1999年11月5日発売
遁げろ家康(上)遁げろ家康(上)
混乱する本陣の中で、馬上に突っ立ち、武田勢の突進を望見した家康は、敵味方のあまりの強さの違いに呆れかえった。「死ぬう」思わず家康は絶叫した。それを聞いた石川数正が、すぐさま訂正した。「死ねーっ。死ねや、死ねーぇ」本陣は阿鼻叫喚の中にあった。英雄遁走歴史が変わった!苛烈な逆境をいかに打破するか。頂門の一針、必読の書。
遁げろ家康(下)遁げろ家康(下)
勝った。家康はじめ、生き残った東軍将士は誰しもそう思った。-戦は終った。戦勝に酔う家康は、この長かった一日を想った。長くて短い日。-天下を獲るか、獲られるか…。おれが獲った。家康は忘れていた。「一寸先は闇」。策をつくして迷いに迷う!千思万考天下を獲れ。勝利と敗北から何を覚ったか。史眼冴える歴史巨編。
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