1988年発売
この本には、マリナをめぐるさまざまな愛のかたちが、すてきなイラストで描かれているのよ。マリナの魅力に、きっとうっとりとなるわ。ムフフフ。マリナをはじめ、和矢、カミルス、シャルル、薫、美女丸など、あなたの知りたい秘密がいっぱい。それに、書き下ろしの小説もあるし、ローマ、ポンペイの観光案内まであるのよ。まんが家マリナシリーズ初のイラスト集です。
水晶市の高校2年生の夕輝。ボーイフレンドの陽平がいるけれど、彼ったらアイドルのパンチラ写真を撮ったりすることばっかり熱心で、まるでガキ。夕輝はもう前の男と「オトナしちゃってる」のに、ね。あ〜退屈!そんなある日、夕輝は妖精のような不思議な女性、美月と知りあう。彼女の放つ“大人の愛”のにおいに魅せられていく夕輝は…。ちょっぴりビターな、愛たちの物語。
「ノーティボーイ」って意味を知っているだろうか。ひらたくいえば「悪ガキ」。「ガキ大将」って訳してもいい。そう俺はノーティボーイ。中三になろうとしている今でも。でもけっこうやっかいなこともある。例えばクラスメイトの恵。「お兄ちゃん」といっては何かと頼ってくる。俺にとっては妹みたいな存在だ。そんな恵が『義兄弟』でもある横尾を好きだったとは!
「杉田が、スキー場で死んだ!」美香の弟・一郎は、ラジオのニュースで親友の死を知って驚いた。さっそく杉田の父親が茂介・美香コンビの探偵事務所を訪ね、死の直前の息子の行動について調査を依頼しにきた。警察の調べでは、杉田はツララによる事故死とのことだったが、ともかく茂介は現場のスキー場へ出かけた。ところが三日前にも、谷に落ちて死んだ女性がいたー何かナゾが…?
いきなりだけど、君たちマカフシ研って知ってるかい?超能力とかUFOとか占いとかおよそ謎とつくものならなんでも研究しちゃう、ぼくら“魔訶不思議研究会”のことなんだ。ところが、メンバーは、会長の小町谷センパイ以下ーたったの四人!そんなツブれかけたマカフシ研に舞いこんだ調査の依頼は…なんとぉっ!真夜中のオンボロ校舎に出る女のユ・ウ・レ・イ!
今は亡き大スター・矢富富弥の大ファンの真由子が、いつものようにお祈りをしていると、真由子を呼ぶ声がした。それがわらしのトミヤとの出逢いだった。嵐の夜に真由子の前に姿を現したトミヤは、真由子のベッドの下で寝起きするようになり、二人の同棲生活(?)がはじまった。といっても、トミヤは彼を心から信じる人にしか見えないし、声も聞こえない。ママはトミヤの存在を知らなかった。
悠馬が冬休みにウィーンへ連れていってくれるときいて、こおどりしちゃった百合子。マリリンやアランたち、悠馬の仲間といっしょに訪れたのは、由緒ある名城・ウッヘンロール城だった。城の住人・シュンペンター氏の依頼は、実の娘で“ウィーンの微風”と異名をとる名スキーヤー、エリアンダを城へ連れ戻すこと。彼女は専属選手として、スキーメーカーのきびしい監視下にあるのだが…。
あたしマリナは、流行まんが家への仲間入りをめざして、42ページ穴埋めまんがに挑戦することになったの。ところが期限は2週間後!あたしは、わらをもつかむ思いで旧友の綾小路清香に応援を求めた…。ところが彼女も何ごとか助けを求めている様子。そこであたしは、美女丸を従え、一路、カバちゃんの待つ北海道へ。…そこには、白〓@51B3の美少年と恐怖の連続殺人事件が待っていたの。
「白馬に乗った王子さまに出会いたい!」女の子だったら、誰だって夢みるよね。そしてなんと!16歳の左右美はすごい美形のホンモノの王子さまと、仲よしになっちゃったんだ。彼の名は累。亡くなったママが日本人だから、日本語もペラペラなの。ママの故郷を捜したいという彼のために、BFの幾矢と左右美は活動を開始するが…。サスペンス味たっぷりの青春ロマンス。
菜生の記憶の底に鮮やかに残るピアノのメロディ。あれは、みっつかよっつの頃?だから、13歳の秋。ショパンを弾くひとつ年上の男の子、和音くんに菜生はひと目で魅かれてしまったの。五つ年上の尚樹お兄ちゃんは、そんな私をどんな気持ちで見つめていてくれたのかしら…。めぐる秋が、恋にときめき愛に傷つきながら成長していく少女を見守ってくれている。
ぼく(安達勇太)が、倉橋美麗とつきあい始めてから1年半になる。でも、いまだにぼくは美麗のことを好きなのかどうかわからない。そして、それは美麗も同じ。ぼくたちは、お互いを束縛しない、自由な関係の友達なのだ。ある夜、ぼくは美麗に電話した。部屋に行っていいかときいたら、友達がきてるという。行って、その友達に会って驚いた。その子は小学校時代にあこがれていた女の子だった。
ほたるのまわりで起こった不思議な事件のはじまりは、「幕末同好会」の三好先輩が手に入れた、130年前の着物だった。着物に縫いこまれていたブキミな丸薬と、「声なきせみ」と名のる女の子の手紙…。それによると丸薬を飲めば130年前の過去に行けるのだという。薬を飲み、眠りつづける三好先輩は、過去へ旅立ってしまった!先輩のあとを追って過去へ行く決心をしたほたるとBFの裕一だが。
正月早々、1台の自動車が河原に転落炎上する事故が発生した。中から発見された黒焦げの死体は、なんと自分自身だった。偽装殺人、ガス爆発…次々とまわりで起こる不吉な出来事と忍びよる腹黒い人間たち。そして突如、現れた謎の少女。身よりがないはずの主人公と莫大な遺産相続をめぐって、さまざまな思惑と謎が絡みあい、意外な結末をむかえる最新本格ミステリー。
徳川の治政定まって二百有余年、泰平を謳歌する頃、下級幕臣の困窮ぶりは目を覆うばかりだった。切羽詰った直参旗本の中に、武芸才覚に覚えのある者たちは結局、無頼の道を選ぶことになる。平山子龍道場で竜虎と並び称された狩野弥太郎と井部鉄之助は、賭場を荒しに行ったことから流浪の剣鬼・修喜寺左膳と乱刃を交え…。艶美な女性を配しながら描く傑作長篇時代小説。
江戸時代も中期を過ぎ、困窮した旗本小普請組の中でも、剣に優れた男たちがいた。無頼に走る彼等の中で、天保和寇党を結成した古城進八郎は、狩野弥太郎、井部鉄之助等を誘って江戸城大奥を襲い、また怪盗・庄吉と組んで佐渡金山から回送される御用金を狙うが、公儀隠密に知れ…。やるかたなき泰平の世に憤った若者たちを、官能の世界を織り込みながら描く長篇時代小説。
幕末・維新前夜、動乱の時代を過激に生きた男たち。-土佐藩・吉田東洋を斬った那須信吉をはじめ、寺田屋騒動の首謀者・吉村虎太郎、薩摩隼人・美玉三平、赤穂の山下鋭三郎、人斬り以蔵…。時の流れの急先鋒となった下級士族たちの半生を描く異色時代小説。
母を亡くし、叔母の家に世話になっている玲子。高校へ進み、叔母の夫の和郎の執拗な誘惑に耐えかねた玲子は独立を決意する。保育園で働くうちに、一児の父吉川を知る。園児まゆみの父吉川は、玲子にとってやがて一人の男性、吉川誠一となる。母のいないその家を訪ねるうちにいつしか玲子の気持は結婚へと進んでゆくのだった。18歳の妻、そして母親役も兼ねた玲子のたくましくも、激しい青春のすべて。映画化、TV化で既に大評判作の文庫化。
ミセス・ポリファックスは、自分の住む市のガーデン・クラブの役員で、病院でボランティアをする、要するにどこにでもいるアメリカのおばちゃまだ。それがある日、突然思いたってアメリカ情報組織の本拠、CIAに乗り入んで「わたしをスパイにしてください」「そんなばかな、ご冗談を」ところが、どういうわけか彼女の夢はほんものになってしまったのだ。元気印のポリファックスがさっ爽世界に登場。
西郷隆盛には写真がない。思いがけない事実を知った雑誌『歴史時代』の新人編集部員稲葉元博は、それをきっかけに維新史の闇の迷路に足を踏み込んで行く。-西郷の戦死後、大久保利通はなぜ再度の検視と所持品検査を命じたのか?それと時を同じくして鹿児島を徘徊した謎の人物たちが求めていた物とは何か?おおいなる歴史の謎が百年を経て現代に甦る渾身の長編小説。