2010年11月発売
ホームレス中学生ホームレス中学生
父親の解散宣言で家を失った僕は近所の公園で暮らし始める。自動販売機の下で小銭を探し、雨で体を洗う。そんな日々の中で知る人の温もり、見つけた夢。笑って泣ける芸人・麒麟田村裕の実話。
東慶寺花だより東慶寺花だより
「どうしても夫と別れたい」。離婚を望み、決死の覚悟で駆け込み寺にやってきた女たち。けれどもその理由はどれもこれも一筋縄ではいかなくて…。夫婦の絆、名もなき人々の強さ、生きる喜びを謳いあげた遺作。
好き、だからこそ好き、だからこそ
画廊勤めの風子の前に台風のように現れ、19歳の身体を心ごと奪った大岸豪介。不器用で情にもろい豪介に深く刻まれた風子の愛の記憶は、幼い娘を抱えスナック勤めをした洋子との暮らしを彼が選んだあとも甘く、苦しいほどに切ない。元妻を自殺で失った河野至高と風子が結ばれた20年後のいまも…。70年代フォークの調べにのせ、秘めた想いを、肉体の歓びへと解き放つ大人の愛の物語。
錨を上げよ(下)錨を上げよ(下)
作田又三、二十四歳、すべてをなげうち、大阪を飛び出した。何の目的もあてもない。「どこかへ行きたかっただけだ。行く先などどこでもよかったのだ」昭和五十年代の東京を漂流した又三は、ついに北海道根室に立つ。緊迫する北方領土の海に跋扈する特攻船。又三の航海に暴風が吹き荒れる。はたして錨を下ろす「終着の港」にたどりつけるのか?16世紀の悪漢小説を現代の日本を舞台に甦らせた、途方もないエネルギーに満ちた物語。感動の最終章。
旧約聖書旧約聖書
「光あれ」神の一言で世界ははじまった。天地創造ののち、神は男女一組の人間を造り上げた。 月日は流れ繁栄を極めた人間は次第に神の栄光を忘れ、傲慢になっていく。 そして神はついに人間を滅すことを決意する。 世界でもっとも多くの人に愛され続み継がれている宗教書・歴史書を漫画化。 『新約聖書』と併せてお読みください。