出版社 : KADOKAWA
飛竜のリアンと海竜のヴァルハルトは、共に王国を守護する空軍と海軍の双翼として名を馳せる誇り高い竜の一族である。だが、真面目なリアンと奔放なヴァルハルトの相性は最悪で、会えば殴り合いに発展するほど険悪であった。しかし、飛竜の力が弱まる新月の夜に、リアンは弾みでヴァルハルトと一夜を共にしてしまう。以来、リアンに対するヴァルハルトの様子がおかしい。不幸な事故と割り切ろうとするリアンだったが、合同演習で海軍の軍艦に訪れた際、思いがけず真摯に仕事をこなすヴァルハルトに、徐々に気持ちに変化が生じ…?
幼い頃の家庭環境が原因で、周りの気を引くため打算的に生きる癖がついている透は、現在人気急上昇中のアイドルのメンバーの一人。しかしある日、週刊誌に透のパワハラが捏造された記事が出たことで炎上してしまう! 事務所の命令で活動休止にされ、自暴自棄になっていた透は、突如異世界召喚されーー神官たちによってラーシュタリア王国の神子「候補」として呼ばれたことを知る! 裏切りばかりの元の世界に、戻る場所などない。今度こそ誰にも本当の姿など見せず、完璧に演じ切って神子に選ばれて見せると異世界での再起を誓った透は、有力な貴族をパトロンとしてバックにつけると選挙で有利に働くと聞き、侯爵家の息子で宰相補佐の役職に就くカインに果敢に営業をかけに行く。しかしなぜか最初から嫌われて、辛辣な態度を取られてしまいーー!?
よっす。オレは賊だぜ。盗賊でも山賊でもない、それ未満のザコさ。でも実は「死ぬと別の賊に転生する」という不思議な体質を持っていたりする。そんなオレがケチな賊稼業の末に流れ着いたのは、サークヴィル伯爵の治める「秩序都市」。今の時代には珍しい安全で平和な街だった。だがオレはその街で囚われの少女ラツィアと出会う。なんと彼女の正体は、千年前に魔王と戦い人類を救った本物の勇者だった! 勇者の力を利用して世界の支配をもくろむ伯爵の手から彼女を救うため、オレは道中で出会った冒険者のエリュクやカイリと共に戦いを挑むのだがーー。
ネオサイタマに燃える赤熱の炎! ニンジャを殺す者ニンジャスレイヤー、フジキド・ケンジのソウカイ・シンジケートとの戦いがリマスター版として復活! 世界全土を電子ネットワークが覆いつくし、サイバネティック技術が普遍化した未来。宇宙植民など稚気じみた夢。人々は灰色のメガロシティに棲み、夜な夜なサイバースペースへ逃避する。政府よりも力を持つメガコーポ群が、国家を背後から操作する。ここはネオサイタマ。鎖国体制を敷く日本の中心地だ。そしてネオサイタマの闇には、邪悪なニンジャ組織の数々がうごめく……。 ニンジャ抗争に巻き込まれて妻子を失ったサラリマン「フジキド・ケンジ」は、自らも死の淵にあったが、禍々しきナラク・ニンジャのソウルを宿すことで、復讐の戦士「ニンジャスレイヤー」として蘇った。ソウカイ・シンジケートとの熾烈な戦いが、いま幕を開ける。 ネット発のサイバーパンクニンジャ活劇小説『ニンジャスレイヤー』の第1部「ネオサイタマ炎上」編の4冊から、コアストーリーを選出して時系列順に読みやすく並べ直しリマスター。 「フジキド・ケンジ」が復讐の戦士ニンジャスレイヤーとなり、宿敵ソウカイ・シンジケートを打倒するまでの過酷な戦いの数々を、1冊にまとめています。
心に憎しみや恨みや妬みを抱いた者は呪いを使う。 人が病気や怪我をしたり、不幸に見舞われたりするのは、この呪いが原因だ。この世界は人を傷つけようとする力に満ちている。 少年ルヌエはジュージュツを教えるために村を訪れたホンゴ・センシの弟子となり技を学ぶ。 家族を殺され、家を焼かれ、次々と呪いが降りかかるルヌエはホンゴの教えと共に旅立つのだったーー。 『近畿地方のある場所について』背筋氏、絶賛!! 「異国の地で伝えられたジュージュツが紡ぐ、絆と呪いーーその狂おしいほどに真っ直ぐで、切実な物語に胸が打たれました」
少年バトル漫画みたいな世界に、俺はチートを持たずに転生した。 しかし、その世界は退魔師とか死者の霊とか妖怪が存在する世界。 そんな世界に転生という形で、一度死を経験してからやってきた俺は転生しただけでも特別な存在だったのだ。 本来なら退魔バトルが必要な霊魂を会話だけで成仏させ、どういうわけか妖怪は俺に対してビビリまくっている。 終いには神様が俺を寵愛してきて……俺はただ、霊媒師になっただけなのに!
私が神坂怜としてデビューして早10ヶ月。年越し配信にて多少のトラブルはあったものの、振り返れば先月はデビュー以来初めて一切炎上することなく平穏無事に過ごすことができたのだった。この調子で皆様にご迷惑をおかけしないよう配信者生活を送れれば……と思っていた矢先。以前「裏遊び騒動」にて朝比奈先輩と共に炎上していた他箱の御霊カリン氏が、私と先輩を巻き込む形で再び燃え上がってしまった! 私は慌てて鎮火のための策を講じようとしたのだが、それよりも先に今度は朝比奈先輩がとある作戦を実行していてーー!?
魔石管理局で働く伯爵令嬢アリシアは、いつもダサい三つ編みに眼鏡で、陰で地味メガネとかお局様とか呼ばれている。アリシアの密かな楽しみは、ティー様という殿方とのお互い正体を隠しての文通くらいだ。過去にこっぴどく婚約破棄をされたことがあり、結婚など諦めていたが、妹を心配する兄に超絶美形の皇帝陛下の妃を探す舞踏会に無理やり連れてこられた。ところがその舞踏会で、陛下がまさかの宣言をする!「私は文通相手を我が正妃、皇后にしたいと考えている。リア、私はティーだ」文通相手のティー様が皇帝陛下? しかも私を皇后に? 無理無理無理。ところが、何の因果か陛下のお相手探しを手伝うことにーー。舞踏会の真ん中で愛を叫ぶ皇帝陛下と、彼に正体を知られたくない地味令嬢の両想いすれ違いラブ!
未開拓領域で魔人の悍ましい儀式を阻止した英雄クライヒハルト。その儀式の全容を解明すべく、クライヒハルトは主君マリーらと共に世界最高の研究所を擁する商国へ旅立つ。 商国で一行を迎えたのは、大商人にして英雄のエリザ。商国を金の力で支配するエリザは助力を快諾するが、その条件としてクライヒハルトに提示されたのは商国地下大迷宮の攻略だった。 エリザと共闘して二人きりで迷宮に挑むクライヒハルト。一方のマリーは彼が“マゾ”の本性を抑えられるか気が気でなく……!? マゾ気質な最強騎士と彼に振り回される人々が紡ぐ制御不能の英雄譚、第2幕!!
「あなたの性にまつわる在り方は、あなたが決めて良いの。どんな選択をしたって、間違いなんてないしね」 富士見ウエスト病院には、性の在り方に関する不調をケアする「SOGI支援外来」がある。同外来を担当する、第七病棟医長の精神科医・海野彩乃先生は、マイペースな人だけど患者には優しい・意外と面倒見も良いという評判で、各地から患者が集まっていて……。 『藍色時刻の君たちは』で山田風太郎賞を受賞した現役看護師作家がおくる、希望が広がる医療連作短編集。 第一章「二人のエックス」 春、富士見ウエスト病院に勤める休職明けの看護師・倉木透子が配属になった第七病棟は、ストレスケアの治療を中心におこなう「病棟に見えない病棟」。病棟医長の海野彩乃先生とは、休職前にあるやりとりをしていた。復帰した倉木が紹介された患者は、十代のXジェンダーで……。 第二章「溶ける光」 夏、精神保健福祉士の岡田樹里は、アルコール依存症患者の退院支援をしている。担当する尾形佳奈のベッドの近くには、【公正証書 謄本】と書かれた封筒があった。 第三章「反転文字の向こうで」 秋、服飾学生の山口佑樹は、急性一過性精神病性障害で入院している。病室に持ち込んだ【自分史】には、「性別不合の診断を頂けたら、ホルモン療法を開始したいです」という文言があった。 第四章「種の行方」 冬、医師の滝本政成は、新しい病院への転職を予定している。海野先生が新担当となった患者の実姉の情報は、自身の境遇のことを思い起こさせるものだった。 エピローグ「春に」 当直明けの海野は、強迫性障害を患っている担当患者の千田光一から、亡くなった大学の同級生の話を聞く。 装画=しらこ 装丁=川名潤 第一章 二人のエックス 第二章 溶ける光 第三章 反転文字の向こうで 第四章 種の行方 エピローグ 春に
〇「滑稽でもあり哀れでもある主人公が、実在の人物に思えるほど描写が自然で的確」(冲方丁/選評) 〇「名作が名作として読者の心に届く瞬間を目の当たりにできた思いで胸が熱くなった。」(辻村深月/選評) 〇「選評を書いているいまも、得がたい余韻がつづいている。」(道尾秀介/選評) 〇「淡々とした、ときにはユーモラスな語り口ながら、最後の一行まで緊張感が失われないのは、主人公の根源的な戦いを、緻密に、正確に、描いているからだ。感銘を受けた。」(森見登美彦/選評) 〇「こういう人の、こういう日々こそを、青春と呼びたい。いや、呼ばせてください。」(尾崎世界観) 心身ともに疲弊して仕事を辞めた30歳の宮田は、唯一の友人である浜野から、期間工は人と接することの少ない「人間だとは思われない、ほとんど透明」な仕事だと聞き、浜野と共に工場で働くことに。 絶え間なく人間性を削り取られるような境遇の中、気付けば人間らしい営みを求めるようになっていく宮田だったが、実はある秘密を抱えておりーー。 選考委員の胸を打った、第16回小説野性時代新人賞受賞作! 春 夏 秋 冬 春隣 選考経過/受賞の言葉/選評/歴代受賞作
【小冊子付き特装版も同時発売!】 【連載開始からわずか4ヶ月で「小説家になろう」年間ローファンタジーランキング1位達成!(2025/2/25時点) ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。】 大利賢師は器用さだけで生きてきた男だ。それは文明が崩壊しても変わらない。 ある日地球に降り注いだ魔法の隕石群は、地球から全ての電気を奪った。 電気に支えられていた高度な社会はたちまち崩壊。未曾有の大混乱が起きる世界を尻目に、大利は独りのんびりと隕石の一つを削り出し魔法の杖を作り上げた。 ーーそう、人類は電気を失ったが、代わりに魔法を手に入れたのだ。 そして大利は知らなかった。 電子機器が使えなくなった崩壊世界で、精密機械並の工作ができる自分の器用さが世界を救う力になる事を。 西に人間不信の魔女がいれば、器用さで閉ざされた心を開き。 東に命懸けで世界を救う研究をする可愛いオコジョがいれば、器用さで助けてやり。 ガラクタだって魔法の杖に加工できる。 なぜなら器用だから。 これは、崩壊世界で繰り広げられる魔女や魔法使いの英雄譚ーーではない。 コミュ障で奥多摩に引きこもったド器用な青年が魔法杖職人となり、東京の片隅から全世界を揺るがしていく、生涯の記録。
【連載開始からわずか4ヶ月で「小説家になろう」年間ローファンタジーランキング1位達成!(2025/2/25時点) ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。】 大利賢師は器用さだけで生きてきた男だ。それは文明が崩壊しても変わらない。 ある日地球に降り注いだ魔法の隕石群は、地球から全ての電気を奪った。 電気に支えられていた高度な社会はたちまち崩壊。未曾有の大混乱が起きる世界を尻目に、大利は独りのんびりと隕石の一つを削り出し魔法の杖を作り上げた。 ーーそう、人類は電気を失ったが、代わりに魔法を手に入れたのだ。 そして大利は知らなかった。 電子機器が使えなくなった崩壊世界で、精密機械並の工作ができる自分の器用さが世界を救う力になる事を。 西に人間不信の魔女がいれば、器用さで閉ざされた心を開き。 東に命懸けで世界を救う研究をする可愛いオコジョがいれば、器用さで助けてやり。 ガラクタだって魔法の杖に加工できる。 なぜなら器用だから。 これは、崩壊世界で繰り広げられる魔女や魔法使いの英雄譚ーーではない。 コミュ障で奥多摩に引きこもったド器用な青年が魔法杖職人となり、東京の片隅から全世界を揺るがしていく、生涯の記録。
エルフの女神官アネーシャは魔王討伐のため、異世界から勇者が召喚されるのを待っていた。 しかし近年の転移者は手に入れた力を私利私欲に使う者たちばかり……。 やさぐれそうになる心を落ち着かせていた矢先、武闘派ヤクザの橘比呂(たちばなひろ)が現れる。 背中には美しい鳥の聖紋があり、待ちに待った勇者様と喜ぶアネーシャ。 粗暴ながらアネーシャを姐(あね)さんと呼ぶヒロと魔王を倒す旅に出て、次第に仲を深めていく。 草野來が贈る極道×異世界ファンタジーの異色のラブロマンス!
とあるスイーツ王国に住んでいたのは美しい3人の王子様。 クールだけど愛欲滴る第一王子・エセルバート 甘く蜜夜にいざなう危険な色香る第二王子・アンソニー 天真爛漫で無邪気な第三王子・マティウス。 しかし、個性豊かな王子様たちはどこか恋に不器用で……? そんな彼らが運命の女性に出会い甘く結ばれていく溺愛オムニバスストーリー! 両想いになった途端……王子様はたっぷり愛を刻んで、注いで、止まらないーー!
うっかり足蹴にしてしまったのは、キラッキラな第一王子!? 真っ青になるシャルロッテだったけど 何故か彼から求婚!? あっという間に婚約者に!!?? 王子様とだけは結婚するわけにはいかない彼女は どうにか婚約破棄してもらおうと奮闘するけれど…… 彼は「踏んでくれないか、シャルロッテ」だなんて言い出して!? 媚薬エッチ! 目隠しプレイ! わからせエッチまで! 隠れ?変態な王子様×行き遅れ令嬢のハイテンションラブコメディ!
「私は実在する人間です」 人間離れした美少女で、“AI疑惑”のアイドルが、実は2児のシングルマザーだと公表した。 嘘のような現実と、現実のような虚構に溢れるこの世界で、本当の彼女はどんな姿をしているのだろう。 ある一人の少女に秘められた激情、そしてあまりにも運命的な、これは、愛(あい)の物語ーー。 藤咲凪、初の自伝的小説。 初回限定<<オリジナルイラストトレカ特典>>を封入!
己のルーツを探す旅を終えたメグは、ベネットらとともに国際魔法協会を訪れる。言の葉の師弟との交流、始祖の精霊樹との修行、始まりの魔法の追体験。濃密な時間は、かつて見習いと呼ばれた魔女に飛躍的な成長を遂げさせた。残された時間は? という周りの心配を他所に、メグは運命に導かれるまま自分の足で歩を進めていく。 時を同じくして、ファウストとエルドラは星の核を完成させ、いよいよ地球を救うための最終段階へと入る。完成式典では皆が希望に胸を膨らませる一方、メグ一人だけが『暗い影』の存在に気づいて…… 「辛気臭い顔してるんじゃない。魔女は笑うもんだよ」 絶望に覆われる世界を前にして、メグとファウストの魔法がいま紡がれる。明るく愉快で少し切ない、魔女の師弟の物語。追憶の夏に背中を押され、最期の秋へと向かう最終幕。
とあるゲームのやられ役にして最推しキャラ・ヴァイスに転生した、悪役好きの俺。 この世界本来の主人公・クレスとも和解し、王都に潜む十二使徒を撃退した矢先、俺の前に現れたのはアイギス・ブラッディの婚約者……になるはずだった男・カイザードだ。やたら「正義」を豪語する彼は、どうやらこの辺りに住む「悪徳領主」を成敗しに来たらしい。 聞けば領民は重税を課されて苦しみ、昔から仕える忠臣はトイレ掃除係に追いやられ、犯罪組織のリーダーが領主代理として好き勝手に振る舞う中、当の領主は酒浸りで引きこもっているのだとか。 世の中にはとんでもなく悪い奴がいるもんだなーーって、どこかで聞いたことある話だな……?
束の間の甘い時間を過ごすエイヴリルとディランのもとに、行儀見習いとしてブランドナー侯爵家のサミュエルがやってきた。 悪女のふりに理解を示す賢い少年に感謝と困惑の日々が始まるも、王都には流行病の影がーー。 一同はランチェスター領に避難し、領民のためにと音楽祭を企画する。 当日会場に現れたのは、サミュエルの兄でプレイボーイと名高いフェルナン。 初対面からエイヴリルに興味を示す彼に、ディランは気が気でない。 やがて王都に戻れば今度は王位継承を巡る騒動にまで巻き込まれることになりーー?