2014年5月16日発売
唐宋伝奇の源流は六朝時代の怪異譚に求められるが、唐代になると、意識的に奇異なものを追求して曲折に富む複雑な筋立てにし、修辞も凝るようになる。こうして文学と呼ぶにふさわしい創作ジャンルが確立する。武田泰淳は、これを、ヨーロッパの近代的短篇にも劣らぬ、常に新しさを失わぬ芸術品の結晶であるといった。
監督のユニークな指導で、のびのび野球に徹する大代台高校。一見、いい加減なようだけど、いつのまにか選手たちの自主性が育ち、力がグンとついてきた。さあ、目標はただひとつ、甲子園初出場だ!万年一回戦敗退の公立校が大躍進を遂げる道のりを描く、青春小説三部作の第二弾。
「この子は近い将来、自殺する」。初対面の少女の運命をなぜか私は知っていた。少女に出会った瞬間意識を失った私は、心肺停止から奇跡的に蘇生するが、見るのも聞くのも全て昔のものだ。もしかしたら私は未来から来た人間なのか。私は少女を自殺から救うべきなのか。時空の螺旋が絡み合う安藤シリーズ第二弾。
その少女は、私ー浅倉幸恵が高校時代に一度だけセックスをした直樹にうり二つだった。少女はすでに妊娠中で、子供の名前を直樹とつけると決めたという。過去の出来事と未来の出来事の奇妙で不可解な一致。二人の直樹は同一人物なのか?『記憶の果て』と対をなす、「私」という謎の迷宮を彷徨うミステリ。
怪異と闘う己の特殊な力を、奇妙な老人・聊異斎に促され、度々繰り出すものの、死に別れた郷里の女・志津を思い出しては哀しみに胸を引き裂かれる浪人・半四郎。刺客・桟崎を神がかり的な技で倒し、結界に守られた魔物を妖刀・鬼鍛刀で斬る!しかし江戸は強烈な妖気に取り囲まれ始めていた。
多様化する現代犯罪に対応するため、新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇事件、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、ST青山は一人、異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた犯罪者の取った行動とは。最強チーム警察小説シリーズ第1作、新カバー版。