2008年10月30日発売
広大な寂しい土地にある熱帯地方の小さな村。ここには15歳になる日本人の男女4人と、60歳に近い男の5人が平和に暮らしていた。ただし彼らの安全は半径3キロメートルまで。そこから外には100万個の地雷が埋まっており、一歩踏み出すだけで死が訪れるのだ。だがそんな地雷地帯を抜けないと、彼らに未来はないとしたらー?山田悠介が放つ、最高の絶対不可能ゲーム。
キーコーヒー株式会社のWEBサイト「書茶」にて二〇〇七年九月十四日より〇八年十月三十日にわたり公開された作品を、単行本化。
2000年に起こった原子力潜水艦クルスクの事故の乗組員118名は、なぜ見殺しにされたのか?スターリン時代からプーチンの治世へと綿々と続くロシアという暗い闇に翻弄される人々のドラマを描き、不可解な事故の謎をえぐる衝撃のノンフィクション・ノヴェル。
時は明治初年、新しい国のかたちが定まらないころ。四人の若者が、マグマのような熱い情熱と石清水のような清冽な理念を胸に、この国の未来を創ろうともがいていた。わずか数年前、新政府軍と幕府軍に分かれて戦っていた彼らが、なぜアメリカに渡ったのか、なぜ日本で大学を創ろうとしたのか。時代が人を産み、人が新しい国を育てる。本書は壮大なボーイズ・ビー・アンビシャスの物語である。
衆院選に臨む都議、保科優月は秘書の御堂を密かに愛しながらも、旧華族の高貴な美貌を武器に、内閣官房長官、小山内の愛人として屈辱的な日々を過ごしている。一方、御堂はクールに優月の秘書として仕事をこなしながらも、肉親を死に追いやった保科家に…優月に対し、憎悪の念を抱き続けていた。そんな危ういバランスで成り立っていた主従関係は、ある事件がきっかけで崩れていき…。愛憎まみれる下剋上ラヴ。
親友であり恋人でもある巽とともにVIP専門のボディガード派遣会社R.C.S.を取り仕切っている各務。数年前、刑事の父が殉職した。その真相を暴くため、各務は警察を辞めR.C.S.を設立、ある政界黒幕の性奴隷となった。そして、地獄の果てまで付き合ってやる…と一緒に辞表を出し、穢れた各務の身体を仕置きのように禊ぎのように抱いた旧友の巽。そんな復讐劇はついに終局を迎え…。緊迫の歪愛・書き下ろし。