小説むすび | 2013年発売

2013年発売

機械男機械男

僕は機械しか愛せない。人間は非論理的だ。恋人も友人もいないけれど、でも人間と関係を結ぶなんて非効率で面倒くさいじゃないか。そんなある日、僕は職場の事故で片脚を失う。そのときひらめいたのだーエンジニアとしての才能を注ぎ込んで、生身より断然高性能の脚を開発しようと。名づけて「美脚」。その出来は素晴らしく、僕は残る片脚も機械化した。これが僕の未来を開いてくれたー僕に共感を抱いてくれた初めての女の子、ローラとの出会い。恋の成就。会社が与えてくれた大規模な開発チーム。思いのままに研究を進められる自由。だが僕は知らなかった、すべての背後に社の軍需部門の思惑があったことを。やがて暴走をはじめる開発チーム。姿をあらわす「機械化兵士」開発計画。それは僕の彼女、ローラまでも巻き込んでゆく。大地を揺るがして疾走し、轟音とともに跳躍する機械の脚。それを武器に、理系オタクは恋人のために死地に赴く。ダーレン・アロノフスキー監督で映画化決定、ガジェットとイノヴェーションの世紀を切り裂くギーク・サスペンス。

水魑の如き沈むもの水魑の如き沈むもの

出版社

講談社

発売日

2013年5月15日 発売

水神を祀る四つの村。奇怪な雨乞いの儀式。湖上の密室殺人。神男たちは次々と……奈良の山奥、波美地方の水魑様を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。ホラーとミステリの見事な融合。シリーズ集大成と言える第10回本格ミステリ大賞に輝く第五長編。 水神を祀る四つの村。奇怪な雨乞いの儀式。湖上の密室殺人。神男たちは次々と…… 戦争からそう遠くない昭和の時代。刀城言耶、水魑様の謎に挑む。奈良の山奥、波美地方の水魑様を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。ホラーとミステリの見事な融合。シリーズ集大成と言える第10回本格ミステリ大賞に輝く第五長編。 絵図 はじめに 第一章 阿武隈川烏、水魑様を語る 第二章 祖父江偲、一つ目蔵を恐れる 第三章 記憶 第四章 帰郷 第五章 刀城言耶、波美の地を訪ねる 第六章 牢獄 第七章 秘密 第八章 鬼女 第九章 水使龍璽、怒髪天を衝く 第十章 神男、水魑様の儀に死す 第十一章 沈深湖、密室と化す 第十二章 一つ目蔵、正体を現す 第十三章 代替 第十四章 水魑様の花嫁、姿を消す 第十五章 神男連続殺人、遂に起こる 第十六章 囚人蔵、人質を呑む 第十七章 幽閉 第十八章 神男連続殺人、更に発生す 第十九章 刀城言耶、事件の解釈を試みる 第二十章 水魑様、全てを喰らう 終 章

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