1987年5月発売
“あやめ祭”で例年賑わう水郷・潮来。だが20年前、あやめ咲き競う川面に男の死体が。そして今、巡り巡って「劇団・黒い夢」の新進女優・美紀の出生の秘密が、水面下に眠っていた事件を呼び覚まそうとしている!ニュー・ウエーブ講釈師・初柴あやめが、張り扇の音も小気味よく、次々と謎に体当たり。好評シリーズ第2弾!
女性同士の愛(レズビアン)を誓った百合が死んだ。呆然とする石田麻美…。百合の手紙から、彼女が旅行中、正体不明の5人の男に犯され、それが死の原因となったことを知った麻美は、復讐を決意!美貌を武器に、男を破滅と死に導く。その計画は成功するかにみえたが…。揺れ動く女心を、流麗な筆致で描いた、異色ミステリー力作!
成田に向かうジャンボ機内で、アフリカ帰りの青年が原因不明の発熱で苦しみだした。同乗していた細菌学の権威は、“ラッサ熱”の疑いありと診た。数時間で死亡、治療法もない悪質伝染病だ。危険度は最高の“4”!ついに成田に上陸した恐怖のウイルスの2次感染防止は…!?海外旅行者に警告!明日起こるかもしれない戦慄小説!
伊賀の地に拮抗(きっこう)する百地三太夫、藤林長門守の二大勢力の間で、「影」に徹して生きる忍者の群れの中に、若き日の石川五右衛門がいた。歴史の裏側で暗躍した忍者の世界を、現代の眼で捉えなおした記念碑的名作!
コゼットとジャン・ヴァルジャンは青年マリユスの前から消えた。落胆にしずむマリエス。だがある日、隣部屋にすむ怪しげな一家の様子をそっとうかがう彼の目の前に思いがけずも2人が姿を現わした。そして2人を陥れようと悪事をたくらむこの一家の正体とは…
1832年6月5日、パリの共和主義者は蜂起した。激しい市街戦が展開する。バリケードにたてこもった人々の中にはマリユスとジャン・ヴァルジャン、そして今やスパイとして捕われたジャヴェルの姿があった。物語はいよいよ大詰にむかって進展する。