2009年5月20日発売
読者を謎解きに導く巧みなプロット。犯罪にいたる人間心理への緻密な洞察。一九世紀前半ごろ誕生した探偵小説は、文学に共通する「人間を描く」というテーマに鋭く迫る試みでもある。ディケンズ、コリンズ、ドイル、チェスタトン、クリスティーなどの、代表的な英国ミステリー作品を取り上げ、探偵小説の系譜、作品の魅力などを読み解く。
内緒だけど、レワニワのこと知ってる?第二次レワニワ探検隊は、向洋台団地N6棟にある森島君の家に向かった。そこで何を発見することになるのか知らないままー。
あなたは、きっとレワニワが好きになる。ティアン、仕事ができるんだかできないんだか微妙な徳永さん、コヒビト、偏頭痛持ちの三浦さん、中年のSEXフレンドあみー、そして、レワニワ。
嗤われようが、蔑まれようが、へらへらと笑いつづければいいのよ。それが愛敬芸の第一歩なんだから。つけ火で左腕を怪我した清吉は、大工になる夢と、棟梁の娘との結婚を諦める。自棄になって酒に溺れ、喧嘩を売った香具師の親分に叩きのめされ、香具師として生きることに。親分の息子の失踪、対立する組との抗争、そして幼馴染への想い。清吉の周りには、次々と難題がふりかかる。
私立鯉ケ窪学園に転校した赤坂通は、文芸部に入るつもりが、何故か探偵部に入部してしまう。部長の多摩川と部員・八橋とともに部活動に励むなか、学園で密室殺人事件が発生!被害者は、アイドルを盗撮しようとしたカメラマン。妙な名前の刑事コンビや、個性派揃いの教師たちが事件をかき回すなか、芸能クラスのアイドルも失踪!学園が誇る探偵部の推理は。
日本橋の老舗デパートに勤める純礼が突然消息を絶った。携わった陶器展示即売会で、作陶家能満院石舟から秘書に誘われた直後のことだった。純礼の両親から捜索を依頼された作家探偵茶屋次郎は、能満院の窯場がある山梨県石和温泉を訪ねるが、近くの笛吹川畔で身元不明の若い女性の遺体を発見、重要参考人にされてしまう。能満院の行方は杳としてつかめず、有名人がこぞって推薦したその陶器には贋作疑惑が浮上。事件は混迷を深めていく…。純礼はどこに?能満院の正体は?快調名川シリーズ第十五弾。
天下統一を後一歩で成し遂げようとする豊臣秀吉に対し、北条氏は鉄壁の小田原城を恃みに抗戦することに決定する。しかし、秀吉の威光の前にある城は降服し、ある城は落城し、北条氏は次第に追い詰められていく…。そんな圧倒的に不利な戦の中、城主の成田氏長が不在にもかかわらず、石田三成の猛攻を凌ぎ、屹然と聳え立つ小城があった。
刑事・健二の携帯電話が突然鳴った。相手は殺人事件被害者となった妻。パラレル世界では生きている妻を、殺人事件から救おうと健二は探偵・小鳥遊司(たかなしつかさ)に助けを請う。小鳥遊はリタリンを服用することで冴えわたる頭脳を駆使し、怪しく蠢く闇を切り裂いていく。文豪・菊池寛のDNAが描きだすNEWミステリーノベル。
桐内製薬副作用情報室に、衝撃的な副作用報告が3通届いた。薬の服用により脳が溶けている…!?しかしその症状は、病院だけにとどまらず、普通の生活を送っている人々にもひそかに蔓延していた。その人々には薬の服用例はない。死亡者たちに共通するものはなんだ?調査に乗り出した副作用解析医・古閑志保梨は深き闇に突き当たる。シリーズ第三弾。
「脳が溶けている!」…。その衝撃的な事例の調査に乗り出した副作用解析・古閑志保梨は、ある研究所にたどり着く。その場所・日本食品衛生生命科学第一研究所では多くの食品添加物が研究されていた。権力と闇が交差した時、人々の安全は置き去りにされていく。真相に迫る志保梨にも暗き脅威が忍び寄っていた。副作用解析医・古閑志保梨シリーズ第三弾。