本当のお父さんしかいないと言うことだった。
女王のネックレスをいただきにあがります。私の名は怪盗紅真っ赤ーそんな手紙が、あたしの通う山川学院に届いた。あたしの女子校って、校則がきびしーことで有名なの。男女交際禁止よ。あっ、女王のネックレスってゆーのは、院長自慢に首飾り。怪盗紅真っ赤ってゆーのは、え〜っと、いったい誰なんだろ?手がかりは予告に残された赤い口紅。怪盗紅真っ赤シリーズ第1弾。
テニスコートで知り合った女の子2人にご馳走するはめになったのは、沙世子に断られ、文也とテニスをしたことにあった。彼女らはつまらなかったし、おれ(真人)と文也は逃げ出したかった。そしておれたちを救ったのも偶然そこに来た沙世子だった。こうして、ちょっと変わった風の沙世子と、沙世子に言わせるとケーハクな文也と、ごくフツーのおれの、3人パターンのつき合いが始まった。
私ー秋本苺子は、海棠高校1年生。まだ4月だというのに、荻久保朝くんと大の仲よし。あ、でもそれって“彼と彼女”としてではなく“姉と弟”という感じで、なんだけど。クラブも同じ新聞部なんだよね。ところがある日、桜子というナマイキな女が現れた。幼稚園から中学まで朝くんと同じとかで大きい態度。性格ブスってヤーね!恋や友情の間でゆれる少女の心もよう…。
闇の中に、じっとうずくまる銀色の生き物ー遠い記憶の彼方から、今も心のどこかから、甘くせつなく見つめ返す存在ー幼いころ、きっとあなたも見たことあるはず…。幼なじみのトオルが登校しなくなってから半年になる。楓子は、彼を学校に連れ戻すため、彼の住む“研究所”へ向かった。その途中、あたしは雷に撃たれ…そして、ふしぎな国のミャオが、あたしの前に現れたのだ。