1992年2月発売
もっといじめてもっといじめて
下半身の悩みは誰にでもあるはずだが、他人の悩みは蜜の味…。巨漢力士の夜の生活は?野球選手の肉バットの威力は?競馬の騎手の女の乗り方は?観戦者に夢をあたえる、体力と度胸が勝負のスポーツ選手のナイトライフに、コミカルな筆致で迫る長編官能ロマン。
神の子羊(1)神の子羊(1)
作曲家・セルジュ・バトゥールの生涯を探ぐるフランとアンリ。セピア色のアルバムの中に、謎の美少年ジルベールの存在が…。セルジュをめぐる人々が交錯して…。いま、活字で甦る、名作漫画『風と木の詩』の続篇。
黒ミサ異聞黒ミサ異聞
19世紀末、自然主義小説から出発したユイスマンスは、デカダンスの極致『さかしま』を経て、悪魔主義の森へと彷徨する。本書は大作『彼方』から、ジル・ド・レエ譚とともに黒ミサの夫人と主人公との奇妙な逢瀬に焦点を当てた、もう一つの『彼方』である。
ダイヤモンドダストダイヤモンドダスト
高原の病院に様々な過去を背負った男たちの生と死が交錯してゆく。逝く者と残る者、心と心で交わす思いのたけのキャッチボール。--表題作の他、「冬への順応」「長い影」「ワカサギを釣る」収録。
耳なし芳一からの手紙耳なし芳一からの手紙
下関から新幹線に乗りこんだ男が「あの女にやられた」と叫び、突然の死を遂げた。あとに残されたのは「火の山で逢おう」という謎めいた手紙。そして差出人は“耳なし芳一”となっていた。偶然車中に居あわせたルポライター浅見光彦は、嫌疑をかけられた漫画家志望の家出娘池宮果奈、と自称ヤクザの高山に救いの手を差し伸べたばかりに事件にかかわることになってしまった。「あの女」とは誰なのか、“耳なし芳一”が企む過去からの復讐とはー。絶好調“浅見光彦シリーズ”舞台は長州下関へー。