2012年1月発売
マイケルは作家として成功を収めたジュリアンとの再会を果たす。だが、弟は深く心を病んでいた。孤児院アイアン・ハウスでの忌まわしい記憶にいまだ取り憑かれているのか。しかも、ギャングの魔の手が迫るなか、弟を養子にした上院議員の邸宅の敷地で無残な死体が見つかる。それは孤児院でジュリアンを虐めていた連中の一人の成れの果てだった。まさか、弟が犯人なのか…。交錯する謎が新たな謎を呼ぶ!著者の新境地。
【特集】「教室寄席」 「飛ぶ教室」が落語を特集! 落語家や児童文学作家らによる、書き下ろし落語7席をはじめ、 落語マンガ、エッセイなどを盛り込んだ、「飛ぶ教室」ならではの「教室寄席」。 古典落語4席を収録したCDも付いています。 <新作落語>「グルコサミン」立川談四楼/「学校の怪談」斉藤 洋/「花見弁当」二宮由紀子/「宇宙人」前田司郎/ 「台所の隅」三遊亭白鳥/「チリンチリン」新沢としひこ/「スプリング・モンスター・ナイト」岡田貴久子 <対談>「子どもの『楽しい! 』って、なんだろう」桂 文我×二宮由紀子 <エッセイ>清水義範/三林京子/乙武洋匡/杉浦範茂 <マンガ>「落語三昧」あおきひろえ <古典落語CD>「つる」「芋俵」立川談修/「元犬」「お菊の皿」柳亭こみち 【随想】あの時わたしは、今わたしは・梶尾真治 【連載】「本を読む(3)」岩瀬成子/「リョウ&ナオ(3)」川端裕人/「ロールイチゴ(9)」ひこ・田中/ 「子どもたちによろしく(11)」長崎訓子 【マンガ】「さんぱつやきょうこさん(27)」長谷川義史 【エッセイ】わたしの一冊・河瀬直美/鈴木のりたけ 【Books】絵本・松田素子/児童書・野中 柊/YA・宇野常寛/大人の本・幅 允孝
大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾と出会う。性格は全く違う2人だったが惹かれあい、親友に。やがて高校生になった2人は、雑誌の読者モデルをきっかけに芸能活動をスタート。 同居も始めるが、真吾だけがスターダムを駆け上がっていくことで2人の仲は決裂してしまい……。 絶望的に素晴らしいこの世界の真ん中に、僕は君と共にある。 “ステージ”に魅入られた青年たちを描く、作家活動の原点となる青春小説。
物語とドレスと映画と記憶と夢に祝福された言葉の宇宙。“読む快楽・書く快楽”に充ちた前代未聞の小説。
舞台は内戦状態にある架空の国の首都。行方不明者を探すラジオ番組「ロスト・シティ・レディオ」の女性パーソナリティーのもとを、ある日ひとりの少年が訪ねてくる。ジャングルの村の人々が少年に託した行方不明者リストには、彼女の夫の名前もあった。次第に明らかになる夫の過去、そして暴力に支配された国の姿ー。巧みなサスペンスと鮮烈な語り。英語圏、スペイン語圏の双方で高い評価を獲得してきたペルー系アメリカ人作家による初長篇。PEN/USA賞、ドイツ・国際文学賞、受賞作。
1984年、世界は3つに分断され、オセアニア国はビッグ・ブラザーによる強固な管理体制が敷かれていた。 その体制に疑問を抱くウィンストンは、政府に抵抗すべく日記をつけはじめる?。 東西冷戦をモチーフに、人間と権力の危険な関係を暴露し、 全体主義への警鐘を鳴らした20世紀ディストピア(反ユートピア)小説の傑作を漫画化。
19世紀フランス。男爵家のひとり娘のジャンヌは、20歳を機に修道院を出て両親とともに レ・プープル屋敷に住みはじめる。 そこで紹介された子爵の青年と結婚し、順風な暮らしが続くかに見えたが、 厳しい現実が次々と彼女につきつけられていく…。 現実を美化せずにありのままの状態を描きだす、自然主義文学の代表作を漫画化。