2015年12月発売
売れない蕎麦屋で 居候をしながら 美女に金をもらいつつ、 (※つまりはヒモである) 店を繁盛させるために 奮闘する 異世界から来た男・九郎。 今回の策は 「くーぽん」!! 果たして客の反応は!? その前にこの時代的に大丈夫か!? そして異世界ペナルカンドで生き別れた 仲間との再会はかなうのか!?
たっぷりとたてがみをたたえ、じっとディープインパクトに寄り添う帯同馬のように。深い森の中、小さな歯で大木と格闘するビーバーのように。絶滅させられた今も、村のシンボルである兎のように。滑らかな背中を、いつまでも撫でさせてくれるブロンズ製の犬のように。-動物も、そして人も、自分の役割を全うし生きている。気がつけば傍に在る彼らの温もりに満ちた、8つの物語。
「鬼」と呼ばれた火付盗賊改方長官の長谷川平蔵。その父親の初代平蔵が京都西町奉行に赴任した。平蔵の前に立ちはだかる京の町を騒がせる悪党たち。贋坊主が暗躍する「六勝阿闍梨」、錦市場を巡る陰謀に絵師若冲が巻き込まれる書き下ろし「錦の若冲」、人情の機微を描く「這っても黒豆」の三編を収録。京の風物詩も鮮やかに、新シリーズ、堂々の開幕。『祇園詣り 京奉行 長谷川平蔵』改題。
『エトワール広場』は、モディアノが22歳で発表した“衝撃のデヴュー作”であり“最大の問題作”である。ノーベル賞の授賞理由である「ナチ占領下の世界の人生を描き出した“記憶の芸術”」とは本作を対象とする。「仲間を裏切ったユダヤ人」の息子として生まれた精神不安、アイデンティティの危機、そして、レジスタンス神話による「抵抗したフランス」の嘘、ナショナルヒストリーによって忘却されていく人々の人生…。モディアノ文学の核心・問題意識のすべてが、鮮烈に描き込まれている。翻訳不可能とも言われてきたが、ついに翻訳が完成した。第2作『夜のロンド』も併載/詳細な“解説”“訳注”“関連地図”付き。ノーベル文学賞受賞作(2014年)
雪が降り積もる真冬の群馬 土合の地下駅で高山と小海を待ち受ける事件は……。 「高山、私、アメリカに行く……」「なんで桜井だけが行かなきゃらならないんだよっ……!!」 國鉄への就職を夢見て、鉄道公安隊で絶賛OJT研修中の俺、高山直人と、同じく研修中の桜井あおいを待ち受けていたのは、冬休み直前の成田空港での別離だった。 クリスマスイブを小海さんと過ごす予定の高山に課せられたのは、安中榛名の成田教官への≪謎の届け物≫。 しかし、乗り込んだ583系が、予想外の出来事に巻き込まれる。吹雪の中、地下深くに存在するホームに忍び寄る闇、そして……? H0001 白い雪が降ったら 出発進行 H0002 新清水トンネル 場内進行 H0003 微熱 定着 H0004 デッドセクション 信号注意 H0005 別荘着 時刻よし!
平穏な町で起きた5歳の少女の失踪事件。3週間が経ち、誰もがその生還を絶望視する中、第二の事件が起きた。事件を担当する刑事デックはすべてをなげうち、 わずかな手がかりを元に少女の行方を追うーー。
元デルタフォース隊員のデイヴは、無差別テ ロで最愛の妻と息子を失った。絶望のどん底にある彼は、テロの後処理をめぐり、ある奇妙な事実に気づく。そして自らの手で敵に 鉄槌を下すため、闘うことを決意するが。
普通の人には見えない死神・宇城霊一郎の眷属となって、死神の仕事の手伝いをしていた高校生の七名子。けれど、死にゆく人の魂を狩るという行為に、七名子は強い抵抗を感じ始めていて……。ついにクライマックス!
神田・お玉が池に住む岡っ引きの人形佐七が江戸でおきたあらゆる事件を解き明かす! 横溝正史の傑作捕物帳全作品から厳選。冴えた謎解き、泣ける人情話……初めての読者にも読みやすい7編を集めました。
ドローンがアメリカ大統領を襲撃する映像が、匿名グループ「ゼロ」によってネット上に流出した。ただちに、FBIとNSAは捜査を開始。一方、ロンドンではウェアラブルコンピュータを装着した少年が指名手配犯を追跡、犯人に射殺された。「ゼロ」の関与を疑うジャーナリストのシンシアは、彼らの正体を突き止めるべく調査を始めるが、次第に巨大な組織の影がしのびより…。圧倒的なリアリティのサスペンス超大作!
匿名グループ「ゼロ」の目的は、世界中に多数の会員を有し、人人のあらゆる情報を収集・分析する巨大ネット企業フリーミーの実態を世に告発することだった。ジャーナリストのシンシアは「ゼロ」に関しての調査を進めるが、次第に世界の監視の眼から逃れられなくなっていき、遂には巨大組織との対決を余儀なくされていく。現代の情報化社会に警鐘を鳴らしドイツ中を熱狂させたスリラー、遂にクライマックスへ!
大学生の御城彼方が1年限定契約で幽落町の住人になったのは去年の春のこと。そろそろ約束の期限が近づいてきて、なんだか落ち着かない彼方だが……。ほっこり温まる謎とき物語!
橘瑞超の『辺境覚書』にはキマイラの腕を日本に持ち帰るまでの、驚愕の出来事が記されていた。あまりにも底の深い話に圧倒される吐月や九十九たち。しかし玄造の屋敷に忍びこんだ何者かの急襲を受け……!?
女の上半身と男の下半身が合体した遺体が発見された。残りの体と密室トリックの謎に迫る(「重ねて二つ」)。現金強奪事件を起こした犯人が陥った盲点とは?(「懐中電灯」)全8編を収めた珠玉の短編集。
夏休みの映画撮影。撮影中キャストの女子高生が突如倒れ込む。その生徒の胸には深々とクロスボウが突き刺さっていた!? “かわいすぎる名探偵”樋口真由が卓越した推理力で、隠されたお驚きの真相に迫る!
兵庫県芦屋市にある、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。 元イケメン俳優海里もすっかり店に馴染み、美食について勉強中。 そんな中、店長の夏神に、師匠の船倉から一本の電話が。 なんと自ら営む洋食屋を、近々閉店するという。 すぐに皆で店を訪ね、船倉の作る洋食を堪能するが、その直後、彼が急死したという報せが届いて……。 若き日の夏神に、料理という希望を与えたシェフの想いとは。 涙溢れる、お料理青春小説第5弾。
18歳の兵ノ介は、ある男を追いかけて諸国を放浪していた。その男を倒せば、父の死の真相が明らかになる……しかし、その口から出た言葉は……お互いの立場や関係に、悩み苦しんだりしていく青年の成長記。
横須賀藩藩主・西尾直矩の行列の前に、風呂敷包みを抱えた子供が飛び出した。町人が大名行列の供先を横切るなど許されぬ行為。徒士が刀を抜いたその時、声を発して止めた者がいた。横須賀藩留守居役の高田兵衛だった。供先切をしてしまった豊前屋の音松は、納品先へ包みを届ける中、躓いて行列の前に飛び出してしまったのだった。音松の命を救うため、兵衛は奔走するが…(「供先切」より)。知恵と剣で人を救う好評時代小説。