出版社 : KADOKAWA
五千の少兵を率い、十万の匈奴と戦った李陵。捕虜となった彼を司馬遷は一人弁護するが。讒言による悲運を描いた「李陵」、人食い虎に変身する苦悩を描く「山月記」など、中国古典を題材にとった代表作六編。
友人の平岡に譲ったかつての恋人、三千代への、長井代助の愛は深まる一方だった。そして平岡夫妻に亀裂が生じていることを知る。道徳的批判を超え個人主義的正義に行動する知識人を描いた前期三部作の第2作。
ドイツ留学中の豊太郎は、すべてを捨て踊り子エリスと生きようとするが。19世紀のベルリンを舞台に激しくも哀しい恋の結末を描く「舞姫」と「うたかたの記」「文づかい」の独逸三部作、翻訳「ふた夜」を収録。 *商品のパッケージ変更に伴い、掲載画像とは異なったデザインの商品が届く場合がございます。あらかじめご了承ください。
その年、私は療養中の恋人・節子に付き添い、高原のサナトリウムで過ごしていた。山の自然の静かなうつろい、だが節子は次第に弱々しくなってゆく……死を見つめる恋人たちを描いた表題作のほか、五篇を収録。
俗世間から逃れたい一心で、旅に出た青年画家。やがて彼は鄙(ひな)びた温泉宿に辿りつき、美しいがどこか陰のある女性・那美と出会う。彼女をモデルにして絵を描きたいと思ったのだが……。 一切の人間の事象を無私の目で見つめる非人情の美学をもとに書かれた「草枕」には、漱石自身の芸術論が色濃くあらわれる。 「二百十日」では、熊本・阿蘇山を旅する二人の男・圭さんと碌さんの軽妙な会話を通して、蔓延する拝金主義を批判する。 ※カバーの絵柄は(株)かまわぬのてぬぐい柄を使用しています 草枕 二百十日 注釈 解説 夏目漱石ーー人と作品 荒正人 作品解説 唐木順三 年譜
親友である安井を犠牲にして成立した宗助とお米の愛。ひっそりと二人きりで過ごす彼らの日々は、平穏に包まれているかのように見えたが、やがて罪の意識に苛まれるようになる。「人間の心の奥底には結核性の恐ろしいものがひそんでいる」。ついに宗助は禅寺の山門を叩くが、安心と悟りは得られないーー。そこには、真の意味の追道者としての人間漱石の面目があった。 『三四郎』『それから』に連なる、初期三部作、最後の作品。 ※カバーの絵柄は(株)かまわぬのてぬぐい柄を使用しています 門 注釈 解説 塩谷賛 年譜
※ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品のカバーとサイトに表示されている画像が異なる場合がございますが、ご了承くださいませ。 苦沙弥先生に飼われる一匹の猫「吾輩」が観察する人間模様。ユーモアや風刺を交え、猫に託して展開される人間社会への痛烈な批判で、漱石の名を高からしめた。今なお爽快な共感を呼ぶ漱石処女作にして代表作。
美しい青春の日々を迎えたパレアナ。いつでも喜ぶということは決して単なるお人好しで出来ることではなく、常に強い意志と努力が必要だということをポーター女史は、パレアナを通して語りかける。
孤児となったパレアナは気難しい叔母さんに引き取られたが、どんな事からでも喜ぶことを捜し出す〈何でも喜ぶ〉ゲームで、その頑なな心を溶かしてゆく。やがてその遊びは、町全体に広がった……。
荒れくるう海を一隻の帆船がただよっていた。乗組員は15人の少年たち。嵐をきり抜け、なんとかたどりついたのは故郷から遠く離れた無人島だったーー。冒険小説の巨匠ヴェルヌによる、不朽の名作。
途方もなく大きな邸宅で開いたお伽話めいた豪華なパーティー。デイジーとの楽しい日々は、束の間の暑い夏の白昼夢のようにはかなく散っていく。『失われた時代』の旗手が描く”夢と愛の悲劇”。
庶民詩人ハーンは、日本の珍書奇籍をあさって、陰惨な幽霊物語に新しい生命を注入した。盲目の一琵琶法師のいたましいエピソードを浮き彫りにした絶品『耳なし芳一のはなし』等、芸術味豊かな四十二編。