1990年6月発売
ゲームブックのおもしろさとボードゲームの楽しさを初めてドッキングさせた、新形式のゲーム登場。さいころをふりながらゲームボード登場。さいころをふりながらゲームボードの上に駒を走らせ、ヒントやアイテムを集め、敵のモンスターを倒しつつ、盗まれたドリーム・ロッドを取り戻せ。ひとりでも大勢同時でもプレイできる、ネバーランド・シリーズ第3弾は、ブック&ボードゲームだ。
1968年夏、僕は22歳でヴェトナムへ行った。炎暑と泥濘の中、僕らは狙撃兵の影に怯えながら行軍した。「死」は常に僕らの隣にあった…。鋭敏な感覚とハードな文体で描かれるヴェトナムの青春。
東京・赤坂のTV局のスタジオで、女が不実な男を刺殺するシーンの撮影が行なわれた。無事撮影は終了したが、刺された男に扮した俳優が身動きひとつしない。不審に思ったスタッフが駆け寄ると、彼は役柄どおり、心臓を一突きにされ、絶命していた。その直後、相手役の女優が失踪。翌々日、彼女の死体が、諏訪湖に浮上した。衝撃の幕あけとなったこの殺人ドラマの奥は深く、捜査は難航。その矢先に第2の殺人が…。複雑な芸能界の人間模様を背景にして、新機軸の書き下ろし長編ミステリー。
コトのおこりは、16歳の誕生日にパパからもらった古代の魔術書だったの。そのなかに“恋のねがいをかなえるポプリ”の作り方をみつけたあたしは、あこがれの高塚センパイとのラブを夢みて、さっそく試してみたら…。な、なに、これ?ミルク色の肌、ナチュラルブロンドの美少年が出てきちゃった。
『ぼくを忘れないで』という手紙を最後に、姿を見せなくなった飛悠さん。ところが、ふたたびまりかの前にあらわれたとき、飛悠さんは、人気急上昇中のミュージシャンだった。
グラマーで美人の春宮真弓には、悲しい過去があった。湘南の富豪の家に生まれた彼女は父に反抗して家を出、六本木で春を売ったのである。だが、やがて目を覚まし、父の援助で六本木に探偵局を開いた。相棒は高校時代の親友、ルリ子。おまけに恋人、高山警部の計らいで「特殊捜査員」の辞令ももらっている。で、この二人が難事件解決に乗り出した。
陰鬱な森。霧をまとった古城。その中に置かれた大きな棺の蓋が、今、静かに持ち上がり、青白い指が棺の縁をつかむ…。不吉な悪夢が4人の若者を悪魔城と呼ばれる館に呼び寄せた。シド、ロウ、ズーク、レイラの4人。かつて、彼らの祖先が封じ込めたドラキュラが、今また甦ろうとしている。あらゆる黒魔術を操り、悪魔の力でこの世を支配しようとした恐るべき人物だ。その復活を許してはならない。それを阻止するべく戦うことを、4人は運命づけられている。ドラキュラVS真正バンパイアハンターの壮絶な戦いがこれから始まる。
フランスの片田舎の隠れ家での〜んびり休暇を楽しんでいた俺たちの元に、1通の手紙が届いた。ルパン2世・つまり俺の親父と組んで仕事をしていた贋作師デンホルムが差出人だ。何者かに命を狙われているから俺に助けて欲しいという内容だが…、まあ、親父の友人を見捨てるわけにゃあいかねえよな。デンホルムじいさんを訪ねてベニスに到着した俺たちを持っていたのは、じいさんの命を盾にした脅迫電話だった。じいさんをダシにしてまで俺にさせたい仕事とは…?
凶悪犯罪が蔓延する近末来のデトロイト。その腐敗を助長させているのが、悪の権化ケインの率いる麻薬組織だった。彼らを殲滅し、市の治安を回復させるべく、サイボーグ警官ロボコップは戦いつづける。が、折りしも、ロボコップを生み出した巨大企業オムニ社がデトロイト市全体の支配を画策。やがて彼らの謀略とケインの野望が交錯したとき、ロボコップの行手にはかつてない強大な敵が現われた。痛快無比のSFハード・アクション。
ホイスラーはコーヒー・バー〈ジェントリー〉の窓ぎわにすわり、通りにたむろする娼婦、男娼、ポン引き、アル中たち、そして彼らを目当てに集まってくるさまざまな人間たちの非喜劇を見守っていた。そんなある日、〈ジェントリー〉に現われた謎めいた女からのボディガードの依頼をひき受けたホイスラーは、TV界の錯綜した人間関係と、その裏にひそむ愛憎のドラマへとひきよせられていく…。
男のシンデレラはなぜ消えていったか。性や暴力に関わる話はどのように書きかえられたか。グリム童話の成立過程をつぶさに検証し、さらに民衆の苛酷な現実とも対照しながら、グリム兄弟が意識的・無意識的に隠蔽しようとした民話の強靭な生命力を復元する。
男色、小児愛、老人愛、近親相姦、獣姦、屍体愛、スカトロジー、嗜虐、フェティシスムと、強靱な構想力によって、人間の深層にひそむ性の異常を描きつくしたサド文学の代表作。ロマン主義の先駆、フロイト及びシュルレアリスムの祖として位置づけられるサドの形而上学の原点となった大作の完全翻訳。
神出鬼没の男キング・マクレインがまたしても姿を消した。ビッグ・ブラック河の土手に、帽子をぽつんと残して-。「黄金の林檎」を求めてさすらうキング、妻スノーディと双子の息子、町はずれの森でキングと交わる人妻たち、そしてその落とし子…。20世紀初頭から40年、ミシシッピ州の田舎町モルガナを舞台に繰りひろげられる奇妙な生の営み。現代アメリカ屈指の物語作家による南部文学の傑作。