2004年10月20日発売
同じ大学に通うリカとミキ。二人にはお互いに知らないもうひとつの顔があった。欲望とともに肥大する街・歌舞伎町の中で、二人の性は食い尽くされていく-。やがて暴力の影がだんだんと二人を飲み込み…。女であること、女が生きること、その強烈なリアルを描く。
加藤唐九郎が「私が作った」と告白した古瀬戸の壺は、重要文化財の指定を取り消され、壺を推薦した小山冨士夫は文化財調査官の職を辞した。世紀の陶芸スキャンダル「永仁の壺」事件。その後、唐九郎は折にふれて事件を語り、小山冨士夫は最後まで口を閉ざした-。偶然手にした小山冨士夫作のぐい呑みに導かれ、事件に引き込まれた「私」は、躯の奥に潜みつづける作家という存在そのものへのこだわりを揺さぶられてゆく…。嘘と本当のあいだを揺らぐ、複雑な人間心理をみごとに描ききる書下ろし長編小説。
情熱など失ったはずだった。あの日、恋人を亡くした海岸通りで。長い夜に身を浸した。澄んだ心を持ったかほると出会い、私は生を取り戻した。平凡な暮らしとは、なんと素晴らしいものなのか!闇から解き放たれる日を心待ちにしていたある日、またしても事件は起きてしまった。
37歳女性、入社15年目、独身バツなし。ついでに恋人・人望ともにナシ…。ですが、それが何か?働く女の本音と弱音をリアルに描いた、本格「負け犬」小説、誕生。
3年間を捧げた同僚に振られて、29歳の私は会社を辞めた。彼は同じ会社の別の女と結婚したのだ。しかも彼女は妊娠していた。あの時から、私は、普通の恋愛というものから、なるべく遠ざかるように生きている…。勃たないウリセンボーイに募る想い、哀しいため息、膨らむレディースローン。最後に二人を結ぶのはお金?それとも愛?このまま、私はどこに行ってしまうんだろう…。
電車内で暴れる酔っ払いから若い女性を救った、ヲタク青年。女性に縁がない彼は、彼女をデートに誘うべく、モテない男たちが集うインターネットサイトに助けを求める。いつしか「電車男」と呼ばれるようになった彼に、出来る限りのアドヴァイスを与え、時に叱りながらも温かく見守る仲間たち。熱い励ましは「電車男」に勇気を与え、彼女との距離を一歩一歩縮めていく。「電車男」は果たして意中の彼女に告白できるのか?読む人全てを熱い共感の渦に巻き込む、リアル・ラブ・ストーリー。
主人公サラ・スュルタナの年齢は三十歳、東京でフランス語を教えている。物語は父が死に、サラがパリに帰るところから始まる。東京に戻った彼女は、父の死が引き金になって過食症に陥る。無気力、虚脱感、孤独感、不安、自己嫌悪、これらからの逃避、それが彼女にとっては食べることだ。…そしてサラは精神分析医の治療を受ける。そんなある日、彼女は東京日仏学院でリュカ・アルシンスキーと出逢う。
暴力団の一族と検察官の一家の葛藤と対決、それぞれの家に生まれ、運命に翻弄される二人の愛の行方…日本中を涙させ、一大ブームを巻き起こした『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンが、数奇な運命に立ち向かう孤独な青年を熱演!『二重スパイ』のコ・ソヨンと織りなす、現代版「ロミオとジュリエット」と称される韓国ドラマの名作。究極のラブ・ストーリーがここにある。