出版社 : 集英社
ニューナチズムの国際的地下組織は、武器にエイズ・ウィルスを使用して、アジア人抹殺の大陰謀を企てた。まずソウルオリンピックをエイズ汚染による、悪魔の祭典にしようと、作戦「ヌバ」が発動された…。敢然と戦う日本先住民の地下組織「巫女集団」や「地下爆弾」グループ。アジアを舞台に繰り広げる、近未来ミステリー小説。
暗闇から妖艶な娼婦の白い首を絞めあげる手。女の悲鳴とともに踊り出るフクロウ姿の殺人鬼。残虐な殺人鬼アーヴィング・ウォーレスをモデルにしたミュージカルは、公演開幕まであと1週間に迫っていた。ところが、娼婦役のアリシアが稽古で足首を捻挫してしまった。衣裳係のベティを伴い、病院に向かう。この病院にはナントあのウォーレスが収容されていたのだ。病院を後にしたふたりの前を黒猫が横切った。不吉な事が起こらねばいいのだが…。夜も更け、外は豪雨になっていた。リハーサルが行われているロフトに戻ったふたりを待ちうけていたのは殺人鬼だった…。今年度最優秀恐怖映画賞に輝くホラー映画の完全小説化。
米陸軍情報部の諜報員救出作戦を展開する蜂田。が、彼の正体はソ連側に割れ、ヘリコプターと国境警備隊、そして特殊部隊が彼を包囲する!諜報員が手渡した2本の“針金”は何を意味するのか?書き下し国際冒険小説。
百億円のダイヤモンド・マハラジャの秘宝〈喜望峰の星〉が何者かに強奪された。奪還に賭ける周防喜一郎と粟田口奈緒子、そしてアマスイはデリー、ロンドン、リオそしてシスコへと飛ぶ。犯人は誰なのか?そしてダイヤモンドは何処に?事件のかげには複雑な陰謀が…新しいタイプの書下し国際冒険小説。
第二次大戦末期、連合軍がヨーロッパ深く進攻し、ナチス・ドイツの命脈もつきようとしていたころ、ヒトラーは、ヴァチカンのピウス12世とある取引をし、その切り札をオーストリア山中に秘匿した。その切り札とは、聖ヴェロニカの屍衣。公表されれば、法王庁の権威は失墜し、ひいてはキリスト教世界を崩壊させかねない。ヒトラーはまんまとヴァチカンの口を封じたのである。そして、40年を経たいま、密やかに眠りつづけたヴェロニカがまたよみがえる。屍衣にまつわる謎をめぐって展開するミステリー巨編!
UCLAの哲学講師スティールの妻ステファニーが失踪した。原因は、聖ヴェロニカの屍衣。美術品鑑定家の彼女は、屍衣にからむ政治事件にまきこまれたのだ。懸命に妻の行方を探すスティールがようやく探りだしたところでは、背後で、ヴァチカンの転覆を企む組織が糸をひいているらしい。屍衣は、その鍵となるものなのだ。ヴァチカンが転覆すれば、西欧キリスト教世界は崩壊し、共産勢力の思うままになる。いまやその命運を握るのがステファニーなのだ。さまざまなおもわくをからめて、モサド、CIA、ポーランド国家保安委員会がせめぎあうポリティカル・スリラー!
29歳のマキシ・アンバービルはさっそうとコンコルドのタラップを降りた。これからマンハッタンのアンバービル出版の緊急役員会に出席するのだ。しかし、意気揚々と会議室にのりこんだマキシを待ちうけていたのは、思いもかけない事件だった。こともあろうに叔父のカッターが母のリリーを言いくるめて結婚し、社の実権を手中にしようとしていたのだ。あまつさえ、いまは亡き父のザッカリーが心血を注ぎ、理想に燃えて創刊した雑誌四誌を、業績不振を口実に廃刊にするというではないか。そうやすやすとあの男の思いどおりにさせはしない。なんとかして取り戻してみせる。何年、たとえ何十年かかろうとも、私の手に取り戻してみせてやる。マキシはやさしかった父のおもかげに誓いながら、怒りに身をふるわせ、足音も荒く席を蹴ったのだった…。
決然と役員会の席をたち、みずから強引に新雑誌の編集長におさまったマキシは、娘のアンジェリカと前の夫ロッコに助けられながら、生来のきかん気とバイタリティにまかせて雑誌づくりをおしすすめていった。そして創刊の日、彼女のつくった女性の味方「B&B」は、またたくまに売り切れてしまった。カッターの鼻をあかして、マキシは有頂天だったが、カッターもだまってはいなかった。経費の膨張を理由に、社の売却を画策しはじめたのである。彼は、ともかくザッカリーが憎かったのだ。その名前を地上から消すためならなんでもするつもりだった。そしていま、憎しみは彼の愛娘にむけられている。カッターVSマキシの対決。波瀾にみちた彼女の人生の幕があいた…。成功の甘い香り、挫折と苦悩。男と女の愛の苦しみ、憎悪と嫉妬。華やかなマンハッタンの街を背景にマキシとリリーがくりひろげる一大叙事詩。
「おまえ俺の嫁にならんか」が仙作の口癖だった。北海道の過疎村に生まれ育った仙作は何事にも真直ぐな生き方を好んだ。たった一度の契りを交わした栗子を求め東京のウズの中にまき込まれた。栗子がくれた1枚のハガキをたよりに…。歯切れよい文体の中に濃厚なエロティシズムが勾う長篇力作。泉鏡花文学賞・北海道新聞文学賞受賞作。
「これまでにいくつか恋をして、いくつか恋を失って、そのたびに3日で立ち直ってきたじゃないか。しっかりしろ!」ジョン・レノンが死んだ日にふられた男の消すに消せない恋の記憶…。以来、すっかり落込んだ日常と輝やかしい甘美な過去を交錯させて、男に再び訪れた新しい恋の季節を、ホロ苦いユーモアで描く青春小説。