1989年8月発売
吉見礼子は、ふつうの人よりちょっぴり霊感の強い、高校3年の女の子。そんな礼子が、ある日街なかで見かけた青年は、若かりしころ失恋のすえ自殺した、吉見家のご先祖さま!?でも、どうして今ごろになってご先祖さまの霊が…!?突然の霊の出現を不思議に思った礼子は、いつものようにトランプ占いで、ご先祖さまの自殺の真相を探ってみた。だけど、その結果、とても恐しい事件が…。
真下ひかるは、中学3年生の占い大好き少女。受験生だけど、夏休みは遊びまくろうと仲良し3人組で決めたところ。でも、ひかるが胸キュンとなった相手は、学校一の秀才で勉強一筋。思いきって“海へ行こう!”とデートにさそったの。彼は来てくれるかな?不安になったひかるは、得意のトランプ占いを始めたのだけど、出るのは悲惨な結果ばかり。果して、彼は…。ドキドキハラハラちょっぴり大胆なサマー・ラブ・スキャンダル。
女医の白い指が肉棒に絡みつき、愛液にまみれ、妖しく蠢く。柔襞をまのあたりにした時、男は、力を失っていた己の欲望が再び全身に漲るのを感じた。思いっきりぶち込んでやるー。陰唇を激しく嬲り、股間を押し拡げ秘肉を乱暴に割りさいて、激しく腰を打ちすえ甘い蜜襞の奥深く、白い精を解き放つ。
1880年春、ロシア海軍の士官ココフツェフは長崎寄港の折、稲佐の芸者オキヌに出会い、恋におちる。甘美な日々、別離、そして再会…。日露戦争からロシア革命へと時代が激しく変貌をとげるなか、2人を待ちうける運命は?日本海海戦におけるバルチック艦隊壊滅の模様、失意のココフツェフが彷徨う革命直後のシベリアの描写など、読みどころも多く、息もつかせぬストーリー展開は、読者を飽かすことがない。歴史の転換期に生きた男女の運命を描いてセンセーションを巻き起こし、発表と同時にまたたく間に店頭から姿を消したというベストセラー小説の本邦初訳!
生徒たちの前で、恥ずかしくて消え入りそうになりながらも、1枚、また1枚と着衣を脱いで、白い柔肌をさらしていく女。素肌に縄をくいこませ、生徒や同僚の男たちになぶられていく女教師は、やがて被虐の炎にとりつかれ、淫靡な世界に漂う。汗と愛液を噴きあげ、一気にのぼりつめる女の前にまた…。
独特のセックス感覚で、学園の生徒や教師に君臨する、若きPTAママ。学園の自立と性教育の名のもとに、白く輝くふくよかな裸身と、淫花を開いて、愛液をしたたらせつつ、次々と男を咥えこんでいくママたちは、ピンク色に染まった肌を震わせ、もだえ、さらには快感のあまり、気を失っていく-。
飽くことのない快楽への欲望が美貌の人妻をさらに華麗に、そして魔性へと駆りたてる。彼女たちの女神のような裸身を前に、男は跪き、足指を舐めしゃぶり、自らの奉仕に酔いし痴れる。時に残酷に、時に優しく、女は男を傷つけ痛めることをやめようとはしない。狂った宴はいつ果てるとも知れず続く-。
後の世、名奉行といえば第一に名前をあげられる大岡越前。だが、彼の前半世は決して人に誇れるものではなかった。元禄の悪風に染まり、水茶屋の女お袖との間に一女までなしたが、一緒にはなれない。やがて、彼が江戸町奉行へ抜擢された時、お袖の復讐が彼を待っていた。-みずから蒔いた種をみずから裁く人間大岡越前の苦悩。著者が戦後の混乱した世相に、深い想いを託して描いた意欲作。
平家追討の院宣ならびに朝日将軍の称号を賜わり、生涯最良の日々を味わう義仲。だが、彼の得意満面の笑みも次第に歪みはじめる。牛車の乗りかたひとつ知らない田舎そだちだから、殿上づきあいは苦手だ。相手は老獪な後白河法皇。義仲の凋落は水島合戦から始まった。反撃の平家、背後から襲いかかる鎌倉勢、加えて院方ーーと義仲は四面楚歌。さすがの一世の風雲児も、流星の如く消えてゆく。 一代の風雲児義仲も、流星の如く消えてゆく。平家追討の院宣と朝日将軍の称号を賜り、得意絶頂の義仲に訪れた落日は意外に早かった。反撃の平家、背後から襲いかかる鎌倉勢、加えて院方と、義仲は四面楚歌。
源氏の内輪もめが幸いして、都落ちした平家は急速に勢力を挽回していた。西海は一門の軍事力の温床、瀬戸内には平家の兵船が波を蹴たてて往きかい、着々と反攻の秋(とき)を窺っていた。わけて一ノ谷は天険の要害、平家自慢の陣地だった。加えて兵力では、平家は源氏の何倍も優位にある。しかし、地勢と時と心理とは、まったく平家に不利だった。義経軍の坂上からの不意打ちに算を乱して敗走する。 都落ちして半年、急速に勢力を回復する平家。西海は一門の軍事力の温床、瀬戸内には兵船が波を蹴てて往きかい、着々と反応の秋を窺っていた。わけて一ノ谷は天険の要害、平家自慢の陣地だったが……
一ノ谷の合戦から屋島の合戦までには、1年の月日が流れている。さきの合戦に大功をたてながら、なんら叙勲の沙汰もうけぬ義経。そしていったん任官後は、鎌倉に断わりもなく、と不興を買い、平家追討使の大役も範頼に奪われた義経。鎌倉どの差向けの花嫁も、彼の心を暗くする。だが、源氏は義経をまだ必要としていた。-西国攻めの範頼軍は備前児島に立往生し、平家軍が猛威をふるう。