1991年発売
紅翔子は、新宿・歌舞伎町の寿司屋の一人娘。そして、花の新人スチュワーデスだ。ミステリー大好きで姐御肌の翔子は、いつも事件に巻き込まれて大騒ぎ!?厳しいチェックを通過して、憧れの国際線の初フライト。そのステイ先のロスで、翔子はなんと、連続スチュワーデス殺しの犯人に狙われた。恋と仕事と冒険のスチュワーデス探偵物語、シリーズ第一弾。
嘉手納広海、25歳、表参道にある広告代理店に勤めるコピーライター。ある日、彼女の企画したキャンペーンがボツだと告げられ、コピーの変更を指示された。クビを覚悟で断わった彼女は、制作局長からある特別な仕事を命じられた…。自分の“スタイル”を持つ大人の女を主人公に、スリリングにハードボイルドタッチで描く、著者新境地の書下ろし。
「女子大生誘拐事件」「熱海別荘殺人事件」「ローカル鉄道の怪事件」など12の難事件、怪事件をあなたの頭をフル回転させて解決してほしい。『おもしろ推理パズル』シリーズ6冊目のこの本では、ちょっと趣向を変えて、推理トリック研究家の久我京介氏に登場してもらった。
中山雅之は、売れっ子の音楽プロデューサー。もうすぐ40代に突入なんだが、ギョーカイ人にありがちなパターン、流行モノに詳しくてノリが軽いから、まだ20代に見られるのは珍しいことじゃない。おまけに裕福な家の次男坊で一流大学卒。独身。本人いわく「モテすぎて困る」ほどだった雅之が、本気になった相手は。男と女、恋愛と結婚を前向きに考えてみると…。
麻薬空港、離陸直前、ヘロインはどこだ?運び屋はだれだ?プレイボーイ、コランタンと気のいい愛妻家の相棒ブリショーのコンビが見事に解決してゆく兇悪事件の数々は、実はフランスで実際に起こった犯罪に材をとり、その生々しさは比類がない。夜のパリにうごめく性倒錯者の群れ、欲望に翻弄される歪んだ人間模様、悲鳴、そして血。残虐な犯人と魅力的な主人公の対決、彼を支える風俗取締部特捜課の面々、さらに全編をいろどるセクシーな女性たち-都市の生理をあばきながら巧みなストーリー展開をみせる本シリーズは、一度読みはじめたらやめられない面白さを持っている。
第4代オッターバーン公爵は、バッキンガムシャーにある城と領地を継承するため、東洋より帰国した。しかし、父の浪費によってオッターバーン家は破綻し、巨額の負債を負うことになった。途方に暮れた公爵に従姉のレディ・エディスが打開策を提案する。ヨーロッパの貴族の称号を手に入れようと野心を抱くアメリカ富豪の令嬢との結婚話だった。
深夜2時。ラジオから流れるDJの甘い声とショパンの調べ。そう、このDJ、ジョナサン・ウッズこそが私が今必要としている人だわ。クラシック専門のラジオ局WQPBから聴取率アップを依頼されていたキャシーは、ゆっくりとうなずいた。早速彼に会って、局のイメージアップに協力してくれるよう要請しなければ…。キャシーは善は急げとばかりにオンエア中のスタジオにかけつけ、そのドアをそっと開けた。
ジョージア州アトランタ。1年前に夫をなくしたジェニーヴァは、刺繍を教えたりしながら幼い娘とともに静かに暮らしている。こうして穏やかな日々を送れるのも、亡夫の弟ローディの存在があればこそ。彼は、ジェニーヴァのことをなにくれとなく気にかけてくれるのだ。しかし、ローディの瞳に燃える炎をみとめるたびにジェニーヴァの心はかき乱されるのだった。
「あなたたちなら、あの町を救えるでしょう」大魔女さまの指令をうけて、訪れた街に待っていたのは、へんてこりんな事件の渦…。魔女になりたてのエディス、レーデルラン、キリルの3人組とそのお伴の猫たちがくりひろげる、ゆかいなファンタジー冒険物語。
この本があれば、あなたも魔女になって、魔法を使うことができるんです。信じられない?とにかく、手にとってみてくださいよ…。魔女になって冒険するテーブルトークRPG、ここに登場。すぐに使えるシナリオと、占いもできるウィッチ・タロー・カードつき。
「葉隠」とはー“武士道というは死ぬことと見つけたり…”の言葉に代表されるごとく、尚武の思想を説いた哲学的武士道書『葉書聞書』のことである。肥前鍋島藩の穏士山本常朝の口述を同藩の士田陳基が聞き書きし、十一巻の書物にまとめて享保元年(1716)に完成した。別名「葉隠論語」とも「鍋島論語」とも呼ばれた。著者はその戦国以来の武士の死生の覚悟を説示した『葉隠聞書』二千余頃目の中から、特に8頃目を選び抜いて、そこに自らの人生体験などを折り込みつつ、すさまじい武士の日常・生死を語り、会心の士道小説とした。-武士道そのもの、そのもののために生きる士を描く“葉穏士魂”凄絶の物語全八話!
新都庁舎の超高層階で火災が発生し、200名をこえる職員が炎に包まれた。風雨荒れ狂うなか、地上100mの空中をロープ1本で脱出する人々。そして、240mの屋上に残された避難者を救出する、消防隊員の決死の行動。不安と焦り、勇気と愛。手に汗握るパニック・ノベル。
生きてゆく過程で必ず体験しなければならないさまざまな別れを、83歳のエイダは戸惑いながら穏やかに受け容れてゆく。老いの日々の哀感は降り注ぐ慈雨のように、しっとりとわれわれを潤してくれる。ジョン・アップダイクの母が老いの肥沃と成熟を、優雅に著わした珠玉の連作短篇集。
今なお読者を魅了してやまない名探偵シャーロック・ホームズ。彼こそ名探偵の代名詞でありミステリ史上最大のヒーローである。本書は気鋭の英国女流がこの不世出の天才を甦らせたファン必読の傑作集。傘をとりに戻ったきり一切の消息を絶った給仕の秘密から、厳重な監視下ドイツに国家機密を流さんとする天才科学者の奇策まで、胸躍る七つの冒険を収めた贋作ホームズの決定版。